映画『犬鳴村』大谷凜香インタビュー

【写真】大谷凜香 (Rinka Otani)

映画『犬鳴村』

西田明菜役・大谷凜香インタビュー

2度目の映画出演は本格ホラー!
明菜は観客に最も近い存在。演じるために意識したこととは?

日本には“行ってはならない”場所がある――。
九州に実在する最恐の心霊スポット・旧犬鳴トンネル。その近くには日本の統治が及ばない集落“犬鳴村”があり、そこに立ち入った者は決して戻れないという、都市伝説がある。

【画像】映画『犬鳴村』メインカット1

書き込みサイトやSNSには村周辺を訪れた恐怖体験が数多く寄せられている。これは単なる都市伝説なのか、真実なのか…。決して触れてはいけない“犬鳴村”が、ジャパニーズホラーの第一人者・清水崇監督によって完全オリジナル脚本で”禁断の映画化”を果たし、2月7日(金)ついに全国公開された。

物語の重要なキーパーソンとなるYouTuberの西田明菜を演じたのは、映画『ミスミソウ』(2018年)で映画初出演にして初演技とは思えない鮮烈な印象をスクリーンに残したことで話題となった大谷凜香。今後さらなる活躍が期待される最注目若手女優に、映画『犬鳴村』への出演や撮影にまつわるエピソード、さらには今後の活動についてなど話を聞いた。

【写真】大谷凜香 (Rinka Otani)

―― 映画初出演となった『ミスミソウ』に引き続きサスペンスホラー作品への出演となりますが、最初に本作出演のお話をいただいた時の率直な感想をお聞かせください。

「あ、(サスペンスホラー作品の出演が)続くんだ」って思いました(笑)。あと、お話をいただいてすぐに「犬鳴」についてネット検索したところ「実在する犬鳴トンネルへ行ってみた」というような体験談が沢山インターネット上から出てきて、それまで犬鳴の存在を知らなかったのでびっくりしました。

ホラー作品は大体がフィクションじゃないですか。本作は実在するスポットをモチーフにしているとお聞きして、果たしてそこに触れてもいいのかなって。もし本当にあったお話なら、関連する人が、まだ福岡などにいらっしゃるんじゃないかなと。それを映画化して、しかも全国公開してしまっていいのかな…と思ったのですが、脚本を読んでみて、ただお化けや幽霊がバンって出てきて、びっくりするだけのホラー作品ではなくて、ストーリーの中にすごく人間的な部分やドラマティックな要素が盛り込まれていて、清水監督も映画『呪怨』シリーズなどを手がけたホラー映画の日本代表のような監督さんなので、「この作品に参加したい!」と思いました。

―― 序盤も序盤からの登場で、物語の方向を決める重要な役どころでしたね。脚本をお読みになって、西田明菜というに役にどんな思いを持ちましたか?

この作品に出ると決める前にマネージャーさんから台本を渡されて、そこに「やるかやらないかは自分で決めていいけど、やるなら死ぬ気で」って書かれたメモが添えられていました。だからすごく構えた気持ちで台本を読み進めたのですが、マネージャーさんが言った通り、「ここまでやるんだ…」と、相当攻めている役どころだなと思いました。「こんなことまでやる女の子を私は演じるのだな….」と。だからこそ「腹をくくってやってね」というマネージャーからの言葉だったのだなと思い、それもあって現場には実際に相当、腹をくくって臨みました。

【画像】映画『犬鳴村』場面カット (西田明菜/大谷凜香)

―― 明菜は好奇心旺盛な役どころという印象でしたが、実際のところはとても怖かったのではないですか?

すごく怖かったです(笑)。誰もいない暗闇を坂東くん(明菜の恋人・森田悠真を演じた坂東龍汰)と二人で懐中電灯一つでカットがかかるまで走り抜けるシーンとか。トンネルの奥ってすごく冷たくてジメッとしていて、壁にいたずら書きがしてあったりとか。小屋でのシーンも、本当に深夜の山の中に小屋がポツンとあって、私が叫ぶシーンなんて山全体にこだまするぐらいの静けさなんですよね…。そんな暗闇の中で一人でスタンバイしている時間なんて、本当に恐怖しかなかったです。「スタッフさんや監督さん、早く来てくれないかなあ」ってただただ思っていました(笑)。

―― そんな恐怖を全く感じさせない明くて好奇心旺盛な明菜を演じきっていましたね!どうやって恐怖を克服し、あんなにも明るい演技をすることができたのでしょうか?

それはほとんどのシーンで一緒だった恋人役の坂東くんと、清水監督のおかげです。私が思うに清水監督と坂東くんには共通点があって、お二人はとても似ているんですよね。お二人とも気さくで、すっごくよく喋るんです。

坂東くんは、最初お会いした時は個性的な演技派なのかなって思ったんです。それに年上でしたし、初対面だったので話しにくかったんですけど、坂東くんからたくさん話しかけてくれたおかげで、ファーストカットが役柄の設定上通りの恋人の距離感で演じることができたなと思っています。坂東くんは本当にコミュニケーション能力がすごくて、人見知りって言葉は彼には無いんだなと感じました(笑)。

清水監督からは「現場での二人のテンションが(それぞれが演じた)悠真と明菜のテンションと同じ感じでの掛け合いだったよ」とおっしゃっていただき、嬉しかったですね。

【画像】映画『犬鳴村』場面カット

―― 現場に入る際のルーティンや演じる上で意識されたことなどはありますか?

ルーティンなどは特に意識していませんが、お客さんが感情移入してくださるように『犬鳴村』での演技は特に意識しました。

本作の物語の冒頭、序盤はほとんど私が出ていて、劇中ではYouTuberとしてただただ再生回数を稼ぎたいという思いで、興味本位で犬鳴を訪れた結果、災難に遭うわけですよね。この過程が、この作品をご覧になる方々が、ホラーを楽しみたいという思いで観る過程とすごく似ているのではないかと思います。

この作品の中で、私の役がこの作品を観てくださる方々と最も近いと思いますし、他の役(登場人物)と比較しても、わりかし共感しやすい役なのではないかなと思いました。私の出演時間は全体の半分ぐらいなのですが、きっと鑑賞後も明菜のこと、明菜が感じた恐怖はきっと映画を観てくださった方の記憶に残るんじゃないかなと思っています。

【写真】大谷凜香 (Rinka Otani)

―― 本作は悲惨な目に遭ってしまう登場人物が多い作品ですが、大谷さんの演じた明菜も衝撃的な最期を遂げますね。撮影が終わった後、何か自分なりに気持ちを整えるためにやったことがありましたら教えてください。

『犬鳴村』では恐怖を表現するシーンが「村に行った後におかしくなり…」といった流れですよね…。本作は撮影が順撮りだったので、おかげで気持ちの持って行き方はすごく楽でした。もし逆だったらと思うと…(笑)。

―― 本作は実際に都市伝説として語り継がれる「犬鳴村伝説」を題材にしていて、「犬鳴」という地名も福岡県に実在しますが、実際の「犬鳴」でも撮影が行われたのでしょうか?

キャストが出ているシーンは実際の犬鳴では撮影していませんが、劇中のどこかで実際の犬鳴を撮っています。ぜひ探してみてください(笑)。

―― ちなみに心霊スポットへ行くなど、本格的な肝試しをした経験はありますか?

ないです!(笑)。山もダムもないです。深夜2時に公衆電話に入るとか怖すぎませんか…汗。
大阪に清水監督が監修された「犬鳴村」をモデルにしたお化け屋敷があって、そこには三吉彩花ちゃんと、古川毅さんと行きました。映画のストーリー通りに再現されていてとても怖かったです…。

【画像】映画『犬鳴村』場面カット

―― 心霊現象を目撃したなど、これまでに何か心霊体験はありますでしょうか?

「金縛り」には昔からよくかかりますね。金縛りにかかっている最中って私、絶対に目を開けられないんですよ。目を開けたら目の前に何か怖いものがいたら嫌じゃないですか。あとは周りに、霊が見えるわけではないんですけど(霊の?)臭いを嗅ぐことができるメイクさんがいます(笑)。

撮影現場では、通常の映画撮影用のカメラの他に、私と坂東くんが劇中でYouTuberとしてYouTubeに動画をアップするためのビデオカメラを渡されていて、使用していたんですけど、途中でそのビデオカメラの電源が落ちて、全く電源が入らなくなってしまったんです…。他にもここでは言えないぐらい、倫理的に書けないぐらい怖かったことがありました(笑)。こんな話して大丈夫ですか…今夜眠れますか?(笑)。

【画像】映画『犬鳴村』場面カット

―― お聞きしていて鳥肌がおさまりません(笑)。

 

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