トム・クルーズ×エドワード・ズウィック監督来日記者会見
トム・クルーズが1年3カ月ぶりに来日!!
エドワード・ズウィック監督とともに世界中を“流浪”し遂に日本に!
全世界で2億ドル(約208億円)を超える大ヒットとなった、トム・クルーズが演じる『アウトロー』の最新作『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』。
一足早く10月21日(金)から公開されたアメリカでは初週興行収入約2287万ドルで前作を大きく上回る興収を記録!そして、11月11日(金)の日本公開に先駆け、主演トム・クルーズとエドワード・ズウィック監督の映画『ラストサムライ』の大ヒットコンビが来日!11月8日(火)に記者会見が開催された。トム・クルーズは、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』以来、1年3か月ぶりの来日となった。
『ラストサムライ』以来となる再タッグが実現した本作への自信を大いにアピールしたトム・クルーズとエドワード・ズウィック監督。会見後半には、特別ゲストとして『ラストサムライ』でトム・クルーズと共演した池松壮亮が駆けつけ実に13年ぶりとなる再会を果たし、実力派俳優へと成長した姿を見せるとともに、大人になった証としてトム・クルーズとエドワード・ズウィック監督に日本酒を贈呈。3人は当時を懐かしみながら、夢のような感動の再会を喜び合った。
《記者会見レポート》
詰めかけた報道陣の前に姿を現した、トム・クルーズとエドワード・ズウィック監督。大の親日家として知られるトムは、「日本に来られるのは名誉なこと。今回は特に『ラストサムライ』(2003年)で一緒に仕事をしたエド(エドワード・ズウィック監督)と一緒に来られたことが本当に嬉しいよ」と、『ラストサムライ』以来13年ぶりにズウィック監督と共に来日を果たした喜びをかみしめながら挨拶。ズウィック監督も「私も特別に嬉しい。『ラストサムライ』は個人としても、プロのキャリアとしても非常な大切な作品だったからね。トムとの関係を築いた作品だし、忘れたことはない。キャリアの中でも特別な瞬間だった。またこうして一緒に日本に来られて嬉しく思っているよ」と、トムとの来日に心を弾ませた様子で続けた。
前作が『アウトロー』という邦題だったことにちなみ、本作の主人公ジャック・リーチャーといわゆる”アウトロー”との共通点を聞かれたトムは「日本での題名を知らなかったよ!なら今回で『ジャック・リーチャー』になったんだね!(笑) 原作のこのキャラクターが大好きなんだ。こういったクラシックな小説がひとつの文化としてあり、一匹狼的なキャラクターがいる。日本でいえば『用心棒』だったり、『シェーン』『ダーティハリー』などが定番としてあるなか、そのひとつとして『ジャック・リーチャー』がとてもユニークで強い暴力性のある存在として生まれたんだ」とコメント。
ズウィック監督も「“アウトロー”というのは、日本では”浪人”と言えるかもね。そういったところで『ラストサムライ』と本作には繋がりがあるのかなと思う。一人でさまよい、自分なりのルールで行動する男だからね」と続けた。
13年ぶりに仕事を共にした感想を聞かれると、トムは「本当に嬉しいよ。14年目にして、本当にいい関係を築いている。エドはキャラクター作りも、ストーリーの語り口も素晴らしいんだ。色んな人物の視点で感情を込め、しっかり敬意をもって描くことができる。『ラストサムライ』との共通点を感じるね」と改めて称賛。
ズウィック監督も「二人にとっては、当時からの会話の続きをしているようだったよ。トムと仕事をすることは、どの監督に聞いても「夢である」と言うんだ。それは、彼が映画作りにもたらしてくれるものを共に経験したいからだと私は思う。100パーセントの熱意を、1シーン、1つのアクションに込めてくれる。そして何よりも、映画作りへの愛がキャスト・スタッフ全員に伝わっていって、同じ作品に携われている喜びが感じられるんだ」と、トムと映画を作り上げられる幸せを語った。
そして、本作で特に意識した点を聞かれたズウィック監督は「シリーズの1本であるのはもちろん、独立したひとつの作品として楽しんでもらうことが重要だった。トムも、前作のクリストファー・マッカリー監督も、本作で描きたいことをしっかり話してくれたうえで、「監督はどうしたい?」と尊重して聞いてくれたんだ。原作シリーズのうちでも今回の話はキャラクターに深みがある。前作に詰まっていたアクションやワクワク感はすべてキープしながら、さらにリーチャー自身やまわりの人間関係を掘り下げたいと思ったんだ」と明かした。
その後、Q&Aの時間が設けられ、両氏とも各記者から寄せられた質問に時間いっぱい真摯に答えてくれた。
Q. 来日するときに楽しみにされていることはありますか?
トム: こういった会見やプレミアイベントはもちろん、ホテルからの見晴らしのいい景色と夜景が素晴らしいんだ。今回は午前1時に到着したんだけど、車の窓から見える夜景が本当に綺麗だったよ。さすが東京だね。そして日本の皆さんは特別な人間性を持っている、スペシャルだ。食べ物もそう、友人もそう。そして戸田さん(通訳)もね(笑)。とにかく東京が大好きなんだ!
ズウィック監督: たくさんの友人と再会できるのが大きなご褒美だね。以前、博物館や美術館にも行ったし、歴史家の方に日本庭園を案内してもらったことがあって、私のクリエイティブな人生にとって非常に大きな意味のある場所なんだ。
トム: 仕事で世界中を回っているけど、各地で必ず『ラストサムライ』のものにサインを求められるんだよ。あの役柄を経験できたことは本当に貴重だった。あの映画の力だし、そんな素晴らしい作品を作った日本に戻って来られることを本当に誇りに思う。素晴らしい文化と素晴らしい人々のことを世界中に伝えられたことが嬉しいね。
Q. ジャック・リーチャーは常に先を予測しますが、日本人がこの映画にどんな反応をするか、予測してくれますか?
トム: アクション、ドラマ性、ユーモアにも熱くなると思う。ズウィック作品の特徴さ。物語を楽しみながらアクションそのものにも驚きがある、それがこの作品の良いところなんだ。とても人間的でストレートな男だからね。
Q. 監督は、シリーズものは初だと思いますが、今回チャレンジしようと思った理由をお聞かせいただけますか?
ズウィック監督: トムに声をかけてもらえて運が良かったから(笑)。私は映像作家としてオリジナリティが大切だと思っていた。でもトムの出演作品を考えると、『ミッション:インポッシブル』などシリーズでも作品それぞれに特徴がしっかりあって、それは監督の腕によるものでもあると思う。トムは監督を信じてくれるんだ。そこが彼の素晴らしいところだし、監督としてそれ以上のことはないよ。監督としては自分自身が思い入れを持って作りたいし、みんなが楽しんでもらえるものを作りたいと常に考えているからね。映画は監督のものだけでなく、キャスト、スタッフ、原作者、ひいては観客全員のものだし、もともと存在する世界観がある中で自分を表現してみようと思ったんだ。
Q. 劇中の役柄のように、身に覚えのない罪の経験はありますか?
トム: 色々あるけど、僕は責任を取っているよ(笑)。男だから「僕がやった」と受け入れるようにしてるんだ(笑)。
Q. 今回のダニカ・ヤロシュがそうだったように、誰もが夢見るトムとの共演を果たすには?またハリウッドで成功するために必要なことは?
トム: こちらこそ、ダニカのような女優と共演出来てラッキーだよ。的確に、身をもって演じてくれた。コビー・スマルダーズもとても演技の素質が高くて、スクリーンで納得できる説得力があるね。僕が探しているのは、その役に合うことと、ハードワークを一緒にできること。僕は何年も休まず働き続けで、それが好きだからやっているんだけど、そうやって同じ情熱を共有できる人がいいね。ただの仕事じゃない、やらなくてもいいようなことかもしれないんだけど、好きで好きでたまらないからやっているからね。自分も毎日学びがあるし、そういう意味で先生にも生徒にもなるんだけど、観客のみんなを楽しませたいからこそ頑張れる素晴らしい世界なんだ。そしてもう一つ、チームワークの素晴らしさが好きだ。全員が力を合わせて観客を楽しませようと力を注ぐ、その瞬間が好きで求め続けているんだ。だから、同じように情熱を感じられる人がいいね。
池松壮亮と『ラストサムライ』以来13年ぶりの再会にトム・クルーズが感激!!
Q&Aを終えると、二人に所縁のあるスペシャルゲストが登場!13年前に『ラストサムライ』で共演し、トム・クルーズ演じる主人公と心を通わす日本人少年の役を演じた池松壮亮が、二人の来日を知り是非会いたいと会場に駆けつけ、実に13年ぶりの再会を果した。日本を代表する実力派俳優へと成長した姿を見せるとともに、成人になった記念に3人で杯を交わせればという想いを込めて、お土産の日本酒を贈呈した。
トムは久々の再会に興奮を隠しきれぬ様子で、「会えて本当に嬉しいよ!!でも驚かないよ、あの当時から素晴らしい演技をしていたからね」といい、ズウィック監督もまた当時のエピソードを思い返しながら「どんなベテランでも難しい別れの演技をするシーンだったのに、若い壮亮は最初のテイクから完璧だったんだ」と揃って池松を大絶賛!
トムもその時の事を思い出し、池松に嬉しそうに「あのとき、そのシーンを付け加える為に直前にシナリオを書き足したんだよね。でも僕は日本語が分からなくて…。(当時を)覚えてる?」と問うも、池松は「覚えてないです!(笑)」と正直に告白!会場は笑いに包まれるも、トムは「本当に楽しかったし、一生懸命やったんだ。彼は重要な役で、本当にパーフェクトだった。感動したよ。君を本当に誇りに思う」としみじみと振り返った。
池松は、「僕もあの頃は俳優になるとは自分で思っていませんでしたし、お二人に会っていなかったら東京にも来ていなかったかもしれません。お二人に出会えて人生が変わりました。ずっと指標であるというか、お二人のおかげでまだまだ頑張っていけるなと思います」と人生を変えた二人との再会に感激した様子でコメント。本作については「お二人のその後の活躍は観てきたけど、やっぱりお二人のタッグは特別で、エドが撮るトムは本当にカッコよかった。真実の正義、ひけらかさない正義は、みんなが忘れかけていることじゃないかなと思いますし、日本人も共感できるんじゃないかと思います。素晴らしかったです」と語った。
トムは改めて池松に「毎日楽しかったよね。心から君を誇りに思うよ。今日来てくれたことが本当に嬉しい。いまもサムライのみんなのことをずっと想っているからね!」と喜びを伝え、写真撮影の間も三人はずっと談笑を続けながら感動の再会を喜び合い、大きな感動に包まれながら会見は終了した。
[スチール撮影&取材: Cinema Art Online UK]
イベント情報
映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』
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映画作品情報
『ラストサムライ』のコンビ再び!世界で最も危険な流れ者(アウトロー)が帰ってくる!!正義のためには手段は選ばないーー。元米軍エリート秘密捜査官にして、今は街から街へと放浪を続ける一匹狼、ジャック・リーチャー。 「この手錠はあんたの手に」店外に倒れている複数の男。ケンカの騒動で保安官に連行されそうになるリーチャーだが、彼は仕組まれた騒ぎだと知っていたかのようだ。不自然ないきさつの中、元同僚のターナー少佐と再会するため、かつて所属していた米軍を訪れると彼女がスパイの嫌疑で逮捕されている。何かの間違いだ、ありえない。助け出した彼女と真相を追及していくリーチャーは、軍内部の不審な動きに気付いていく。「リーチャーにどこまで知られた?」忍び寄る複数の影。彼が追いついた真実とはーーー。 |
原題: Jack Reacher Never Go Back
出演: トム・クルーズ、コビー・スマルダース、ダニカ・ヤロシュ、ロバート・ネッパー 他
監督: エドワード・ズウィック
脚本: エドワード・ズウィック、マーシャル・ハースコヴィッツ
製作: クリストファー・マッカリー『アウトロー』、トム・クルーズ、ドン・グレンジャー
配給:東和ピクチャーズ© 2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.