映画『BLUE GIANT』完成披露舞台挨拶
山田裕貴「間違いなく熱くなってもらえる映画!!」
上原ひろみ「全ミュージシャンが魂を込めて120%の演奏をした」
シリーズ累計920万部突破の大人気漫画「BLUE GIANT」を原作とするアニメーション映画『BLUE GIANT』が2月17日(金)より全国公開される。
「モブサイコ 100」シリーズや劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018年)の立川譲が監督を務め、脚本を連載開始前からの担当編集者で、現在はstory directorとして作品に名を連ねるNUMBER 8、アニメーション制作は「幼女戦記」(2017年)などで注目のスタジオ・NUT。そして音楽を世界的ピアニスト上原ひろみが担当することでも注目を集めている。
物語は、サックスで世界一を目指す主人公の宮本大、凄腕ピアニストの沢辺雪祈、ドラムへの情熱に目覚める大の高校の同級生・玉田俊二の3人が結成するジャズトリオ“JASS”の軌跡が描かれる。
2月7日(火)、TOHOシネマズ 日比谷で完成披露舞台挨拶が開催され、主人公・宮本大役の山田裕貴、沢辺雪祈役の間宮祥太朗、大の高校の同級生でありドラムの玉田俊二役の岡山天音ら声優キャスト陣と立川譲監督が登壇。さらには、音楽を担当したピアノの上原ひろみ、サックスの馬場智章、ドラムの石若駿らスペシャルゲストも集結した。
山田裕貴×間宮祥太朗×岡山天音
ジャズトリオ“JASS”メンバーを演じたキャスト陣が登場!
はじめに、山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音らジャズトリオ“JASS”メンバーの声優キャストと立川譲監督が観客からの大きな拍手で迎えられた。
サックスで世界一を目指す主人公の宮本大を演じた山田は「大好きな作品の声を担当するということで色んな思いがありますが、是非楽しんでいってください」とやや緊張気味な面持ちで挨拶。
後に大が結成するジャズトリオ“JASS”のメンバーになるピアノの沢辺雪祈を演じた間宮は「『BLUE GIANT』の映画化と聞いて声優は難しいと思いましたが、山田裕貴くんが大を演じると聞いて、2人の親和性があると思った。熱が伝わるような体感型映画になっていると思います」と続けた。
そして大の高校の同級生でドラムの玉田俊二役の岡山は「元々原作が大好きで大にパワーをもらってきた一人ですが、『BLUE GIANT』ファンの皆さんはより愛を深めてくれるきっかけに、そしてまだ触れたことがない方も大のエネルギーを感じ取ってもらいたい」と語った。
初めて一般の方が鑑賞されるとあって「6人で作り上げた“JASS”の音を聞いてもらえるのがとても楽しみ」と山田が話すと、「自分の声の不安はさておき、間違いなく熱くなってもらえると思います!」と自信をもって話す間宮に対し、「演奏のシーンは漫画にはない表現の形で監督やスタッフの映像化する意味を見せつけられた気がします。劇場アニメの声優は初挑戦なので、ちょっと恥ずかしいです」と岡山が恥ずかしがる場面も。
オファーをもらった時のことを聞かれた山田は「この漫画を映画化するのは無理じゃないか?!と思っていたんですが、アニメーションだったら確かに!なるほど!と思ったけど、『大役です』と言われた時『えっ!えっ!えっ!そうすっか』」とリアクション含めてその時の驚きを表現し笑いを誘った。
演じたキャラクターについて聞かれると、間宮は「雪祈は、初対面の玉田にへたくそ!と言える厳しさと優しさの表裏一帯なところが好き」、岡山は「お調子者で跳ねてるポップなイメージがあったので、ドキドキしながらも色々と試してみた。泥臭くて魅力的なキャラクター」と演じた玉田について語った。
キャスト陣が19歳の頃に熱くなったことを語る!!
本作の“とにかく熱い情熱で音楽に打ち込む青春が描かれている”ことにかけ、「19歳の頃熱くなったことは?」と聞かれた山田は「上京してからバイトしていた飲食店で“俳優王に俺はなる!”とネームプレートに書いた」と会場は爆笑の渦に。「俺は宣言して自分自身に課していたが、大は本当に思って信じているタイプなんです」と自信と演じたキャラの違いを話した。
間宮は「歌とギター担当でバンドをやっていた。役者をやりながら音楽をやっていて、音楽一本のメンバーの足かせになってるな~と思い、辞めたました」と過去を振り返った。
岡山はあまり19歳の頃を思い出せないと悩み、色々考えたのち「山田さんと初めて会ったころ」と思い出すが、その初対面が“少女時代”のライブと告白。すかさず「音が関連している…」と山田が突っ込むが、「いや上手くないと」と岡山がすかさず切り返した。
🎹上原ひろみ×🎷馬場智章×🥁石若駿
スペシャルゲストとしてアーティスト陣が登場!
イベント後半では、スペシャルゲストとして、音楽と沢辺雪祈のピアノ演奏を担当した上原ひろみ、宮本大のテナーサックス演奏を担当した馬場智章、玉田俊二のドラム演奏を担当した石若駿が登壇!再び大きな観客の拍手で出迎えられた。
上原は「この音をみなさんへ届けたいという一心で取り組んできたので、感無量です」と挨拶。テナーサックスの馬場は「音が聞こえてくるような漫画『BLUE GIANT』の音を出すのは少し怖い部分もあったが、多くの方にこの音が届いてほしいと思います」と思いを語った。
ドラムの石若は「ドラムの演奏を通して玉田の気持ちや感情を表現したが、とてもチャレンジングでした。ストーリーが進むにつれ音に変化があると思いますので、ぜひ注目してください」と語った。
ピアノ演奏のほかに音楽も担当した上原は「バンドの曲は情熱が伝わるように、劇伴は1シーン1シーンの感情のサポートができるようにと監督と細かく話して作りました。参加した全ミュージシャンが魂を込めて120%の演奏をしてくれています」と感謝の気持ちを語った。さらに「原作を読んでいる時から音が聞こえてきて、勝手に曲を書いていた。実はその楽譜が原作に載ってたりします」と仰天エピソードを明かした。
「大の音に近づけていくよう、上原さんと監督と常々相談していた」という馬場。石若は「どうやったら初心者の演奏のように聞こえるかを色々試した。スティックの持ち方を変えたりして『まだ上手すぎる?』と上原さんと馬場さんから客観的な意見をもらっていた」と語った。
また、馬場と石若が同じ札幌出身で幼少期から一緒に演奏していたと聞いてびっくりしたという上原。「この作品の大と玉田の関係と重なるところがあったので、こんなラッキーあるんだ!と思った。それもあって3人の関係に近い“JASS”を作り出すことが出来た」と募る思いを話した。
そして立川監督は「是非素晴らしい音楽チームの音と、それを乗せた映像も一緒に楽しんでもらいたい。大の台詞で『音で感情を伝えられる』とあります。音と映像を組み合わせて伝えることに邁進してきました。是非受け取って欲しいです」と、本作に込めた思いを観客へ改めて伝えた。
最後に山田から「この映画の構想が6年も前で、そこに沢山の人が関わっている。映像も音も、そして原作の力を信じていれば自然と広がっていくと思える映画です。今度は皆さんの声で色んな人に進めてほしいと思っています。最後まで楽しんでいってください!」と本作に込めたアツい思いを語り締めくくった。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『BLUE GIANT』完成披露舞台挨拶
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映画『BLUE GIANT』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》「オレは世界一のジャズプレーヤーになる。」 ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。 雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。 卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。 「組もう。」大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。 楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。 トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。 無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成⻑していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えたが、ある思いもよらない出来事が起こり……。 情熱の限りを音楽に注いだ⻘春。その果てに見える景色とは―――。 |