絆は心の痛み。彼らの「正義」は世の中に勝てるか?
第59回江戸川乱歩賞 受賞作家 竹吉優輔氏の同名小説を映画化!
地元茨城県取手市の熱い応援を受けて、完成した青春ミステリー。
映画単独主演デビューを飾ったお笑いコンビ「まえだまえだ」の前田旺志郎の演技も光る!!
《ストーリー》
「レミングス」の仲間達、14歳の夏。あまりにも純粋でまっすぐな心を持つ彼らは、理不尽な世の中への戦いを挑んだ。「レミング(Lemming)」とは“ねずみ”のことで、新天地に向かうために、集団で移動して必死に海や川を渡るという。必ず全員で――。
戦いのシナリオを描き出したのは、一際大人びた視線を放つナギ。彼の心の中にずっと住み続ける憤りは、「レミングス」の仲間達が6年ぶりに集まったことによって、さらに燃え上がる。果たして、彼らが向かう新天地とは?
《みどころ》
人は、理不尽なことに出会っても時が経てば、怒りも憤りも薄れていってしまう。自分がとても辛くなるから。しかし、ナギを筆頭にレミングスの仲間達は違う。6年間ずっと、理不尽さと戦う気持ちを忘れてなんかいなかった。どうしてそこまで思いを貫くことができるのか。14歳の彼らだからこその危うさと純粋な気持ちが観る者を味方につけていく。
映画『レミングスの夏』は、竹吉優輔氏原作の同名小説を映画化。原作者の竹吉氏は取手市在住で、映画も茨城県取手市・牛久市を中心とし、つくば市、つくばみらい市の地元の支援を受けて製作された。取手市で昨年10月に実施された映画試写会では、地元の方1,100人を動員するなど、地元の応援を熱く受けている。
本作の監督・脚本を手がけた五藤利弘監督は、同じ茨城県の土浦市で2015年に映画『花蓮~かれん~』(主演:キタキマユ、三浦貴大)も製作しているが、今回の映画は、五藤利弘監督の作風と原作者の竹吉優輔氏の小説の雰囲気がマッチしているのではないかという勧めがきっかけで映画化となった。
主演は、俳優としての成長が著しい、実兄弟によるお笑いコンビ「まえだまえだ」の前田旺志郎。少年と大人の顔を併せ持つ、まさにナギそのものだと五藤監督も大絶賛している。その他モロ師岡、中村ゆり、田中要次など脇を豪華な俳優陣が固め、さらに出演と音楽提供でスネオヘアーが参加し、関わった人たち全員が、映画の雰囲気を作り出している。
「正しいこと」は何なのか?レミングスの仲間達は、それぞれがそれぞれの正義の元に行動していて、決して他人のせいにしない。14歳の彼らと同年代の方も、かつて14歳だった方も、彼らの戦いを通して、思いを貫きとおす勇気をもらえる。
『レミングスの夏』は、9月30日(土)茨城県・土浦セントラルシネマズ、イオンシネマ守谷にて公開初日を迎え、10月1日(日)には、東京都・渋谷ユーロライブにて公開される。その後も順次全国公開予定。
[ライター: 大石 百合奈]
映画『レミングスの夏』予告篇
映画作品情報
監督・脚本: 五藤利弘
ゼネラルプロデューサー: 城之内景子
プロデューサー: 西田宣善
協力プロデューサー: 狩野善則、小林良二
録音: 宋晋瑞 美術: 中谷暢宏 助監督: 富澤昭文
編集: 曽根剛、五藤利弘 制作担当: 谷口昭仁
ヘアメイク・スタイリスト: 岩橋奈都子
制作・配給: オムロ 制作: OneScene
宣伝・配給: 渋谷プロダクション
後援: 取手市・取手市教育員会・牛久市・牛久市教育委員会
2017年 / DCP / stereo / 98分
公式Twitter: @lemmingsnonatsu