映画『星くず兄弟の新たな伝説』
『星くず兄弟の伝説』のカンとシンゴが形を変えて帰ってきた!
30年経っても口ずさみたくなる曲と変わらぬ良さ!
『星ぐす兄弟の伝説』(1985年)という、当時わずか23歳の天才映画作家・手塚眞監督が80年代ロックから歌謡曲までを縦横無尽に活躍する異才・近田春夫と組んで作り上げた唯一無二のロックミュージカルムービーをもとに、約30年の時を経て新たにケラリーノ・サンドロヴィッチが脚本に参加。リメイクでも続編でもない全く新しいコンセプトによるニューカルトムービーが完成した。それがこの映画『星ぐす兄弟の新たな伝説』である。
《ストーリー》
今では、シンゴは東京の下町のしがないバーの経営者となり昔の栄光を思い出しながら、もう一度スターになりたいと思っていた。そして人気DJとなったカンを誘い、地球でダメなら月でもう一度スターに!と、リ・エイジングスタジオで若返って月へと向かう。
元地球で売れっ子スターだったと自称する社長の”アスト・ロプロモーション”をダメもとで訪れるが、所属はウサコとチェリー喜美雄というタレントのみ。若返った新・スターダスト・ブラザーズの初ステージは場末のショーパブ。意気消沈した二人に一人の老人から「ロックの魂を探せ」と声をかけられる。
こうしてこの「ロックの魂」を探す月での冒険が始まるのだが、果たしてスターダスト・ブラザーズは「ロックの魂」を見つけて手に入れる事が出来るのか!? そして、もう一度スターになることは出来るのか!?
《みどころ》
前作の『星ぐす兄弟の伝説』で主演のスターダスト・ブラザーズのカンとシンゴは芸能プロダクション(社長役に尾崎紀世彦)の元でデビューして売れっ子となり、人気が下降して落ちぶれるまでの物語であったが、当時のVFXやアニメまで駆使し、何でもアリで魅せていた。また、タモリ、島田紳助、森本レオ、モンキー・パンチなどのカメオ・ゲストが豪華で登場し、話題をかもしたが、今回の新作でもカメオ・ゲストがたくさん出演している。そうそうたる映画監督や漫画家など、エンドロールで名前を発見すると、もう一度どこで出演しているのかを確認するために観に行きたくなるだろう。
見どころの一つには、主演の若返ったカンとシンゴ役に仮面ライダーシリーズでイケメン俳優として人気のある三浦涼介と武田航平の劇中での変化である。さらに、井上順、浅野忠信、ラサール石井、その衣装にも注目の夏木マリ、まさかの大御所内田裕也といった超個性派豪華メンバーが大集結している点も見逃せない。
本作で流れる音楽は、観た後も頭に曲が流れてきて、つい口ずさんでしまうほどである。また、30年の時を経ているにも関わらず、メインに流れる曲も、本当に今でも素敵で古さを感じさせず、素晴らしい音楽は時を経ても良いことを実感させられる。
映画『星くず兄弟の新な伝説』予告篇
映画作品情報
監督: 手塚眞
脚本: 手塚眞、ケラリーノ・サンドロヴィッチ
原案: 近田春夫 / ストーリー: 手塚眞
音楽: 近田春夫、赤城忠治、江蔵浩一、窪田晴男ほか
プロデューサー: 手塚眞(ネオンテトラ)、石毛栄典(トランスフォーマー)
製作: 星くず兄弟プロジェクト / 企画: ネオンテトラ
制作: トランスフォーマー、ネオンテトラ
配給・宣伝: マジックアワー