㊗公開記念舞台挨拶
それぞれの個性炸裂の舞台挨拶
“地球の危機一髪を救う”衝撃を受けた鯖との出会い!!
1980~1990年代に若者たちのリアルな恋や友情を描くマンガを数多く生み出し、今もなお熱狂的なファンを持つ漫画家・岡崎京子が1989年に刊行した「ジオラマボーイ・パノラマガール」。少年少女の憂鬱と希望を軽やかに描いたこの名作を、映画『PARKS パークス』(2017年)の瀬田なつき監督が現代の物語に置き換え、ファンタジックでポップな世界観で映画化!
映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』は11月6日(金)より新宿ピカデリー、ホワイト シネクイントほかにて全国公開。映画の公開を記念して、11月7日(土)に新宿ピカデリーで公開記念舞台挨拶が開催され、W主演を務めた山田杏奈と鈴木仁、そして瀬田なつき監督が登壇した。
鈴木は “何を考えているかわからない”
山田は “しっかり者”
2019年公開の映画『小さな恋のうた』に続き、本作で再共演となる2人。鈴木とケンイチの共通点について聞かれると、山田は「基本はケンイチとは違うと思うことが多いですけど、何考えてるかわからない感じは共通するところがあると思います(笑)」と回答し、鈴木自身も同じように感じていたらしく、それを認めていた。
対する鈴木は、山田とハルコの共通点について、「正直全然違うかなと思っていて。杏奈ちゃんが朝わたわたしている姿が想像できないです。寝坊したとしても落ち着いてそう」とコメント。山田も「たしかに寝坊してもハルコみたいに頑張れず諦めちゃうかも(笑)」と認めていた。
主演の2人に初めて会った際の印象について、瀬田監督は「仁くんはオーディションでお会いして。原作のケンイチを見て、こんな人いるのかなって思ってたんですけど、仁くんはひょろっとしてて、さらに眼鏡かけてもらったときに『(ケンイチに)ピッタリじゃないか!』と思いました。あと本当に何を考えてるかわからない、掴みどころのなさがケンイチっぽかったですね」と鈴木をキャスティングした決め手を語った。
山田については「本当にしっかりされてて、年下だけど同じ目線で話せました。なので相談したり一緒にハルコを作っていく上で安心感があって、とても信頼していました」と絶賛。「あ、仁くんも信頼してますよ!」と慌てて補足した際には会場に笑いが起こった。
ちょっとフシギな女子3人組
最初の「ラブリー」は上手すぎた⁉
撮影時の思い出について、山田は「私はカエデ(滝澤エリカ)とマル(若杉凩)とのシーンで、お2人ともすごく独特な雰囲気を持っていて、あの3人がピタッとハマって一緒にいるのもなんか納得できてしまいますし、お芝居してても新鮮で楽しかったです。あと小沢健二さんの『ラブリー』を歌ったのも良い思い出です」とコメント。瀬田監督が「3人ともガチで歌ってくれて、上手すぎて、『もうちょっとやる気ない感じで歌ってください』とリクエストしたりしました(笑)」と裏話を暴露した。
鈴木は「僕はマユミ役の森田望智さんやお姉さん役の成海璃子さんと一緒にやるシーンが多かったんですけど、観てもらったら分かる通り森田さんにはとにかく振り回されてましたね。振り回されながら、ケンイチらしくついて行けたと思います。成海さんとの、家でお茶こぼして焦るシーンはハプニングだったんですけど、姉弟らしく自然に対処できました」と話し、共演者のおかげもありケンイチらしく居られたことを明かした。
悩みに悩んで発表!
それぞれの“地球の危機一髪を救う”運命的な出会い✨
続いて、映画でハルコがケンイチと衝撃的な出会いを果たして一目惚れをするところから物語が大きく展開することにちなみ、登壇者3人の“地球の危機一髪を救う”ような運命的な出会いについての話題に。
山田は「衝撃的で美味しかったのは、昨年福井に行ったときにお茶漬けみたいにして食べた“鯖のへしこ”ですね。地球の危機を救うんじゃないかってくらいの衝撃を受けました(笑)」と回答。周りから「渋すぎる」とツッコミを受けた。
鈴木は「偶然同じ鯖なんですけど、衝撃的な食べ物といったら“しめ鯖”です。しめ鯖ならいつでも食べられるしサッパリしてるし、これは幸せだなって思って。色んな地方に行って鯖の棒寿司とか買って一人で公園で食べていたいです」と回答。こちらも「不思議な願望」とツッコまれるも、鈴木は自覚がないようで、山田は「こういうところがケンイチと通ずるんですよ(笑)」と話し、瀬田監督も「まさにケンイチ…」とこぼしていた。
瀬田監督は「私も食べ物でいくと、いちご大福ですね。いちごと大福を一緒にするのは衝撃的な出会いなんじゃないかなって。いちごと大福もお互いそう思ってそうですよね(笑)」と独特な視点でコメント。それぞれの個性が出る回答となった。
楽屋からずっと回答を考えていたという3人。「食べ物しか出てこなかったね」と共感し合う様子の中、瀬田監督が迷った挙句に“地球の危機一髪を救う”というフレーズを映画で引用したことを後悔し始めたなどのおもしろエピソードも明かされた。
最後に主演の山田杏奈からメッセージ🎤
最後に、登壇者を代表して山田から「撮影は約1年前だったんですけど、その1年間でも東京は変わり続けていて、なので1年前の東京を切り取ったタイムカプセルのような映画になっていると思います。若者だけではなく色んな年代の方に楽しんでいただけるものだと思いますし、普遍的なテーマを描いているので、そういうのも色んなところに届くんじゃないかなと思います。この映画が皆さんにとって“地球の危機一髪を救う”ような出会いのきっかけになる作品になることを祈っています。ぜひ広めてください!」とメッセージが送られ、舞台挨拶は締めくくられた。
[記者: 美坂 英里 / スチール撮影: Cinema Art Online UK]
イベント情報
映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』公開記念舞台挨拶■開催日: 2020年11月7日(土) |
映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』
㊗公開記念CAO読者プレゼント🎁
主演の山田杏奈さん直筆サイン入りチェキを2名様にプレゼント!
映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』の公開と山田杏奈さんのインタビューを記念して、シネマアートオンラインの読者の皆様に山田杏奈さんからプレゼント❣
★応募方法など詳細は読者プレゼント応募ページで♪
★山田杏奈さんのインタビュー記事はこちら✨
映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》“成長するだけじゃ、オトナになれない” 東京に住む平坦で平凡な高校生・渋谷ハルコ、16歳。ある夜、橋の上で倒れていた神奈川ケンイチにひとめぼれする。“世紀の恋”だとはしゃぐハルコに対して、真面目でおとなしげなケンイチは、受験目前、衝動的に学校を辞めてしまいそれどころではない。さらに勢いでナンパした危険な香りのする女の子・マユミに夢中になっていく。二人の平行線の恋はどこへ行くのか。友だちや家族や自分、悩みもがく少年少女の刹那的な視線を切り取った、恋と成長の物語。 |
滝澤エリカ、若杉凩、平田空、持田唯颯、きいた、遊屋慎太郎、斉藤陽一郎、黒田大輔、成海璃子、森田望智、大塚寧々脚本・監督: 瀬田なつき
エグゼクティブプロデューサー: 遠藤日登思
プロデューサー: 松田広子、樋口泰人
共同プロデューサー: 佐藤崇行、本田拓夫、村上凌太
撮影・照明: 佐々木靖之
録音: 髙田伸也
美術: 安藤真人
装飾: 小谷直美
衣裳: 宮本茉莉
ヘアメイク: 有路涼子
編集: 今井俊裕
音響効果: 齋藤昌利
VFX: 浅野秀二
本編集: 野間実
助監督: 玉澤恭平
制作担当: 芳野峻大
音楽: 山口元輔
企画・製作プロダクション: オフィス・シロウズ
配給: イオンエンターテイメント、boid
助成: 文化庁文化藝術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会