映画『銀河鉄道の父』㊗公開初日舞台挨拶
役所広司、菅田将暉、森七菜ら「宮沢家」が勢揃い!
チームワークを見せつつ、撮影の裏側と万感の想いを語る!!
世界中から愛される宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた門井慶喜の小説を映画化した映画『銀河鉄道の父』が5月5日(金・祝)に公開初日を迎えた。
同日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで公開初日舞台挨拶が行われ、主演で賢治の父・政次郎を演じた役所広司をはじめ、長男・賢治役の菅田将暉、賢治の妹・トシ役の森七菜、賢治の弟・清六役の豊田裕大、母・イチ役の坂井真紀、祖父の喜助役の田中泯らキャスト陣、そして成島出監督、さらにはイーストハーブ子ども合唱隊が登壇した。
「やっと作品が一人歩きをして全国を駆け巡る」
役所広司が公開初日に向けた喜びを語る
星型のカラフルなバルーンが散りばめられた背景ボードを前に、「こどもの日」にちなんだ、岩手県花巻市より来訪したイーハトーブ子ども合唱隊10名による「星めぐりの歌」がオープニングアクトとして披露された。
子どもたちの美しい歌声の余韻が残る中、満場の拍手を受けてキャストと監督が登壇。まずは、それぞれに初日を迎えた喜びの声と、熱い想いを伝えた。
トップバッターは主演の役所。役所は「やっと今日と言う日を迎えられた。この映画がやっと一人歩きをして全国を駆け巡る。気に入ってもらえると嬉しいです」と、劇場初披露への率直な想いを口にした。
続いて、賢治役を務めた菅田も「やっと公開。こうして当たり前のように公開できること、お客さんが見に来てくれることに感謝です」とコロナ渦を経た今の状況に想いを馳せた。
純白のサテン地のドレスに身を包んだ森は「嬉しい気持ちと、映画が日本中に広まって、より日本が笑顔に包まれたり、平和になったらいいなと思います」と映画の今後に期待を込めた。
豊田は「子供の日に家族愛、親子愛がたくさん詰まった映画が公開されるのがうれしい」、坂井は「この舞台挨拶と映画をめいっぱい楽しんで帰って」、田中は「たくさん思い出のある撮影をさっきからぐるぐると思い出しています」、成島監督は「2017年に素晴らしい原作を本屋で手にしてからようやく公開を迎えました。ここに並ぶメンバーを座長に皆さんの力でたどり着けた。お礼を言いたいです」と万感の思いを伝えた。
続くトークセッションでは、「忘れられないせりふやシーン」「キャスト同士、今だから聞きたいこと」をテーマに、チームワークの良さを見せつつ盛り上がり、観客の笑いを誘う場面も見られた。
菅田将暉「この映画を見て自分の家族に会ってくれたら幸せ」と笑顔でアピール
舞台挨拶の最後には、役所、菅田、成島監督からあらためて観客に向けてメッセージが。
まずは菅田が「今日は本当にありがとうございます。今いろんな若干ネタバレを超えた話もありましたが、いったん忘れてもらってフレッシュに楽しんでいただけることを願っています。そしてきっと自分の家族やいろんな人の顔が浮かぶと思うので、ぜひ連絡を取ってもらったり会ってもらったりしたら、それがこの映画にとっての幸せなのかなと思っています」と改めて、映画のテーマに言及しつつアピールした。
さらに役所も「本当に劇場まで足を運んでいただけるだけでも十分なんですけど、もし面白かったらいろんな人に進めてください。『結構面白かったよ』と。そうすると成島監督の次回作お弁当の質も変わって来るような感じもします」とユーモアを含めて自信作をプッシュした。
そして成島監督は「素敵な原作を、この素敵なメンバーで撮れて、本当に監督冥利につきます。もう僕はこの作品を取るために映画監督になったのではないかと思うくらい。無事に初日を迎えて本当に感無量です。みなさんに応援してもらって、初めて映画が完成すると思っていますので、ぜひお力を貸していただけるとうれしいです。本当に今日はありがとうございました」と本作にかける格別の想いを伝え、あらためて参加者へのお礼を述べた。
メッセージの後はオープニングアクトに登場した子どもたちと合同のフォトセッションを経て、満場の拍手に送られ舞台挨拶は終了した。
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イベント情報
映画『銀河鉄道の父』公開初日舞台挨拶
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映画『銀河鉄道の父』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人造宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも―。 |