- 2024-11-2
- イベントレポート, 第37回 東京国際映画祭, 舞台挨拶
第37回 東京国際映画祭(TIFF)
TIFFシリーズ部門
DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』舞台挨拶
初共演の窪塚洋介&亀梨和也
支えあって完成した凄惨なドラマを初お披露目!!
青年漫画誌「ヤングキング」(少年画報社)で2014年から2023年まで連載されていたカリスマ的大人気コミックシリーズ「善悪の屑」と続編の「外道の歌」がDMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』として窪塚洋介&亀梨和也のW主演で実写化!2024年12月6日(金)より配信が開始される。
第37回東京国際映画祭(TIFF) TIFFシリーズ部門に出品され、11月2日(土)にワールドプレミアとなる上映が有楽町よみうりホールで実施。上映前の舞台挨拶にW主演の窪塚洋介と亀梨和也、共演の南沙良、そして白石晃士監督が登壇した。
窪塚は、「作品によく似合う雨が降ってますが足元の悪い中、世界最速の今日、観に来ていただいてありがとうございます」と挨拶。
亀梨は、「皆さんの貴重な時間をいただきまして、今日こうしてワールドプレミアを迎え、お客様を前に興奮しております。兎にも角にも蔵出し映像ということで楽しんでいただきたいと思います」と続いた。
窪塚が、「俺とあんまり変わらなくねぇ?」とツッコミを入れると会場の雰囲気が一気に温まった。
また、南は「お足元の悪い中来ていただきありがとうございます。こういった場でみなさんに観ていただけること、本当に嬉しく思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と丁寧に綴り、白石監督は「今回の撮影ではこちらの3人の皆さんの輝きを浴びながら、眩しい思いをしながら作品を撮影することができました。日々ちょっとふわふわした気持ちで撮影に臨んでおりました。完成した作品は決してふわふわした作品ではなくビシッとしまった作品になっておりますので、皆さん心して観ていただけたらと思います」とまとめた。
窪塚と亀梨はリアルでも息の合ったコンビ
窪塚は、「原作を読んで2巻目ぐらいで、出たくないってなったんです。凄惨な内容だったので。原作者の渡邊ダイスケさんのことも嫌いになりかけてました。でも、マネージャーに『あと1巻だけ読んでみてほしい』ってことを言われて、そうしたらこの作品の意味がわかるからと。そうしたら文字通りそのようになり、亀ちゃんとコンビを組んで今日ここに至ることになりました。何が正義で何が悪かっていうことって視点でも違うし、その状況によって不安定なものなんだというのを見事に作品にしているなと。答えはないと思うんですけど、その中でもどうやって感じるのかっていうところがこの作品をやる意義なのかなと思って、そこは皆さんにも委ねるしかなくて、俺と亀ちゃんも解釈が違うだろうし、それぞれの答えのようなものを感じてもらえたらなと思います」と語った。
亀梨は、「本当に作品自体、観ていて目を背けたくなるような出来事が巻き起こっていて、この辺が非常にこの作品で持っている深いテーマでもあったりするので、本当に皆さん心して観ていただきたいという風に感じています。こういった作風ではあるんですけど、現場はすごく穏やかな時間をしっかり作っていただけましたし。このメリハリが非常にある現場を(窪塚が)先頭で引っ張っていてくださったので非常に助かりました」と話すと、窪塚は被せるように「それはお互い様だと思います。亀さん!」と言い放った。
今までずっと『亀ちゃん』という呼び方だったのが、初めて『亀さん』になったことに対して、亀梨が、「亀さんに昇格した!」と喜ぶと、会場は大爆笑と大きな拍手が起こった。
窪塚は亀梨について、「皆さんご存知だと思いますけど、役に向かう姿勢がもう素晴らしいので、彼と一緒に現場にいて俺も頑張んなきゃって本当に思いましたし、すごくたくさんいい刺激をもらって、(彼は俺が)現場を引っ張ってくれたと言うけど、俺からしたら『人』という文字の上側が俺で、下が亀ちゃんだった」と話しながら、『人』という文字の上側のポーズを決め始めた。
すると、亀梨も下側のポーズで窪塚を支え、見事『人』の文字が完成!これには会場は大盛り上がりだった。
また、奈々子の役に共感した点や苦労した点を聞かれた南が、「共感した部分は、奈々子はひきこもりでゲームが好きという設定ですが、私もゲームが好きで引きこもりというか、休みの日とか仕事がない日は基本家で引きこもっているので、本当に屍みたいな状態で寝ています」と話すと、亀梨が「散歩は行ってるよね」とフォロー。
南も、「そうそう、犬飼っているので、散歩はちゃんと行くんですけど」と思い出したように訂正した。さらに、「苦労した点は、語尾に何々『っス』とかがつくんですけど、それがちょっと言いづらくて、難しかったです」と回答すると、亀梨から、「すごい自然でした。普段から喋ってなかった?」とフリが入り、南は「嬉しいっス。ありがとうございます」と機転を利かせた。
白石監督の作り出す独特の雰囲気
撮影にあたって現場での印象はどうだったから問われると、白石監督は、「えーと、んー、楽しかったです!」と、監督らしからぬコメント。すかさず亀梨が「覚えてないんかい!」と突っ込み、会場は再び大爆笑。
窪塚が、「2人とも普段とだいぶ違ったと思うんですけど、俺は全然芝居しなかったなっていう。観ていただいたら分かるんですが、セリフ量が圧倒的に少ないんですよ。1日に3言しか言わなかったとかもザラですし、特にトラとの対比で考えるとトラはめちゃくちゃしゃべるんで、ものすごい差を感じるんですよ。準備の時間も俺は15分なんですが、亀ちゃんはタトゥーとか入れるから2時間くらい前に来て、アクションシーンの量とかそういうのをひっくるめて、『おれ、大丈夫かな?』っていうぐらい何もしないっていうことを求められてたので、それがやっぱり今までと圧倒的に違ったなというふうに思います。何もしなかったわけじゃないんですけどね!」と本作について語ると、白石監督から「静と動でしっかりと演じていただいたっていう感じですよ!」とコメントがあり、窪塚が「よかった、覚えてて」と返した。
フォトセッション時にも見せたおちゃらけた表情を見るに、こんな朗らかで独特な雰囲気の監督だからこそ、オンとオフをうまく切り替えて、凄惨な内容のドラマを素敵な作品として完成させることができたのではないかと推測できる。
フォトギャラリー📸
イベント情報
第37回 東京国際映画祭(TIFF)
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作品情報
プロデューサー: 増田卓也、岡部 純、丸田順悟
脚本: 灯 敦生
ライン・プロデューサー: 城内政芳
撮影監督: 長野泰隆
照明: 児玉 淳
録音: 岩丸 恒
美術: 安藤秀敏
DMM TVにて2024年12月6日(金)より配信開始!