映画『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』
弘法大師へ映画完成報告&大ヒット祈願!
日中共同製作映画・史上最大の超ビックプロジェクト始動!
空海ゆかりの地で本物の空海の前でお焚き上げ!
空海が開祖である高野山真言宗の総本山金剛峯寺・東京別院にて、主演の若き空海役の染谷将太、阿倍仲麻呂役の阿部寛、楊貴妃役のチャン・ロンロン、空海の師匠役の火野正平、仲麻呂を慕う白玲役の松坂慶子、チェン・カイコー監督、原作の夢枕漠氏、スタッフが訪れて、映画の完成報告と大ヒット祈願を行なった。
本作は、夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(角川文庫)をチェン・カイコー監督が構想10年、セット製作に約6年の歳月をかけて念願の映画化を迎えて、中国では、日本に先駆けて昨年12月22日(金)に公開されて、初週3日間で43億円を超える大ヒットを記録。
空海ゆかりの地で弘法大師に完成報告と世界大ヒット祈願を行い、それぞれにお札をいただいた後、日本人キャストに対して質疑応答が行われた。
―― 空海のゆかりの地の高野山東京別院にて弘法大師(空海)に映画『空海-KU-KAI-』の完成報告と大ヒット祈願をしたご感想をお願いします。
染谷: まさかこうやって、こういう形で完成報告と大ヒット祈願ができるとは思っていなかったので本当にうれしくて光栄です。お焚き上げでの大ヒット祈願というのは初めてだったので、ちょっと興奮して鳥肌がたちました。
阿部: 同じです(笑)。ここにきて、みなさんとこうやって同じ時間を作れたことが非常にうれしく思います。
火野: 同じです(笑)。こういう取材はスキャンダル以来です(笑)。以上です。
松坂: 日野さんがたいへん徳の高いお坊さんをなさっていたのですけれども、本当にすごい演技力で。あらためて弘法大師さまの前で、「染谷さんはこの空海さんの若いときを演じられたんだわ」って実感しました。今日、こうして大ヒット祈願をみなさんとさせていただくことができて、あらためて空海さんの偉大さやこの映画が護られ、浄められた心持ちがしてとてもうれしいです。ありがとうございました。
――染谷さんと阿部さんのお二人は時間軸の違うところで共演シーンがないのですけれども、完成をした作品を観てお互いのストーリーの部分や役柄についてはどうでしたか。
染谷: 阿部さんは、阿倍(仲麻呂)さんの役をやっているのですけれども、阿倍さんの目を通して、本当にこの物語の重要で感情的な部分を描いていまして。阿倍さんがみている出来事や人間ドラマ、愛であったりとか、阿部さんの瞳からこのドラマの根源が語られているので、それをみて本当に感動しました。
阿部: ご一緒することはなかったのですけれども、出来上がったのを観て本当に染谷さんがこの作品を気持ち良く引っ張っているという感じがしました。本当にこの空海をこの若さで演じられるのは立派だと思いました。僕は現場も非常に楽しかったし、出来た作品はもちろん素晴らしいものが出来てうれしいです。
―― 劇中には、幻術を使うシーンがたくさんあるのですが、みなさんがもし幻術が使えるとしたら、何をしたですか。
染谷: なるべく使えるようになりたくないです。使えてしまうと、悩みごとが増えそうな気がするので平和でいたいです。
阿部: 同じです(笑)。幻術が使えたら(悩)、やっぱり同じで使いたくないですね。役者の仕事をしていますけれども、毎回毎回キャラクターを変えて、似たようなところがあるので、それをできるだけしようというところです。
火野: 使いたいです。まず透明人間になって女風呂に入りたいです(笑)。出来るだけ。
松坂: 幻術が使えたら、どこでもドアみたいに万里の一番上の頂上に立ってみたりとか、パッとすごいところに行けたり出来たら良いなと思いますけれども。でも、怖いのは苦手ですけれどもね。夢のような幻術が使えたらなって、ちょっと夢をみますよね。
―― 中国でロケをされて、巨大なセットがあったと思うのですけれども、その辺りの感想をお願いします。
染谷: 東京ドーム8個分のセットだと表現されているのですけれども。何万本もの木が6年間に実際に植えられて、6年間かけて木が大きくなり、セットといってもハリボテではないので。本当に建築物が広がっていて、そこにその時代の町が広がっていたんですね。どに建物の中に入っても、作り込まれていて感動しました。その中で映画を作ることは夢のような時間でしたね。
阿部: 僕は東京ドーム50個分って聴いたんですよ(笑)。どっちが正しいか分かりませんが、本当にその位のスケールがあって、車で移動をしなければ全部見られなかった。僕はその中の一部でやらせてもらって。ほぼ室内だったのですが、その空間に入ったときに、もう色とりどりの世界で。逆に、これ全部にCGとかを入れたら、CGに見えてしまうのが惜しいなという位の色彩鮮やかなセットだったので、まるで夢のような気持ちで。シーン的にも、そういう気持ちで入っていくシーンなのですけれど、実際にそれはやりやすかったです。
日野: 俺は空海に「中国に行ってくれ」という日本のお寺のシーンだったので、「何で向こう(中国)へ行くの」と、「こっちでやってよ」と思ったのですけれども。向こうのセットを見て、「なるほどな」と思うほど立派なものでした。
―― 中国に行って日本のシーンを撮るために、わざわざ行かれたのですか。
火野: 行ったんですよ。これぐらい(短い)シーンのために(笑)。
松坂: 私も染谷さんと同じで、セットというよりは、世界遺産の中に立っているんじゃないかと思えるような完成度で。池も水を入れて作ったそうなんですけれども、6年かかって水草が育ち、鯉が泳いでいるのを見て、こんなに時間をかけて作っていくという本物志向にビックリいたしました。万里の国を作る国はすごいなあと思って、チェン・カイコー監督も構想のはじめは10年位前と先ほどお聴きしたのですけれども。6年かけて大唐時代のセットを作って、時間のかけ方というか、目指すところの高さというか、本当にとても感動いたしました。参加できてうれしかったです。
―― 染谷さんは空海を演じられていますけれども、今までの空海に対して持っていたイメージと、今回演じてみてどうでしたか。
染谷: もともと、少し人間ばなれしたイメージがありました。自分の中でも、スーパースターだったので。でも、この映画における空海は、この映画ならではの空海といいますか、どこか親しみやすく、ユーモアがあってちょっと人間味が垣間みれたりして。この映画ならではの空海を演じる上ではチェンジしました。
―― 空海がこの映画を観たとしたら、どんな感想を言われそうですか。
染谷: なんでも受け止められる方なので、何もいわずに無言で微笑んでいそうです。そう望みます。
唐の首都・長安の街を史上空前のスケールでリアルに再現した美しく雄大なセットを舞台に、人間の愛や業が丁寧に描かれた極上のエンターテインメント大作!唐王朝を揺るがず怪事件の真相を空海と白楽天の友情を深めながら追求する姿に目が離せないだろう。日本でも、本物の空海も見守る日中共同製作映画・史上最大の超ビックプロジェクトが始動!
《イベント情報》<映画『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』完成報告&大ヒット祈願>
■開催日: 2018年1月15日(月)
■会場: 高野山 東京別院
■登壇者:染谷将太、チャン・ロンロン、火野正平、松坂慶子、阿部寛/チェン・カイコ―監督、夢枕獏(原作者) |
映画『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』予告篇
映画作品情報
超天才が挑む、史上空前の冒険絵巻―東宝×KADOKAWA初の共同配給作品にして、日中共同製作映画として史上最大の本格ビックプロジェクト『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』。 監督は、カンヌ国際映画祭パルム・ドールやゴールデングローブ賞など多数の受賞歴を誇る、世界的巨匠チェン・カイコー。原作は、「陰陽師」シリーズ、「神々の山嶺」などのベストセラー作家・夢枕獏。主人公の若き天才僧侶・空海を演じるのは、本作が海外作品初主演となる染谷将太。空海の相棒となる稀代の詩人・白楽天(のちの白居易)には、日本でも話題となった中国ドラマ『ミーユエ 王朝を照らす月』での好演が記憶に新しい、実力派人気俳優ホアン・シュアン。そして、本作の最重要人物、傾国の美女とも呼ばれた中国唐代の皇妃・楊貴妃には、類まれなる美貌と実力を持ち合わせた女優チャン・ロンロン。さらに、空海と白楽天が追う怪事件のカギを握る人物・阿倍仲麻呂には阿部寛。その他、松坂慶子や火野正平など、若手からベテランまで、日中オールスター俳優がチェン・カイコー監督の下に集結した。 さらに、本作の日本語吹替えキャストにも、超豪華俳優陣が顔を揃えた。空海の相棒・白楽天に高橋一生、楊貴妃に吉田羊、さらには東出昌大、イッセー尾形、寛一郎、六角精児など、日本映画界を代表するバラエティに富んだ実力派俳優が参加する。 日本の原作、中国のスタッフ、そして日中を代表する豪華実力派俳優の競演。唐の首都・長安の街を、かつてない規模で再現した美しく雄大なセットを舞台に、史上空前のスケールで描かれる、東洋の「ダ・ヴィンチ・コード」とも言うべき極上のエンターテインメント大作が誕生する。 《ストーリー》1200年以上前、日本から遣唐使として中国・唐に渡った若き天才僧侶・空海。あるきっかけで知り合った白楽天という詩人(のちの白居易)との交流を深めていく中、世界最大の都・長安の街は、権力者が次々と奇妙な死を遂げるという、王朝を震撼させる怪事件に見舞われる。空海は、白楽天とともに一連の事件を探るのだが、約50年前に同じく唐に渡った、鍵を握るもう一人の日本人・阿倍仲麻呂の存在を知る。仲麻呂が仕えた玄宗皇帝の時代、そこには国中を狂わせた絶世の美女、楊貴妃がいた。 極楽の宴、妖猫の呪い、楊貴妃の真実、歴史を揺るがす巨大な「謎」――。 |
第30回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングスペシャル
原題/英題: 妖猫传 / Legend of the Demon Cat
監督: チェン・カイコー
原作: 夢枕獏
脚本: ワン・フイリン
音楽: ミーシャ・シーガル
配給: 東宝、KADOKAWA
2017年 / 中国・日本合作
© 2017 New Classics Media,Kadokawa Corporation,Emperor Motion Pictures,Shengkai Film