主演・紺野彩夏 インタビュー
クランクイン前から猛練習!
「吹き替えなしで挑んだ太鼓に注目してほしい」
月刊アクション(双葉社)で2013年9月号~2014年9月号に連載された、すたひろの漫画「和太鼓†ガールズ」をベースに実写映画化!注目の若手女優、紺野彩夏と久保田紗友がW主演を務める青春部活映画『藍に響け』が遂に5月21日(金)より新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次公開される。
物語の舞台はミッション系のお嬢様女子高。主人公の松沢環(紺野彩夏)は、裕福な家庭に生まれヒエラルキーのトップにいたが、父の会社が倒産し生活が一変。事情を誰にも言えず、行き場のない思いを抱えている。
ある日、ふと聞こえてきた“音の振動”に導かれ、同級生の新島マリア(久保田紗友)と出会う。声帯損傷で言葉が話せないマリアが叩く真っすぐな和太鼓の音に魅了され、環は和太鼓部に入部する。和太鼓に惹かれ、少しずつ心を開いていく環は、マリアや和太鼓部員たちと共に葛藤しながら成長していく。
主人公・環を演じるのは、雑誌「nonーno」の専属モデルで、女優としても「仮面ライダージオウ」シリーズなどに出演し注目を集める紺野彩夏。映画初主演を果たした彼女に本作への出演についてインタビュー!さらにはプライベートや今後の活動についても話を聞いた。
—— 本作で映画初主演となりますが、主演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
元々オーディションを受けていました。後日「受かったよ」という連絡を受けて決まったことを知ったので、初主演だからというプレッシャーはあまり感じなかったように思います。
—— 脚本を読んでみて、自身の演じた環にはどんな印象を受けましたか?
最初に漫画の原作を読ませていただいたあとに脚本を読んだのですが、環は寡黙というか、内に秘めているものはあるけどあまり表には出さないタイプだなと。これは監督からも言われていましたし、オーディションの時からもそのイメージでした。
—— 環を演じるにあたり、役作りで難しかったことはありますか?
(久保田紗友演じる)マリアたちと出会う前後で表情が変わるといいなと思っていたので、少しの表情の違いであったり、ちょっとしたニュアンスみたいなところは考えて役作りしました。
—— 環と自分が似ていると思うところはありましたか?
あまり表に感情を出さなかったり、口に出して言うタイプではなかったりするところは似ているかなと思います。
—— クランクインの3カ月前から太鼓の練習に取り組んだと伺いました。練習時はいかがでしたか?
今まで使ったことのない筋肉を使ったので、筋肉痛であったり、人によっては手にできた豆が潰れて血だらけになってしまったりと結構大変でした。
—— 久保田紗友さん演じるマリアは声帯損傷により話すことができないという役で、彼女と環のやり取りがとても印象的でした。彩夏さんにとってW主演を一緒に務めた紗友さんはどのような存在でしたか?
どちらかというと、紗友ちゃんはみんなを引っ張っていくタイプだと私が勝手に思っていたので、頼もしいなと思っていました。私は人を引っ張るということができないタイプなので「紗友ちゃんにお願いしよう」と言う感じで、全部お任せしました(笑)。
—— マリアと出会って環は変わっていきますが、彩夏さん自身の人生でそのようなきっかけを与えてくれた人との出会いはありますか?
えぇ~そんな出会いあるかな…(笑)。友達とかはすごく大事なのですが、あまり人に影響を受けないタイプなんですよね。人生が変わるほどの出会いはないというか、自分軸で生きているのであまり考えたことなかったですね。
—— 本作ではSeventeenモデル時代に一緒に活動されていた川津明日香さんや永瀬莉子さんと共演されていますが、撮影現場ではいかがでしたか?
そんなにモデルと演技の現場は変わらなかったです。明日香ちゃんは元々すごく仲が良いのですが、私途中まで彼女の出演を全然知らなくて「なんか出るかも」みたいな連絡が来て(笑)。明日香ちゃんは太鼓の練習がなかったので撮影現場でしか会えなかったのですが、カメラの回っていない時にはいつも通り和気あいあいと話していました。
—— 環は和太鼓部に入部しますが、彩夏さんは高校時代にやってみたい部活動などはありましたか?
サッカー部のマネージャーはずっとやりたかったです。高校生の時に友達がサッカー部のマネージャーをしていたので「一緒に入る?」と誘われたことはあったのですが、結局入れなかったんですよね。
—— もし部活動に入っていたとしたら、本作の和太鼓部の中では誰のようなポジションに1番近いと思いますか?
部員の中では環なのかな…..。マリアのように人に優しくはできないし….あ!部長(永瀬莉子)と環の間くらい!(笑)。すず(山之内すず)とか凛音(吉田凛音)とかは明るすぎて普段の自分とは少し違うだろうなと思うので、やっぱり部長と環の間くらいですね。
—— 本作では同世代の役者だけでなく、濱田マリさんや須藤理彩さんといったベテランの方々とのシーンにもとても見応えがありました。何か刺激を受けたことや思い出に残っているエピソードはありますか?
濱田さんは撮影終盤に1日くらいしかお会いできなかったのですが、すごく場を盛り上げてくださる方でした。みんなが「あと少しかぁ」と少し疲れが出てきていた時に現場を和ませてくださりました。
母親役の須藤さんとは、一緒に撮影した日に私が(撮影で)ずっと部屋にこもっていたので、現場ではあまりお話することができなくてとても残念に思っています。
—— 環が部屋にこもる原因となってしまった親子のすれ違いも本作のポイントのひとつだと思います。彩夏さん自身はお母さんとすれ違ったり喧嘩をしたりしたことはありますか?
激しい喧嘩はないですが、こう…冷戦みたいなのはありますね(笑)。でも最近はもう全然なくなりました。
—— 本作では環が様々なことにぶつかりながらも成長していく姿が描かれています。彩夏さん自身も本作を通して得たことや成長したことはありますか?
同じセリフでもニュアンスの違いで変わることがあると、演技を通して勉強になったと思います。
—— 本作のキャッチコピーに「私はたちは まだ 夢中になれる」というフレーズがありますが、彩夏さん自身が今夢中になっていることはありますか?
夢中とまではいかないですけど、料理にハマっていますね。元々やっていたのですが、自粛期間にやることが無くなってしまって…(笑)。ゲームやったりテレビを見たりしたけれど、それに飽きてしまって、そこから料理をする頻度はとても高くなりました。
—— よくNetflixをご覧になっていると自身のYouTubeチャンネルで仰っていましたが、今まで観た中でおすすめの作品はありますか?
最近観た中だと韓国ドラマの「スタートアップ: 夢の扉」が面白くて、3日くらいで全部観ましたね(笑)。
—— 本作の主演をきっかけに今後女優として更なる活躍が期待されますが、モデル業を中心に活動されていた頃と比べて何か心境の変化はありましたか?
元々どちらかに偏って考えていなかったです。でも「仮面ライダー」が終わってから色々な役を演じるようになって、「こんな役をやってみたいな」と思うようになり、実際にその役をいただけると達成感がありました。
—— 今後はどんな役や作品に挑戦してみたいですか?
学園モノに出てみたいですね。少女漫画の実写作品にずっと憧れていて、出演したいと思っています。
—— 女優として尊敬している方や目標にしている方はいますか?
石原さとみさんや新木優子さん、三吉彩花さん、天海祐希さんです。天海さんとは一度共演させていただいて、その時にくださったアドバイスがとても印象に残っています。いつかは自分もそうなりたいなと思っています。
—— シネマアートオンラインの読者の皆様にメッセージをお願いします。
本作ではキャスト全員が太鼓を吹き替えなしで叩いています。特に最後のシーンはみんなで頑張ったので是非観ていただきたいです。
[スチール撮影 : Cinema Art Online UK]
プロフィール
紺野 彩夏 (Ayaka Konno)1999年6月24日生まれ、千葉県出身。 女優としては、2018年より「仮面ライダージオウ」シリーズでタイムジャッカーのオーラ役を務め、レギュラーとして活躍。そのほかの出演作には、映画『恋妻家宮本』(2017年)、『ミスミソウ』(2018年)、ドラマ「ボーダレス」(2021年/ひかりTV)などがある。 2021年には、初主演となる映画『藍に響け』(5月21日公開)、ヒロインを務める映画『灰色の壁~歯車』(2021年公開)が公開を控える。 |
フォトギャラリー📷✨
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映画『藍に響け』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》松沢環はミッション系お嬢様学校へ通い、富裕層らしい日常を過ごしていた。しかし、父の会社が倒産し、バレエも辞めることに。友人にも言えず、行き場のない想いを抱える環は、ふと聞こえてきた音の振動に吸い寄せられる。そこでは、新島マリアがひとりで和太鼓を叩いていた。その音は声帯損傷で言葉を話せないマリアが、彼女自身の心を表すように力強く豊かに響かせる音に惹かれていく環。マリアの積極的な誘いにより、いつしか心が動かされ、和太鼓部の扉を開いた環だったが……。 |
新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次公開!