映画『心に吹く風』完成披露試写会披露イベントレポート
映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント(フォトセッション) 眞島秀和 真田麻垂美 鈴木仁 駒井蓮 ユン・ソクホ監督

 映画「心に吹く風」

完成披露試写会イベント開催!

「ありがとう」と「おめでとう」溢れる!
赤いチャンチャンコのユン・ソクホ監督、初劇場映画が間もなく公開!

5月17日(水)スペースFS汐留にて、映画『心に吹く風』の完成披露試写会が行われた。

『心に吹く風』は韓流ブームの火付け役、ドラマ『冬のソナタ』他“四季シリーズ”を手がけたユン・ソクホ監督による初めての劇場映画作品。日本人のスタッフ、キャストで制作された本作は、全編日本語、美しい日本の自然の中で描かれる”初恋”をテーマにした大人のラブストーリーだ。

完成披露試写会上映前に行われたイベントでは、ユン・ソクホ監督ほか、眞島秀和、真田麻垂美、鈴木仁、駒井蓮ら各出演者が登壇し、映画の魅力や映画撮影時の出来事を語り合った。

また、映画公開月である6月に還暦の誕生日を迎えるユン・ソクホ監督へ、サプライズのお祝いが催された。

「映画は大好きですが、なかなか撮るチャンスはありませんでした。とても驚いた半面、慣れないことへの挑戦にときめきました」とユン・ソクホ監督。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント ユン・ソクホ監督

そんなユン・ソクホ監督の思いに対し、「とても難しかったです。(ヒロイン・春香役)真田さんとのやり取りは繊細に気持ちを表していく作業でした。監督によく言われたのは”優しくなってください”という言葉です」と眞島(主人公リョウスケ役)は笑いを誘った。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント 眞島秀和

「この映画は初恋、ピュアな気持ちを描いています。心を開放し、リラックスして観てほしいです」と爽やかに答えた真田は、本作が16年ぶりの女優復帰作である。増量して挑んだそうですね、と言われると、「演じた春香という役は、高校時代はとても活発で天真爛漫な女の子でした。そこから色んなことを経て北海道に住んでいます。普通のことが当たり前にできる女性でありたい。そう思って、朝昼晩しっかりご飯を食べる、そんなことをしながら撮影に入る前に春香(という役)になっていきました。そしたら10kg太ってしまったんですけどね」とはにかみながら答えた。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント 真田麻垂美

主人公リョウスケの高校時代を演じた鈴木は「監督には、”(高校時代の春香役)駒井さんととにかくコミュニケーションをとってほしい”と言われました。人見知りなのでなかなか上手くいきませんでしたが…」と撮影時の微笑ましいエピソードを語った。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント 鈴木仁

ユン・ソクホ監督作品の大ファンだという駒井は、高校時代のリョウスケと春香の各シーンには台詞がないことに対して「台本上で(高校時代のリョウスケと春香に)台詞はありませんでしたが、アドリブで想像し話していたので、仕草や雰囲気にそれが表れていると思います。監督からは”優しい気持ちで相手を思って(演じて)”というアドバイスを受けました」と語った。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント 駒井蓮

ユン・ソクホ監督は、撮影シーンによっては、望む天候まで撮影をしないこともあったという。「この作品では自然が大きな意味を持っています。役者さんくらいのキャラクターなんです」という監督に対し、真田は「朝起きたら空を見上げることが日課でした。16年ぶりの撮影だったので、目の前にあることが全てで監督の撮影方法に違和感はありませんでした」と答えた。

イベントの最後に行われたのは、監督へのバースデーサプライズ!現れたのは赤いチャンチャンコに帽子、映画の名前にちなんだ日本酒だった。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント(バースデー サプライズ) 眞島秀和 真田麻垂美 鈴木仁 駒井蓮 ユン・ソクホ監督

ユン・ソクホ監督は「日本では60歳になると赤いチャンチャンコを着るんです」と説明を受けると、嬉しそうに各出演者に手渡されたプレゼントを身につけた。単身日本にやってきて映画を完成させた監督に、各出演者から感謝の言葉が贈られた。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント 眞島秀和 真田麻垂美 鈴木仁 駒井蓮 ユン・ソクホ監督

「僕たち、精一杯やりました。これからも健康でたくさんの作品を撮り続けてください」と眞島。

真田は「監督はセンスが抜群にいい方だとつくづく思っています。感情を引き出す力が素晴らしいです。監督にゆだねることで、引っ張って引き出してもらったような気がします」と笑顔を向けた。

「いつか監督の作品の世界観、雰囲気に包まれてみたいと思っていました。自分の知らない気持ちも知れたような気がします」と駒井。

鈴木は「緊張することばかりでしたが、いつも手助けしてくれた監督のおかげでリラックスして挑めました。ありがとうございました」と感謝を伝えた。

最後に、ユン・ソクホ監督も各出演者やスタッフへ心から感謝の気持ちを告げ、笑顔でイベントは締めくくられた。

映画「心に吹く風」完成披露試写会披露イベント ユン・ソクホ監督 ちゃんちゃんこ姿

「公的な場で祝福をしてもらうという初めての経験に驚き、感動しています。わたしにとっては外国人の中での現場で、皆さんに助けてもらった記憶ばかりです。慣れた韓国スタイルを、皆さんに初めは要求したかもしれません。しかし、日本の撮影スタイル・演じ方をみせてもらい勉強になりました。この作品を観て、ユン・ソクホの作品そのものだと思われる方もいるかもしれませんが、わたしは初めての挑戦に新しい自分に出会えた気がしてとても嬉しかったです。本当にありがとうございました」

 [スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 宮﨑 千尋]

 

イベント情報

<映画『心に吹く風』完成披露イベント>

■開催日: 2017年5月17(水)
■会場: スペース FS 汐留
■登壇者: 眞島秀和、真田麻垂美、鈴木仁、駒井蓮、ユン・ソクホ監督

映画『心に吹く風』予告篇

映画作品情報

ドラマ『冬のソナタ』ユン・ソクホ監督初の劇場用映画

映画「心に吹く風」

《ストーリー》

友人の住む北海道・富良野の郊外を訪れ、作品作りのための撮影を続けていたビデオアーティストのリョウスケ。乗っていた車が故障し、電話を借りるために立ち寄った家でドアを開けたのは、高校時代の恋人・春香だった。

23年ぶりに再会した彼女に家族がいることを知りつつも、撮影へと連れ出すリョウスケ。彼のお気に入りの小屋の中で雨宿りをしながら話すうちに高校時代の気持ちを思い出していく春香。静かな時間の中でふたりの距離は縮まっていく。

翌々日には北海道を離れなければならないリョウスケは、もう1日だけ一緒に過ごしたいと春香に頼むが……。

映画「心に吹く風」

 
監督/脚本: ユン・ソクホ
音楽: イ・ジス
出演: 眞島秀和、真田麻垂美、長谷川朝晴、菅原大吉、駒井蓮、鈴木仁
製作: 松竹ブロードキャスティング
制作プロダクション: ドラゴンフライエンタテインメント
配給: 松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ
宣伝: アティカス
日本 / 2017年 / ビスタ / 107分 / 5.1ch
© 松竹ブロードキャスティング
 
2017年6月17日(土)
新宿武蔵野館他全国順次ロードショー! 
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @KOKORO_FK
公式Facebook: @kokorofk

この記事の著者

宮﨑 千尋ライター

一番古い映画に関する記憶は、姉と「天使にラブソングを...」ごっこをして遊んだこと。
10代後半でひとり暮らしを始めてから、ひとり映画にどっぷりはまっている。
映画館の独特な雰囲気を好み、休みの日にはミニシアターや小さなカフェで行われる自主上映にも足を運んでいる。

★好きな映画
『天使にラブソングを...』 (Sister Act) [監督: Emile Ardolino 製作:1992年/米]
『アバウトタイム~愛おしい時間について~』 (ABOUT TIME) [監督: Richard Curtis 製作: 2013年/英]
『シックスセンス』 (The Sixth Sense) [監督: M. Night Shyamalan 製作: 1999年/米]

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