映画『リボルバー・リリー』
㊗公開初日舞台挨拶
熱い撮影エピソードとキャストのボケ合戦に沸いた初日
行定勲監督「皆さんに育ててほしい」と作品の未来を託す!!
綾瀬はるかが「S&W M1917リボルバー」を手に少年を守る元スパイを演じ、現代の新たなダークヒロイン像を見せた、映画『リボルバー・リリー』が8月11日(金・祝)に全国で公開初日を迎えた。
同日、丸の内TOEI①で初日舞台挨拶が開催され、綾瀬はるか、⻑谷川博己、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)、板尾創路らキャスト陣、そして行定勲監督が登壇。現場のわきあいあいとした様子が伝わるエピソードトークと一部登壇者による“ボケ”の応酬で、作品を観終えたばかりの観客を沸かせた。
綾瀬はるか「挑戦のしがい、やりがいのある夏でした」
上映が終了し、舞台上には綾瀬が演じる小曾根百合が愛用している「S&W M1917 リボルバー」をモチーフとした巨大リボルバーが設置。
この日、来場特典として、映画内でも重要なアイテムとなるオリジナルの手ぬぐいが配られた観客たちに迎えられ、監督・キャスト陣が登場。全体的に黒めのシックな装いのキャストの中、綾瀬は映画のポスタービジュアルを彷彿させる純白のドレス姿でひと際観客の目を引いた。
まずは全員が最初の挨拶とともに、一年前の夏に行われた灼熱の中の撮影を振り返っての一言から舞台挨拶はスタート。トップバッターの綾瀬は「去年の夏は猛暑の中の撮影から、終わる頃には肌寒いくらいになっていました。私自身は肌の出た服でアクションしたり、髪を切ったりと挑戦しがい、やりがいのある夏でした。今日はどうぞよろしくお願いします」自身の新境地を振り返った。
続く長谷川は、「綾瀬さん、羽村くんを側で見守っている役。二人の頑張っている姿が清々しくて暑さを感じない、いい一年でした。行定監督とも脚本のことでお話しさせていただいて、とてもクリエイティビティな夏だったなと。原作とは全然違う岩見像をつくってしまい、原作の長浦先生には申し訳ありませんと言わせていただきたい」と、映画ならではの役所について言及。
こうした場の経験が少ない羽村は、「このような大作映画に携わることができて光栄です。僕自身も心身ともに成長していってとても不思議な感覚がありました。ぜひたくさんの方に劇場でご覧いただきたい。」と、たどたたどしくもしっかりとコメントした。
ジェシーのボケ連発に、板尾創路が“応戦”
百合と共に戦う元女スパイを演じたシシドは、「慣れない着物で慣れないウィンチェスター(銃)を手にして汗ばむ思い。身体を動かすのが苦手なので、皆さんに迷惑をかけながらもカッコよく撮っていただきながら過ごした夏でした。もう一度繰り返したいかというと疑問ですが…」と声を落として笑いを誘った。
同じく百合が営む「ランブル」の従業員・琴子を演じた古川は「何度もイベントをしたので、やっと今日を迎えられるとドキドキしています。一年前を振り返るとやはり“熱”さ、特に印象的なのはランブルで陸軍に囲まれるシーンでした。皆さんの熱気とアクション、記憶も体温も全部熱い夏でしたね」と自身なりの言葉で振り返った。百合と対立する謎の男役の清水は「綾瀬さんとともに日々アクションに奮闘したことを思い出しながら、壇上に立てて幸せです」と簡潔な言葉で公開を迎えた喜びを語った。
百合を追いつめる冷酷な陸軍大尉を演じたジェシーは「津山役のリボルバー・ジェシーです。振り返ってみると…素晴らしい『スクリーン』」と最初からボケ倒し。「すみません、ボケたくて」と謝りながらも、スクリーン前の巨大な銃の看板について話を振られると「これはお持ち帰りでいいんですよね?レンタルで月10万円で」と畳みかけた。撮影に関しても「自分なりに印象的な役。とにかく声を張りまして、みなさんの迷惑をかけながらも…お仕事ですのでね」と続け、隣の監督が思わず笑い出す一幕も見られた。
直後の板尾は「板尾ジェシーです」と対抗。その後のしばらくの沈黙に、当のジェシーから「終わりですか?」と思わずツッコミが。さらに一年前のエピソードをMCから促され、「一年目は左の小指に魚の目があったけど、今はない」と芸人ならではの切り返しを見せた。
そんな個性的なキャストたちと作品を作り上げた行定監督は、「完成したのがつい最近。完成したてを誰も見ていない状態で観客の皆さんに見てもらっています。僕にとっては果てしない道のり。撮影が夏だったことも覚えていないくらいで、この映画で戦いを起こしているのと同じように、スタッフとキャストも戦いの日々でした。完成して見ていただけることがすごくうれしいです」ど感慨深げに語った。
撮影時のマル秘エピソードで「小曾根百合」の正体を追う
板尾はSKⅡ、エアリズム…と綾瀬の出演CMに掛けてボケ倒し
続いて、「小曾根百合の正体を追え」と題した、出演者・監督による撮影秘話で振り返るクロストークへ。
まずは綾瀬とのアクションシーンが幾度も登場する清水に「どの綾瀬とのシーンが印象に残っている?」との質問。清水は「個人的には最後の直接対決です。僕自身も気合が入っていたし、シーン的にもすごく素敵でかっこいい。今でも思い出す撮影だった」と作品のクライマックスの一幕を回答。綾瀬が「結構(派手に)戦っているので、すごく練習しました。『もう一歩近くに』とか『ここだとぶつかる』とか細かい所を詰めましたね。(清水は)手足長くて避けるのに必死で」と返すと、清水も「こちらこそですよ。拮抗していましたね」と応じ、互いの健闘をたたえ合った。
続いてジェシーが聞かれたのも、自身とのアクションや芝居での撮影エピソード。ジェシーは「とにかく怪我をさせないようにと練習時から考えていたので、本番が怖かったですね」と率直に吐露。「今もプライベートで(綾瀬と)戦っているので笑。でも本当にかっこいいですね。昨日バラエティーを見させていただきましたけど、ギャップがいいです」とまたしてもボケを重ねた。そんなジェシーとの練習風景を、綾瀬は「ジェシーくんも覚えるのが早くて『右です、左です、次パンチです』って次の動きを、全部教えてもらいました」と笑顔で思い返した。
自身が百合と対峙することになった「海軍省」のシーンの芝居について聞かれた板尾は、「綾瀬さんと向かい合っているけど、現場が広くてめっちゃ遠くにいるんです。だからあっち側で何を撮っているのか、どれが綾瀬さんかもわからない」と現場の様子を伝えた後、「でもさすが肌がキレイ。SKⅡ使ってると違うのかな。汗もかいていないけれど、ユニクロのエアリズム着ているのかな、キッコーマンのしぼりたて生しょうゆを使っているから健康なのかな」と綾瀬の出演するCMを羅列しながらボケ倒し、ジェシーが再び「これ撮り直しですかね?」と突っ込んで笑いを誘った。
「今作の百合は僕が育てて、観客に嫁いだ」
行定監督から作品の未来を観客に託す熱いメッセージ
百合と多くの時間、行動を共にする岩見役の長谷川は、中でも印象に残っているやり取りを聞かれ「作品に入る前にどういうキャラクター作るか?どんな映画観たらいいか?始まる前から二人でミーティングしました。現場では血だらけの姿のまま帰ってきて、『今日何食べたの?』と言われたり」と長年の付き合いを感じさせるエピソードを披露。さらに綾瀬のアクションについては「素晴らしかった。迫力。共演は数回しているけど、初めてアクション見たので」と今作ならではの見どころを賞賛した。
さらに行定監督も「仲がいいので、そこに救われていました。(役者同士が)ぎくしゃくしていると空気を作りにくい。でもキャラクターが二人とも分かっている」と信頼を見せ、長谷川は「公私ともにサポートができたのではないか」と締めくくった。
そんな行定監督には、原作小説の著者・長浦京から「綾瀬さんの小曾根百合は原作ファンの方々をうならせるほど素晴らしかった。今後は私が想像したキャラクターではなく、綾瀬さんのハマり役、行定監督が具現化したヒロインとして世の中に認知される。娘が嫁いだようで寂しかったです」と映画を観ての感想が伝えられた。
行定監督は「キャラクターがすごく重要な企画。綾瀬はるかがやると決まってスタートしたので、彼女がやらなければ成立しなかったというものになってほしいという想いで現場で作ってきました。嫁いだというよりは、僕が少し育てて、観客の皆さんに嫁いだ。百合だけじゃなくて、ここにいるすべてのキャラクターがそう。そう思ってもらえたら、成長したら未来が見たくなりませんか?そう思ってもらえたらパート2や3ができるかもしれない。観客の皆さんに育ててもらわないと、そうはなりません。この未来を皆さんがどんな風に育ててくれるかとを思いました」と、自身の送り出した作品を観客に委ねていく決意を語った。
最後はフォトセッションを経て、綾瀬が「今日と言う日を無事に迎えられてとてもうれしいです。何度でも見ていただくと、素晴らしいキャストの皆さまの奥深さを感じられるはずですので、何度も足を運んでいただければと思います」との挨拶で締めくくり、盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。
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プロフィール
映画『リボルバー・リリー』公開初日舞台挨拶
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映画『リボルバー・リリー』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》1924年(大正13年)、秩父で暮らす細見慎太は、謎の男たちに突然家を襲われる。女中たちを惨殺される中、辛うじて逃げ出した慎太だったが、追っ手に取り囲まれて窮地に陥る。そんな時、彼の前に現れたのが、「S&W M1917リボルバー」手にした女性、小曾根百合だった。百合は一体何者なのか?なぜ慎太は狙われるのか?裏に隠された驚愕の真実を知らぬまま、2人は行動を共にすることとなり、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく。命がけの戦いの果てに彼らを待ち受けるものとは? |