映画『幸福のアリバイ~Picture~』木南晴夏インタビュー
【写真】映画『幸福のアリバイ~Picture~』 木南晴夏

映画 「幸福のアリバイ~Picture~」

木南晴夏 インタビュー 

人生の中で写真に残る瞬間ってすごく大切な場面です。

陣内孝則監督が9年ぶりにメガホンをとり、人生の一大行事ともいえる「葬式」「見合い」「成人」「誕生」「結婚」の5つのエピソードを描いたオムニバス映画『幸福(こうふく)のアリバイ~Picture~』が11月18日(金)より公開された。

観るときっと人生が愛おしくなる!! そんな本作で、「episode 見合い」と「episode 結婚」に出演、サバサバしたカメラマンを快演した木南晴夏にインタビュー!映画『幸福のアリバイ~Picture~』への出演ついて話を聞いた。

【画像】映画『幸福のアリバイ~Picture~』

—— 先ず、今回の映画『幸福のアリバイ~Picture~』出演した感想を率直に教えてください。

本作はオムニバス形式で、一つ一つが短い物語ですし、見てる人を裏切るとかそういう話ではなくて、凄いわかりやすい物語だなって思いました。私は「見合い編」と「結婚編」に出演させていただいたんですが、先に「見合い編」を撮ったんですね。2人芝居で部屋の中というシチュエーションだったので、舞台みたいな感じで自由にやらせていただきました。そのあと、ある程度期間が空いてから「結婚編」を撮りました。そっちは場所も結婚式場で、大人数での撮影だったので、違う作品を撮っている感覚でした。陣内監督が、キャストに私の名前を上げてくださったらしく、素敵な作品に出演することができ嬉しいです。

—— 監督としての陣内孝則さんはどのような方でしたか?

役者としても陣内さんとはお会いしたことがなくて、完全にはじめましてだったんですけど、パブリックイメージと変わらず、大きくてパワフルという印象でした。役者もやられている監督ということは正直意識しなかったです。ただ、監督って自分から場を盛り上げるって方はあんまりいないんですが、陣内さんはとても明るく、空気作りをしていただきました。役者だからというよりも、陣内さんだからということかもしれないですけど。

—— 共演の山崎樹範さんの印象はいかがでしたでしょうか?

イメージ通りの方でした。面白くて、芸達者で、今回の役もはまり役で。お芝居については特に何も話さなかったですけど、とてもやりやすかったです。撮影の前にリハーサルがあったんですが、今回はこういう感じで行くんだろうなっていうのがすぐ掴めました。

—— 共演の山崎樹範さんにもインタビューをさせていただきましたが、山崎さんはご自身の“ボディ”が自慢とのことでした。その自慢のボディについて木南さんは何とおっしゃってましたか?という質問に、「木南さんクラスの素晴らしい女性は、僕の裸なんか見ても何も思わないですよ」と答えていただいたのですが、実際はどう思いましたでしょうか?

何か思ってほしかったんでしょうかね~。何も思わなかったです(笑)。

—— 今回演じた役についてはいかがでしたでしょうか?

今回の役は、自分に近いかどうかはわからないけど、自分が演じさせてもらう中では多い感じの役でした。男性より上に立っているような気の強い役で。やりやすかったですね。でも本作は、オムニバスだから描かれてる部分が短いんです。それを補う必要があったので、苦労したというか、考えさせられました。

—— 自分と似ている部分、または自分とは違うなって思う部分を教えてください。

ピュアな男の人の馬鹿っぽいところが好きっていうのは似てるかも。探せばいっぱいありそうですね。あんなにハキハキ強気にはなれないですが。好きな人とか、好きだった人とかを拒絶できないかもしれないです。違うところでいうと、部屋が汚いのはないですね。見合い編で、山崎さんが演じた彼氏が、せっかく綺麗にしていた部屋を汚しちゃって、「やめてよ!」とか言うんですけど、実際は、汚されたそばから片付けちゃうので、汚いのはありえないですね。

—— 好きなシーンや印象に残ったシーンを教えてください。

見合い編は、山崎さんのアソコを隠すことに一生懸命だったので、好きなシーンというか、どう隠すかに一生懸命でした(笑)。

結婚編は、ミュージカル的な感じで、ダンサーさんもいて、監督も力入れてたので、見ていて楽しかったし、私も入りたかったです。

【画像】映画『幸福のアリバイ~Picture~』

—— 撮影中衝撃的だったことなどありましたか?

私だけおもしろかったのは、結婚編の撮影が、住宅街の結婚式場だったんですけど、監督は「よーい、はい!」って毎回気合いが入ってるんですね。そしたら、夜9時以降はやめてくださいって言われちゃって、監督がすねるっていう(笑)。

なんでだよって言ってました。それでも苦情が来ちゃって、あ、監督の声でじゃないですよ、ドンドンやるシーンが続いてて、苦情が来ちゃって、後日また撮りに行くという。リアルトラブルが、、、(笑)。

—— 本作は写真がキーワードですが、これまでの人生で木南さんが撮ったもしくは撮ってもらった写真で印象に残っているものはありますでしょうか?

30歳になった時に、大学の友達5人グループでスタジオに写真を撮りに行ったんです。

大人になってみんなで写真を撮るのは、成人式以来で。私は撮られることには慣れてるけど、スタジオで友達と撮るなんて、なかなかこの先やらないだろうなって。結婚したり、子供の七五三とかはあるかもしれないけど、女の子だけで写真撮るって楽しいなって。みんなで服も揃えたり。

—— 今後、写真として切り取っていきたいイベントはありますか?

40歳になったら、また同じメンバーで集まって、写真撮りたいねって話になりました。でも、30歳の時点でも、花束をもって、5人で中央にあつめて、「わ~!」っていうようなのはもうキツイねって(笑)。

40歳は撮り方考えようかなと、もっと落ち着くかもねって話はしてたし。40歳になってみたら、この歳になって写真なんて残したくないよねって思うかもしれないし、そのとき考えます。

—— 30歳になって、自分の中で変化はありましたか?

自分の中では全然変わらなかったですね。でもそういう話を2、3歳年上の友人にしたら、自分は変わらないと思っても、周りの目が変わるんだよって(笑)。だからちゃんとしようって思いました。もちろん20代後半でもりっぱな大人なんですけど、30歳はもっと大人の自覚を持とうと。言葉使いとか、現場での姿勢とか、年下の子に対する想いとかは、変わってきたし、変わらなきゃってところですね。

—— 最後にCinema Art Onlineの読者の皆様へメッセージをお願いします。

映画『幸福のアリバイ~Picture~』は、写真がテーマになっていて、最初は写真ってのを忘れちゃってたんですけど、思い出した時に、あ!なんとなく繋がってるなって。人生の中で写真に残る瞬間ってすごく大切な場面ですよね。そんな一瞬一瞬を切り取った映画です。

自分の人生を振り返りたくなる映画だと思いますので、是非みなさん楽しんでいただけると思います。

[インタビュー: 堀越 健介 / スチール撮影: 坂本 貴光]

プロフィール

木南 晴夏 (Harika Kinami)

1985年、大阪府出身。2001年『第1回ホリプロNEW STAR AUDITION』でグランプリを獲得。その後、TVドラマ、映画と幅広く活躍。近年の出演映画には『エイプリルフールズ』(2015年)『知らない、ふたり』(2016年)『秘密 THE TOP SECRET』(2016年)などがある。2016年10月には『グッドモーニングショー』が、2017年2月11日には主演映画『ママ、ごはんまだ?』の公開が控えている。

映画『幸福のアリバイ~Picture~』作品情報

【画像】映画『幸福のアリバイ~Picture~』メインビジュアル

人生のシャッターチャンス、そこには確かに幸せがあった―
きっと人生が愛おしくなる、笑って泣ける感動のヒューマンコメディ!!

ヤクザの葬式とは知らずに会をとりなす葬儀屋と、故人の残した遺書の内容で揉める親族・知人・息子。婚期を迎え、好条件の見合いに目がくらむ女と、運悪く浮気が発覚する男。成人式というハレの日に、スーツではなく特攻服で行こうとする息子と、それを必死に止める両親。出来ちゃった結婚をし、出産を控えた妻の元へ向かう夫と、あからさまに八つ当たりをする義父。ひとりの女性をめぐり、超一流のプロ野球選手に無謀な野球勝負を挑む、うだつのあがらないフリーター男。一種風変りな登場人物たちは、どこか共感できる悩みを抱いた普通の人々ばかり。そんな悩める人々が惑う様子をコミカルに描ききった、泣き笑いのヒューマンコメディ!

 
邦題: 幸福のアリバイ~Picture~
原案・監督: 陣内孝則(『ロッカーズ』『スマイル~聖夜の奇跡~』)
脚本: 喜安浩平(『桐島、部活やめるってよ』)
主題歌: さかいゆう「再燃SHOW」
出演: 中井貴一、柳葉敏郎、大地康雄、山崎樹範、木南晴夏、浅利陽介、渡辺 大、佐藤二朗、木村多江 他
配給: 東映株式会社
2016年 / 日本 / 日本語 / 114分

© 2016 「幸福のアリバイ~Picture~」 製作委員会

2016年11月18日(金) 全国ロードショー!

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