映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶レポート
【写真】映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶 リマウ・グリッロ・リッツベルガー

映画『最初で最後のキス』

公開初日舞台挨拶開催!

主演のイケメン俳優が初来日!
日本の観客とQ&Aとサイン会を通じて交流

映画『最初で最後のキス』(原題: Un bacio)が6月2日(土)に公開初日を迎えた。

本作はストーリーテリングには定評のあるイヴァン・コトロネーオ監督がアメリカで実際に起きた殺人事件*1 に衝撃を受け、自ら執筆した原作を映画化。イタリアの地方都市を舞台に、高校生3人の友情と恋、その大切な絆や未来を自ら破壊してしまう青春の残酷さを描いた。全編を通じて、個性豊かなファッションとレディー・ガガの『ボーン・ディス・ウェイ』をはじめとしたヒット曲満載で、新旧ポップカルチャーの融合が鮮やかにストーリーを彩ってゆく。イタリアでスマッシュヒットを飛ばし、2016年イタリア・ゴールデングローブ賞最優秀脚本賞を受賞。ヨーロッパ各国の映画祭で観客賞を席巻した。

【画像】映画『最初で最後のキス』場面カット
*1.  2008年2月、アメリカで15歳のラリー・キングが、14歳の同級生ブランドン・マキーナリーにピストルで撃たれて死亡したヘイトクライム(社会的マイノリティーへの憎しみに基づいた犯罪)。ラリーがブランドンへの好意を表明したことが事件の引き金にもなっている。

イベントレポート

主演俳優のリマウ・グリッロ・リッツベルガーが、イタリアのローマから東京・新宿シネマカリテでの初日舞台挨拶に駆けつけた。リマウはインドネシア人の父とオーストリア人の母を持ち、エキゾチックで彫刻のような美少年。現役の大学生として、ローマ大学哲学科に通う。2,000人以上のオーデョションを勝ち抜き、里親に引き取られる同性愛者という難しい役どころを演じきり、Italian National Syndicate of Film Journalistsの新人俳優に贈られる「Guglielmo Biraghi 賞」にも選ばれたイタリアの新星だ。

【写真】映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶 リマウ・グリッロ・リッツベルガー

リマウは上映後に登壇し、「コンニチハ」と日本語で挨拶。 「昨日ついたばかりで、この東京にすごく驚いています。来ることができてとても嬉しいです。この映画を皆さんに気に入ってくださっていると嬉しいです。いまここで皆さんとお話して、この映画が日本の皆さんに何を伝えることができたのかを、今日は知りたいです」と話し、満席の客席からの質問に答えた。さらに、トーク後はロビーにてサイン会を実施。多くのファンが列をなし、大盛況となった。 

【写真】映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶 リマウ・グリッロ・リッツベルガー

―― 実話をもとにした事件とのことですが、イタリアでは有名ですか?

全員ではないですが、結構みんなが知っている事件です。大きな話題になりました。なぜならその頃にイタリアではホモファビア、性差別に反対する法案が国会で議論になっていたからです。この事件をきっかけにイヴァン・コトロネーオ監督は最初に小説を手掛け、その後にこの映画を撮りました。

【写真】映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶 リマウ・グリッロ・リッツベルガー

―― LGBTの問題はイタリアでは教育に取り入れられてますか?

もちろん、そうです。イタリアでは重要な問題として考えられています。ローマでピンク色のズボンを履いた男の子が、主人公のロレンツォと同じように、いじめにあって、自殺してしまうという事件があり、大きな問題になりました。若い子たちが健康的に成長するために、他者に対してリスペクトするというのは非常に大事なことなので、時間をかけて行われています。この映画は教育省の支援を受けていて、色々な学校で上映会をしました。またLGBTと同じく、イタリアでは女性に対しての暴力が大きな問題となっていて、その問題についても語りました。イタリアでは現実的な大きな社会問題として女性への暴力があります。

【写真】映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶 リマウ・グリッロ・リッツベルガー

―― ロレンツォを演じるにあたって、演じやすかった部分と、やりにくかった部分を、それぞれ教えてください。

ファンタスティックな想像上の人物あったので難しかった。彼はあの年齢で自分に自信を持っていて、非常に自由な心を持っている人物です。撮影時は、僕は18才でしたが、そんな自信と自由の心を持っていなかったので、強いキャラクターを演じるのはとても難しかった。一方で、普段着ないような蝶々の柄の服を着たり、思いっきりダンスしたりするシーンでは、自分を解放することができて、とても楽しかったです。

【写真】映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶 リマウ・グリッロ・リッツベルガー

[スチール写真: オフィシャル提供]

 

イベント情報

<映画『最初で最後のキス』公開初日舞台挨拶>

■日時:2018年6月2日(土)  
■会場: 新宿シネマカリテ
■登壇者: リマウ・グリッロ・リッツベルガー

映画作品情報

【画像】映画『最初で最後のキス』ポスタービジュアル

《ストーリー》

イタリア北部・ウーディネ。スターを夢見るロレンツォは、愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町にやって来るが、奇抜な服装で瞬く間に学校で浮いた存在に。クラスのはみ出し者だったブルーとアントニオと意気投合し、3人で友情を育んでいくが、ロレンツォのある行動がきっかけで少しずつ歯車が狂い始める――。

 
原題: Un bacio
 
監督・脚本・脚本: イヴァン・コトロネーオ
 
出演: リマウ・グリッロ・リッツベルガー、ヴァレンティーナ・ロマーニ、レオナルド・パッザッリ
 
原題: Un Bacio
字幕: 山田香苗
提供: 日本イタリア映画社
配給: ミモザフィルムズ、日本イタリア映画社
2016年 / イタリア / イタリア語 / 106分 / カラー / シネマスコープ / ドルビー5.1ch / PG12
© 2016 Indigo Film – Titanus 
 
新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほかにて大ヒット上映中!
 

映画公式サイト

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