映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開記念舞台挨拶
山﨑賢人、三木孝浩監督とアツく語らう!
「幅広い世代の人に楽しんでもらえる作品」
1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬ伝説の小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)を映画化した『夏への扉 ーキミのいる未来へー』が6月25日(金)に全国公開された。
7月5日(月)、公開記念舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷で行われ、主演の山﨑賢人と三木孝浩監督が登壇。ファンからの感想も披露され、撮影当時を振り返るなどアツいトークが繰り広げられた。
山﨑賢人と三木監督が撮影当時を振り返る
昨年の初旬に行われた撮影を振り返り、印象に残っていることを聞かれた山﨑は「僕はSF作品が好きで、SFの原点と呼ばれるこの『夏への扉』を映画化できると聞いて本当にワクワクしていました。三木監督とは10年ぶりにご一緒できて、本当に色々な縁や色々な方に支えられながら撮ることができました。近未来的な衣装もそうですし、昔のレトロな雰囲気を楽しみながら、本作で描かれる人間の愛や強さであったり、そんな中で清原さん演じる璃子との冒頭の研究所でのシーンは特に印象的でしたね」と回答。
三木監督は「今まで観たことがないものを作るために、本当に大変でしたが、スタッフと知恵を絞って作品の世界観を作っていけたのが良かったですね。あと印象に残っているのが、夏菜さん演じる白石鈴が劇中である変化を遂げるシーンがあるんですが、感想を見ていると〈特殊メイク〉という声が多く上がっていたのですが、実は特殊メイクではないんですよね。最新の合成技術を使って、体は違う人で、顔は夏菜さんといことをしていて、試行錯誤しながら撮影できたのは楽しかったですね」と答え、撮影時を述懐した。
そして、公開から10日ほどが経ち、周りから反響があったか問われると、山﨑は「この作品で伝えたかった、〈あきらめなければ失敗じゃない〉というポジティブに前を向いていれば、良いことがあるかもしれないというメッセージをしっかり受け止めて、前向きになってくれている方が多くて本当に嬉しいですね」と嬉しそうに語り、三木監督も「原作ファンから褒めてもらえて嬉しかったですね。特に、原作には無い映画オリジナルの部分が良かったと言ってくださって、脚本で苦労した部分を褒めていただけるのは嬉しいですね」と喜びを語った。
さらに、映画のタイトル『夏への扉』にちなみ、この夏にやってみたいことを聞かれ、山﨑は「キャンプがしたいですね!焚き火を見ながら無になって、お酒を飲みながらぼーとしたいですね。〈何もしないをしにいく感じ〉ですね」と楽しそうに語り、三木監督は「コロナの影響もあって、毎年〈阿波踊り〉に言っていたんですが、去年は行けなくて、最近禁断症状のように、〈踊りたい!〉となっています(笑)。今年は帰れるかまだわかりませんが、踊りたいですね。徳島県民の血が湧いてくるんですよね」と笑顔で語った。
ファンからの感想を披露!!
ここで、映画公式SNSで募集したファンからの感想が披露された。感想動画を投稿してくださったファンもおり、〈泣いた〉〈感動した〉というコメントが多くあがっている。
山﨑は自身で感動したシーンについて「冒頭で璃子が宗一郎のことをこんなに想ってくれていたんだとわかるシーンや、藤木さん演じたロボットのピートの感情が芽生えていくシーン、宗一郎がまっすぐ生きていくなかで、色んな人が助けてくれるシーンなど感動しますね」と語り、三木監督も「主人公の宗一郎の素直さや、優しさが、賢人君の性格がしっかり反映されているなと思いましたね。自分がどんなに苦境に立っていても、優しく声をかけて突き進む姿が、賢人くんに重なる部分があって素敵でしたね」と山﨑の人柄を絶賛した、山﨑は「そう言っていただけて本当に嬉しいですね。宗一郎が皆に助けてもらっている姿を見て、生きていくうえで重なったり、色々思うこともあったので、頑張ろうって思いましたね」と振り返った。
続いて、謎解きやミステリーの要素についての〈伏線回収〉について鑑賞したファンからコメントが寄せられ、山﨑は「撮影していて面白かったのは、過去と未来を行き来するので、未来では説得できていることがわかった状態で、過去に戻って説得するシーンなんかは、この時の感情ってどういう感じにすればいいか、三木監督に相談しながらやっていましたね」と回想。さらに山﨑は「藤木さんが過去の宗一郎と現在の宗一郎を勘違いしていたのは面白かったですね(笑)。『これはコメディシーンですか?』という話になり盛り上がりました」と撮影時のエピソードを披露した。
最後に山﨑賢人&三木孝浩監督からメッセージ
最後に、リピーターの方からの感想も届いており、何度も観ることで作品の楽しみかたが変わっていくことについて言及された。このことについて、三木監督は「2回作品を観たら、実はここであの音がなっているとか、後半にこうなるのはここでこうなっているから、とか前半で色々仕掛けているのがわかると思いますね」と語ると、山﨑は「僕は3回観ていますが、宗一郎が冷凍睡眠して過去のシーンがフラッシュバックするんですが、まだ経験していないはずの未来の話が出てきて、びっくりしましたね!今日監督に聞こうと思っていました!」と興奮した様子で語った。三木監督は笑顔で「1秒ないぐらい、本当に短くサブリミナル的に入れました。わざと気づかない程度に入れてますね」とディテールにも細かいこだわりがあったことを明かした。
イベントも終盤に差し掛かり、三木監督は「今は梅雨時期で鬱々としますが、映画を観たら爽快な気分になると思いますので、宗一郎のように『夏への扉』を開いてもらえたらと思います!」と力強くコメント、山﨑は「この映画は近未来的なSFの面白さ、懐かしくレトロでチャーミングな要素もあり、色々な世代にも楽しんでもらえる作品だと思います。人間の真っ直ぐ生きていく力、助け合う力であったり、共感できる部分がたくさんあるので、とにかく1人でも多くの方に楽しんでいただきたい作品です!」と語り、イベントは幕を閉じた。
イベント情報
映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開記念舞台挨拶
|
映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》将来を期待される科学者の高倉宗一郎は、亡き養父である松下の会社で研究に没頭していた。早くに両親を亡くしずっと孤独だった宗一郎は、自分を慕ってくれる松下の娘・璃子と愛猫ピートを、家族のように大事に思っていた。しかし、研究の完成を目前に控えながら、宗一郎は罠にはめられ、冷凍睡眠させられてしまう。目を覚ますと、そこは30年後の2025年の東京、宗一郎は研究も財産も失い、璃子は謎の死を遂げていたー失って初めて、璃子が自分にとってかけがえのない存在だったと気づく宗一郎。人間にそっくりなロボットの力を借り、30年の間に起こったことを調べ始めた宗一郎は、ある物理学者にたどり着く。驚きの事実を知った宗一郎は、再び1995年へと時を超える。ただ、璃子を救うために―— |