第17回 東京フィルメックス 授賞式
最優秀作品賞は中国チャン・ハンイ監督デビュー作『よみがえりの樹』
第17回 東京フィルメックス(TOKYO FILMeX 2016)の授賞式が11月26日(土)、東京・有楽町朝日ホールで開催され、コンペティション各受賞作品およびタレンツ・トーキョー・アワード2016を発表。才能ある新鋭作家が2015年から2016年にかけて製作した作品の中から10作品が上映されたコンペティションでは、チャン・ハンイ監督のデビュー作『よみがえりの樹』(中国)が最優秀作品賞を受賞した。
『よみがえりの樹』は、中国のジャ・ジャンクーが若手監督作品をプロデュースする「添翼計画」の最新作で、中国陜西省の山間の村で、数年前に亡くなった女性の魂がその息子に憑依し、かつての自分の夫に対し、願いを伝えていくというストーリーを描いた作品である。次の映画祭へ向かうため既に日本を発っていたチャン・ハンイ監督は旅先で最優秀作品賞の受賞を聞き、ビデオメッセージで会場の皆さんに受賞の喜びと感謝の思いを伝えた。
[スチール撮影&記者: Cinema Art Online UK]
そのほか、各賞の受賞結果と受賞理由は以下の通りである。
最優秀作品賞 <副賞として賞金100万円が監督に授与>
審査員特別賞 <副賞として賞金50万円が監督に授与>
スペシャル・メンション
授賞理由: とても繊細且つシンプルな手法で、子ども達のストーリーを語り気持ちを表現しています。特にクローズアップの子ども達の表情は、多くを語り、我々の心を打ちます。今後が楽しみな若い女性映画監督を激励する意味で、『私たち』をスペシャルメンションと致しました。
第17回東京フィルメックス コンペティション審査員:トニー・レインズ(審査委員長:英国/映画評論家、映画祭プログラマー)、アンジェリ・バヤニ(フィリピン/女優、声優)、パク・ジョンボム(韓国/映画監督)、松岡環(日本/アジア映画研究者)、カトリーヌ・ドゥサール(フランス/プロデューサー) |
観客賞
学生審査員賞
■学生審査員:竹中貞人(大阪芸術大学卒)、かつりか(慶應義塾大学卒)、十河和也(明治大学) |
タレンツ・トーキョー・アワード 2016 <副賞として賞金30万円が受賞者に授与>
『Go Ashore』 (MO Jin-Jin / 中国)
スペシャル・メンション
『The Remaining Eyes』 (LÊ Binh Giang / ベトナム)
『Synchronicity』 (木下 雄介 / 日本)
タレンツ・トーキョー2016 エキスパーツ(講師):モフセン・マフマルバフ(映画監督)、イザベル・グラシャン(プロデューサー)、アレクサンドラ・アビコバ(ワールド・セールス)、フロリアン・ヴェグホルン(ベルリナーレ・タレンツ、プログラムマネージャー) |
Filmarks賞
国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks」と東京フィルメックスがコラボ。上映作品をFilmarksでClip!し、鑑賞後には5点満点の★評価をつけてレビューを投稿。さらに今年はFilmarks賞を新設。映画祭で上映される全作品を対象に、最も★評価が高かった作品に賞が与えられる。Filmarks賞は、後日Filmarksのサイト上で発表される。
Filmarksの登録方法《無料》 1. PCから… https://filmarks.com/ にアクセス後、メールアドレスもしくはFacebook、Twitterのアカウントで登録できます。 2. スマートフォンから…iPhone(App Store)、Android(Google Play)、Kindle(Amazon Apps)でアプリをダウンロードできます。 |