完成披露舞台挨拶
石田祐康監督の溢れる“団地愛”が炸裂!
田村睦心&瀬戸麻沙美&村瀬歩が知られざる子供時代エピソードに大盛り上がり⁉︎
2018年に公開された映画『ペンギン・ハイウェイ』で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第22回ファンタジア国際映画祭 今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞。2020年には『泣きたい私は猫をかぶる』がNetflixにて全世界独占配信され、世界30カ国以上で再生回数の多い映画ランキングTOP10に入るなど、全世界からの賞賛を浴びたアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」。その待望の新作長編アニメーション映画第3弾『雨を告げる漂流団地』が9月16日(金)よりNetflixにて全世界独占配信&日本全国ロードショーとなる。
小学6年生の航祐と夏芽は、団地で育った幼馴染。夏休みのある日、航祐はクラスメイトとともに取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込む。その団地は、航祐と夏芽が育った思い出の家。航祐はそこで思いがけず夏芽と遭遇し、謎の少年・のっぽの存在について聞かされる。すると突然不思議な現象に巻き込まれ、気づくとあたり一面の大海原に団地ごと漂流していて──果たして元の世界へ戻れるのか?
公開がおよそ1ヶ月後に迫った8月5日(金)、完成披露舞台挨拶がグランドシネマサンシャイン池袋で開催され、主人公・熊谷航祐役の田村睦心、兎内夏芽役の瀬戸麻沙美、のっぽ役の村瀬歩、そして世界に誇るスタジオコロリドの石田祐康監督が登壇した。
34歳という若さで長編映画第2作目となる石田監督。舞台袖では緊張していたというが、「この御三方と一緒にこの日を迎えられたことを光栄に思います」と、ついに本作を観客に届けられたことに安堵の表情を見せた。そして本作のシンボルでもある団地については「団地自体は様々な映画で描かれたモチーフですけど、団地が漂流するというのは聞いたことがないなと思って。船や空母といったかっこいいものが漂流するのはイメージできるのですが、あえて団地を漂流させる少しおバカな感じが気に入ってそのまま映画にしてしまいました!」とお茶目に明かす。
さらに団地に魅了され、ついには団地に住み始めたという石田監督。まさに作品で夏芽の見ていた団地からの景色は、石田監督の見た景色から作られたという並々ならぬ「団地愛」エピソードには、他の登壇者も驚きの声をあげた。
特徴的なハスキーボイスで数々の“少年”を演じてきた田村は、本作で演じる航祐というキャラクターについて「航祐はかっこいいし可愛い少年だなと思ったんですけど、根は優しいのに夏芽だけじゃなく、友人たちにもぶっきらぼうでとにかく素直じゃなくて不安になったんですよ」と意外なコメント。「声優という職業は感情を外に発散することが多い中で、航祐は内に内にいってしまうのでとても苦戦したんですが、監督や音響監督の方とお話する中でだんだんと航祐になることが出来ました」とアフレコの裏話を語る。
瀬戸も「夏芽は抱えているものをあえて表現しないというか、自分を追い込んでしまう子だったので監督や音響監督の木村さんとも丁寧に役を作っていきました」と語ると、謎の少年・のっぽを演じた村瀬も「監督やいろんな人の持つのっぽというイメージの集合体みたいなものがあるんだけど、それをどうやって表現するかをすごくディスカッションしたんです。その時に監督やスタッフさんもすごく向こう側でのっぽについて深く考えてくれていたのが分かって、僕だけじゃなくみんなで作り上げたキャラクターって感じがして、大好きなキャラクターになりました…っていうのを今日一番話したかった!」と熱弁!各キャストだけでなく、スタッフも一丸となって愛すべき子供たちのキャラクターが作り上げられた制作秘話が語られた。
また主人公の航祐や夏芽たちが小学6年生であることにちなみ、登壇者に小学6年生当時の頃はどんな子供だったかという話題に。田村が「とにかく目立ちたがりやで応援団長とかやってました!活発といっても夏芽じゃなくてやっぱり航祐に近いですね」とからりと笑うと、「イメージ通り!」と他の登壇者にも突っ込まれるなど今の溌剌としたイメージと変わらない子供だったそう。瀬戸も「外で遊んでることが多くて家の近くの神社の広場とか公園に集って遊んいて、日焼けしてましたね」と活発だった幼少期のエピソードを語ると、村瀬は「カードゲームが好きで、親に塾に行くと言って公園で年上の子とカードゲームをしていたら、日焼けをしていて『本当に塾行ってるの?』とばれそうになって一回怒られました」と少し意外な悪い子エピソードを暴露し、会場の笑いを誘った。
ずっと真夜中でいいのに。
ACAねからサプライズボイスメッセージが到着!
そしてここで、本作の主題歌と挿入歌を担当した「ずっと真夜中でいいのに。」のACAねからサプライズでボイスメッセージが到着!
ずっと真夜中でいいのに。メッセージ全文劇場にお越しの皆さん、こんにちは。主題歌・挿入歌を担当いたしました「ずっと真夜中でいいのに。」です。改めてご依頼いただき、本当にありがとうございます。主題歌の制作途中段階で石田監督に共有させていただいたところ、楽曲から「子供たちに対する理解の深みや彼らの成長を感じられる」と言っていただけて、「子供たちの漂流団地の経験だけで終わらない、先の人生を感じられる曲にしたい」と、より考えるように制作いたしました。できました。感謝です。映画『雨を告げる漂流団地』を見に来てくれた皆さん、楽しんでいただけたら幸いです。何卒何卒です。ありがとうございました。「ずっと真夜中でいいのに。」でした。 |
「主題歌の制作途中段階で石田監督に共有させていただいたところ、楽曲から『子供たちに対する理解の深みや彼らの成長を感じられる』と言っていただけて、『子供たちの漂流団地の経験だけで終わらない、先の人生を感じられる曲にしたい』と、より考えるように制作いたしました」と楽曲の制作秘話も語られると、石田監督は「もったいなきお言葉…」としきりに恐縮しながらも、「メッセージをいただいて、こういう風に感じて作っていただいたんだなと改めて伝わってきて、本当に嬉しいです」と改めて作品に花を添えたずとまよの楽曲に感謝を述べた。
最後に石田監督より「つながりが薄くならざるを得ない大変な時期での制作でしたが、なんとか航祐と夏芽には良い未来を歩んでほしいなというか、背中を押してあげたいと机にしがみついて作り上げました。それがうまく届いてくれたらいいなと思います」と挨拶があり、公開へ向け一層期待の高まるなか、本イベントの幕が閉じた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『雨を告げる漂流団地』完成披露舞台挨拶■開催日: 2022年8月5日(金) |
映画『雨を告げる漂流団地』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》まるで姉弟のように育った幼なじみの航祐と夏芽。小学6年生になった二人は、航祐の祖父・安次の他界をきっかけにギクシャクしはじめた。夏休みのある日、航祐はクラスメイトとともに取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込む。 その団地は、航祐と夏芽が育った思い出の家。航祐はそこで思いがけず夏芽と遭遇し、謎の少年・のっぽの存在について聞かされる。すると、突然不思議な現象に巻き込まれ――気づくとそこは、あたり一面の大海原。航祐たちを乗せ、団地は謎の海を漂流する。はじめてのサバイバル生活。力を合わせる子どもたち。泣いたりケンカしたり、仲直りしたり?果たして元の世界へ戻れるのか? ひと夏の別れの旅がはじまるーー |