映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』田口智久監督インタビュー

【写真】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』田口智久監督インタビュー

映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』

田口智久監督インタビュー

「デジモン」の感動を再び、シリーズ20周年のフィナーレへ…!!

世界累計800万個以上の売り上げを記録した大ヒット携帯型ゲーム「デジタルモンスター」を原案とするTVアニメ「デジモン」シリーズ。1999年に始まった第1作「デジモンアドベンチャー」は、主人公・八神太一たち8人の子どもたちと、パートナーとなるデジモンたちが、“デジタルワールド”と呼ばれる異世界や現実世界の冒険を通して成長する姿が描かれ、仲間のピンチにデジモンが “進化” して戦う胸躍る展開や、仲間や親子で繰り広げられる心温まるドラマが反響を呼び、当時の子どもたちの間で大人気となった。

2000年に続編となる「デジモンアドベンチャー02」へと続き、以後「デジモンテイマーズ」(2001年~)、「デジモンフロンティア」(2002年~)など、次々と新シリーズが展開。細田守が監督を務めた『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000年)、全6章が2015年から2018年にかけて各章が3週間限定上映された『デジモンアドベンチャー tri.』(2015年)など、数々の劇場版等も製作された。

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』キービジュアル

そして2020年、20周年を迎えた「デジモンアドベンチャー」の映画最新作にして、“八神太一たちの最後の物語”となる『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』がついに2月21日(金)に劇場公開される。

製作には、“初代”TVシリーズを手がけたスタッフと「デジモン」を観て育った“世代”のスタッフが集結!TVシリーズを観ていた世代であり、アニメ映画『Persona3 THE MOVIE』(2014年公開の「#2 Midsummer Knight’s Dream」、2016年公開の「#4 Winter of Rebirth」)、TVアニメ「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」(2017年)などを手掛けた田口智久が監督に抜擢された。

シリーズ20周年の集大成となる劇場版最新作の公開を目前に控えた田口智久監督にインタビュー!

アニメ―ション制作に携わることになったきっかけや「デジモン」との出会い、今作の製作についてなど話を聞いた。

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―― 監督はこれまで、数々のアニメーション作品の絵コンテや演出、そして監督を務められていますが、アニメーション制作に係わることになったきっかけを教えてください。
また、実際に制作に係わるようになって、それまでのイメージと変わったことなどはありますか?

元々は実写の映像制作に携わりたくて就活をしていましたが、その時にたまたまAIC(株式会社アニメ・インターナショナルカンパニー)というアニメーション制作会社が演出助手を募集していたことが、この業界に入るきっかけでした。

アニメに詳しい状態で始めたわけではないので、たった1秒や2秒のカットでも、描いたものが「こんな風に動くんだ!」という衝撃を受けると同時に度肝を抜かれたのを覚えています。

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』場面カット

―― 監督は「デジモン」を観ていた世代ということですが、「デジモン」との出会いや当時観ていた時に感じたことなどお聞かせください。

当時は中学生で、学校から帰ってきてTVをつけたら「デジモン」がやっていました。彼ら(主人公たち)が抱えていた悩みは、当時の子供たちが持っていた悩みが結構リアルに描写されていて、小学生の彼らより少し年齢が上の自分から見てもこれは切実な問題をはらんでいるんだろうなということを感じました。そのあたりが他の子供向けアニメにはなかった要素だったので面白く観ていたのだと思います。

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』場面カット

―― かつて観ていた「デジモン」を自身が手掛けることになりましたが、どのような心境でしたでしょうか?

昔観ていたアニメを作っているというだけで不思議な感じはあります。さらにその最後(集大成)のような作品に挑んでいるのがまた感慨深いです。とはいえ、何か新しいことをやろうというようなことはなく、今まで自分がやってきた仕事の延長線上で今までやってきたことをブラッシュアップしてできればいいなと思いながら制作しました。

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』場面カット

―― 今作の製作で、一番大事にされたことは何でしょうか?

太一とヤマトが最後に過去を清算して一歩前に進める話にしたかったので、彼らが最後に自分たちの決断で未来に向かって進んでいくところはきっちり描きたいと思っていました。

―― 製作過程で何かこだわりや力を入れたところはありますでしょうか?

キャラたちが本当にその街に生きているように見せるためには街の描写はきっちりとやらないと途端に嘘臭くなるので、できるだけ実際の場所を再現しようと思いました。今回は写真を使ったレイアウトを多く使用しています。

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』場面カット

―― 製作には「デジモン」“初代”スタッフの方も名を連ねていますが、「デジモン」“世代”の監督としてはどのようなお気持ちで臨んだのでしょうか?

最初は「この方が!」という気負いはありましたが、やっているうちに遠慮していてもしかたないと思い、仕事としてそこは言うことは言おうと臨みました。スーパーバイザーの関さんとは良好な関係を築けたんじゃないかなと思います。

―― 監督が個人的に思い入れのある登場人物や好きなパートナーデジモンはいますでしょうか?

キャラは中々決めれませんが、『デジモン』では“テリアモン”というデジモンが一番好きです。これがまた可愛くて。ちなみに今回の映画に出てくる“モルフォモン”というデジモンはデザイナーの渡辺けんじさんとの打ち合わせの時ずっとテリアモンの可愛さをプレゼンしていたら少し寄せてデザインしてくれました(笑)。

【写真】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』田口智久監督インタビュー

―― 戦わなければ仲間を救えないが、無理な戦闘はパートナーとの別れを早めていく。
今作は“絆”がテーマとなっていますが、「一番大切な存在と別れてでも戦うのか?」という問いに対し、監督自身ならどう答えを出しますか?

「大多数の命」と「自分たちの感情」、どちらかを選択しなければならないと言うのは非常に難しいです。その難しい問いの中で太一とヤマトはちゃんと選んだんだと思います。身を引き裂かれる思いはあったでしょうけど、ちゃんと選択した彼らは立派な大人だなと思いますね。

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』場面カット

―― 最後に、これから『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』を観る方へ向けてメッセージをお願いします。

20年周年という長い歴史でファンの方々には慣れ親しんだキャラたちが活躍します。彼らの物語としては“最後の物語”というふれ込みですが、“絆”という普遍的なテーマを扱っている作品ですので、初めてこの作品で「デジモン」に触れる方でも一本の映画として楽しんでいただけるのではないかと思います。これを観て面白いと思っていただけたら、改めてTVシリーズのアニメに戻って観ていただければと思っています。

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』メインカット

[インタビュー: 髙橋 萌 / スチール撮影: Cinram Art Online UK]

プロフィール

田口 智久 (Tomohisa Taguchi)

アニメーション監督。演出家。
代表作にTVアニメ「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」、「双星の陰陽師」、「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」など。

【写真】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』田口智久監督 (Tomohisa Taguchi)

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映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』ポスタービジュアル

《ストーリー》

太一とアグモンたちが出会い、デジタルワールドを冒険した夏から10年以上が経過した2010年。世界中の“選ばれし子どもたち”は徐々にその存在が認知され、現実世界にデジモンがいる風景も珍しくなくなっていた。太一は大学生となり、ヤマトたちもそれぞれ歩むべき道を見定め、自身の進路を進み始めていた。

そんな中、世界中の“選ばれし子どもたち”の周囲で、ある事件が起こり始める。太一たちの前に現れたデジモンを専門に研究する学者・メノアと井村は、“エオスモン”と呼ばれるデジモンが原因だと語り、助力を求めてくる。事件解決に向けて、太一たち選ばれし子どもたちが再び集結。しかし、エオスモンとの戦いの中でアグモンたちの“進化”に異変が起こる。その様子を見たメノアは、太一たちに衝撃の事実を語る。

選ばれし子どもが大人になった時、パートナーデジモンはその姿を消してしまう――。

エオスモンの脅威は、次第に太一の仲間たちにも及んでいく。戦わなければ仲間を救えない、しかし無理な戦闘はパートナーとの別れを早めていく事に。

ずっと一緒にいると思っていた。一番大切な存在と別れてでも戦うのか?

“選ばれし子ども”が大人になるということ――。

変えられぬ宿命を前に、太一とアグモンの“絆”が導き出す、自分たちだけの答えとは?

キャスト

花江夏樹、細谷佳正、三森すずこ、田村睦心、吉田仁美、池田純矢、榎木淳弥、M・A・O、坂本千夏、山口眞弓、重松花鳥、櫻井孝宏、山田きのこ、竹内順子、松本美和、徳光由禾、片山福十郎、ランズベリー・アーサー、朝井彩加、山谷祥生/野田順子、高橋直純、遠近孝一、浦和めぐみ、小野大輔/松岡茉優

スタッフ

原案: 本郷あきよし
監督: 田口智久
脚本: 大和屋 暁
キャラクターデザイン: 中鶴勝祥
デジモンキャラクターデザイン: 渡辺けんじ
総作画監督: 立川聖治
音楽: 富貴晴美
スーパーバイザー: 関 弘美
オープニング曲: 和田光司 挿入歌: 宮﨑 歩 エンディング曲: AiM
アニメーション制作: ゆめ太カンパニー 
配給・宣伝: 東映
製作: 東映アニメーション
 
© 本郷あきよし・東映アニメーション
 
2020年2月21日(金) 公開!
デジモンと共に歩んだ、全ての“子どもたち”へ ――。
 

映画公式サイト

公式Twitter: @Digi_advntr20th

この記事の著者

髙橋 萌

髙橋 萌レポーター/アニメ担当

Instagram: @moepiii_t_

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