
映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』来日ジャパンプレミア
映画界の“神”ジェームズ・キャメロン監督が3年ぶりに来日!
「シリーズ最高傑作。間違いなく最も感情的な作品」と自信
全世界歴代興行収入ランキングで第1位、第3位を誇る伝説のシリーズ待望の最新作となる映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(原題:Avatar: Fire and Ash)が、12月19日(金)にいよいよ日米同時公開を迎える。
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現地時間12月1日(月)にアメリカ(ロサンゼルス)で行われたワールドプレミアからスタートし、フランス(パリ)、中国(三亜)、イタリア(ミラノ)、スペイン(マドリード)を巡るワールドツアーが、6カ国目となる日本(東京)へ。
12月10日(水)、TOHOシネマズ 新宿にてジャパンプレミアが開催され、監督・脚本・製作・編集を務める巨匠ジェームズ・キャメロンが映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022年)以来、約3年ぶりに来日。会場には約50名の大学生が招待され、上映前の舞台挨拶に登壇した映画界のレジェンドとの貴重なティーチイン(Q&A)が行われた。
さらに特別ゲストとして、映画『ゴジラ-1.0』(2023年)の山崎貴監督と、『アバター』シリーズの大ファンを公言する俳優の宮世琉弥も駆けつけ、最新作への期待やキャメロン監督への熱い想いを語り合った。

ジェームズ・キャメロン監督「日本に戻ってこられて嬉しい」
「本作はキャラクターの内面深くに潜る物語」
会場となった TOHOシネマズ 新宿のIMAX®レーザーを備えるスクリーン10には、多くのファンが集結。大きな拍手と歓声に迎えられ、ジェームズ・キャメロン監督が登場した。
「コンニチハ」と日本語で挨拶すると、「日本に戻ってこられてとても嬉しいです。3年前、そしてその前の2012年の来日のことも覚えています。このワールドツアーの一環として、最新作と共に日本に戻ってこれたことに心から感謝しています」と笑顔で日本のファンへ感謝を述べた。
今回の『アバター』ワールドツアーは、日本の後もイギリス(ロンドン)、ニュージーランド(ウェリントン)、オーストラリア(シドニー)、メキシコ(メキシコシティ)、そしてカナダ(トロント)へと続く予定となっており、世界規模で本作の公開を盛り上げている。
MCから、3作目となる本作について問われると、キャメロン監督は「1作目はパンドラという新しい世界への導入、2作目は家族の形成と海の世界を描きました。そして今回は、その家族が様々な危機にさらされます」と解説。続けて「今回は、よりキャラクターたちの内面深くに入り込んでいきます。前作以上にドラマチックで、間違いなく3作の中で最も感情的(エモーショナル)で、おそらく最高の出来だと言われています。ただのアクション映画ではなく、心を打たれる作品になっていると思います」と、シリーズ史上最も“感情”に訴えかける作品であることを熱弁した。

日米のアカデミー賞®受賞クリエイターが対面、VFXの真髄を語る
舞台挨拶の中盤には、特別ゲストとして山崎貴監督と宮世琉弥が登壇。映画『ゴジラ-1.0』(2023年)で第96回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞し、自身もVFX技術を駆使する山崎監督は、「(キャメロン監督は)僕らにとってはまさに『映画の神様』みたいな人。この距離にいることが信じられないですし、同じ空気を吸っているだけで光栄です」と緊張の面持ちで挨拶。
以前から交流のある二人だが、キャメロン監督は改めて「素晴らしい作品をありがとうございます。『ゴジラ-1.0』は本当に見事でした」と賛辞を送った。
話題が映画制作におけるテクノロジーの役割に及ぶと、キャメロン監督は「テクノロジーは重要ですが、それが全てではありません。重要なのは、アーティストたちがどう使うかです」と言及。それに呼応するように山崎監督も「監督がおっしゃる通り、VFXはそれを見せびらかすものではなく、あくまで『物語を語るためのツール』であるべきだということを、監督の作品からずっと学んできました。『アバター』シリーズはその最高峰。最新作でも技術がどう物語に奉仕しているのか、観るのが楽しみでなりません」と、クリエイターならではの視点で熱く語った。

『アバター』大ファンの宮世琉弥、憧れの監督を前に感無量
幼い頃から『アバター』シリーズを観て育ったという宮世は、「5歳の時に両親と一緒に1作目を観て、その世界観に衝撃を受けました。今の僕があるのも『アバター』のおかげと言っても過言ではありません」と、自身の人生における『アバター』の影響力を告白。
キャメロン監督に歓迎の花束を贈呈すると、宮世は「前作の時はニュースで観ていた側だったので、今こうして同じステージに立って、目を見てお話しできていることが夢のようです」と声を震わせ、感極まった様子を見せた。キャメロン監督も「次世代の才能に会えて嬉しいよ」と優しい眼差しを向けた。

学生からの鋭い質問に、キャメロン監督が創作の極意を伝授
会場には、映画制作を学ぶ学生を中心に約50名の大学生が招待されており、キャメロン監督によるティーチインも行われた。
「『アバター』のような架空の世界を作る際、物語と世界観のどちらを先に決めるのですか?」という学生からの鋭い質問に対し、キャメロン監督は自身の創作メソッドを惜しみなく明かした。
「とても良い質問ですね。私はいつも『両端から真ん中に向かって』書いていきます。片方では、映画館のスクリーンで観たいクールなもの、美しい風景やクリーチャー、メカニックといったビジュアルイメージを考えます。もう片方では、キャラクターの内面や感情、彼らが抱える葛藤、つまり『真実』について考えます。そして、その2つを真ん中で衝突させることで、ビジュアルと感情が融合した物語が生まれるのです」
さらに、「これから映像業界を目指す私たちへのアドバイスをお願いします」という問いには、「今は大変な時代ですが、何よりも希望を持つこと。そして世界をより良くするために、一人で戦うのではなく、チームや仲間と一緒に力を合わせることが大切です。諦めずに(Never quit)、団結してください(Stick together)。それは劇中のサリー家のモットーでもあります」と力強いエールを送った。

新たな冒険と没入体験を、劇場で
最後にキャメロン監督は、これから作品を鑑賞する観客に向けてメッセージを送った。
「この映画は、言葉や文化、国を超えて、誰もが共感できる家族や愛、そして喪失についての物語です。ぜひ劇場で、その感情のジェットコースターと、パンドラという世界の美しさ、そして脅威を体験してください」
その後行われたフォトセッションでは、特別ゲストを交えた3ショット、そしてキャメロン監督のソロカットの撮影が行われ、盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。

フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』来日ジャパンプレミア■開催日: 2025年12月10日(水)
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映画予告篇
映画作品情報
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《ストーリー》舞台は、神秘の星パンドラ──地球滅亡の危機に瀕した人類はこの星への侵略を開始。アバターとして潜入した元海兵隊員のジェイクは、パンドラの先住民ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、人類と戦う決意をする。しかし、同じナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァランは、人類と手を組み復讐を果たそうとしていた。パンドラの知られざる真実が明らかになる時、かつてない衝撃の“炎の決戦”が始まる!
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