第34回 東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニーレポート
【写真】第34回東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニー (東京グランプリ/東京都知事賞受賞)

第34回 東京国際映画祭 (TIFF)
クロージングセレモニー

新天地でも珠玉の映画が勢揃い!
各賞に輝いたのは一体…!?

11月8日(月)、10日間に渡って開催された第34回東京国際映画祭(34th Tokyo International Film Festival/TIFF)が閉幕し、TOHOシネマズ 日比谷にてクロージングセレモニーが行われた。

今年から新たに、会場を六本木から日比谷・有楽町・銀座地区に移して開催された第34回東京国際映画祭。10月30日(土)に開幕してから、10日間で126本の映画が上映され、舞台挨拶やQ&Aなどイベントも多数開催された。延べ29,414人が来場し、大盛況となった。

10日間の集大成となるクロージングセレモニーでは、今年新設されたAmazon Prime Video テイクワン賞、今年で9年目を迎え日本映画2本が選出されたアジアの未来部門、そしてコンペティション部門の各賞の受賞作品と受賞者が発表され、表彰式では受賞者が熱いメッセージを残した。

【写真】第34回東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニー (東京グランプリ/東京都知事賞トロフィー)

「Amazon Prime Video」審査委員特別賞&テイクワン賞🏆

Amazon Prime Video テイクワン賞は、さらなる才能の発掘を目指して国内外で優れたオリジナル作品を制作・提供するAmazon Prime Vide協賛のもと、今年度から創設された新人監督賞。これまで商業映画の監督・脚本・プロデューサーを担当したことがない日本在住映画作家の15分以内の短編作品を対象としている。審査委員は『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)などの多数のヒット作を生み出してきた行定勲監督をはじめ、アンドリアナ・ツヴェトコビッチ、渡辺真起子が務めた。

本来はテイクワン賞として1作品が選出され、賞金の他にAmazonスタジオと長編映画の制作を模索し、脚本開発に取り組む機会が提供される予定だった。しかし、急遽審査員特別賞も創設されるなど、素晴らしい作品が多数ノミネートされた。

行定監督から2つの賞の受賞作品が発表され、審査員特別賞は瑚海みどり監督『橋の下で』が受賞した。

【画像】短編映画『橋の下で』メインカット

瑚海みどり監督は「当初予定していなかった特別な賞ということで本当に嬉しく思っています。私は“映画美学校”というところに1年通って、9月で修了したのですが、この作品はその時に修了の課題として作った作品です。同期の映画監督を志望している仲間たちと一緒に作ったので、彼らにもとても感謝しています。ありがとうございます」と喜びを語った。

【写真】第34回東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニー Amazon Prime Video テイクワン賞 審査員特別賞 (『橋の下で』瑚海みどり監督)

そしてテイクワン賞はキム・ユンス監督『日曜日、凪』が受賞した。

【画像】短編映画『日曜日、凪』メインカット

フォトセッション時には、審査委員の渡辺がキム監督に声をかけ、背中をポンと叩くと監督から笑顔がこぼれる場面もあった。

受賞者スピーチの中でそのことに触れたキム監督は「写真を撮られてる時に、渡辺さんから『顔が怖い』と言われたのですが、元々こういう顔です」とコメント。続けて「2001年に在日コリアンを主人公にした『GO』(2001年)という映画があって、当時僕はその映画の登場人物と同じような学校に通っていました。ぼんやりと“映画を作ってみたい”と思い始めた高校1年生だったのですが、当時その映画を渋谷の映画館で観ました。その映画を作られた行定監督が審査委員長を務められたこの賞を受賞することになるとは、当時の僕は少しも想像していませんでした。今ここに立って見ている景色も想像していませんでした。それが現実になったのは、シンプルに僕が映画を作ったからだと思います。このように、想像していなかったことが起きたり、想像の外にいた人たちと出会えたり、想像していなかった景色を見れたり。自分の想像の地平線をどんどん広げていけるような映画をこれからも作っていきたいと思いました。このテイクワン賞をそのためのとても大切な、とても素敵な一歩にしたいです。出演者やスタッフ、関係者、応援してくれた方々全員と作った映画です。この受賞の喜びをその皆さんと分かち合って、噛みしめたいと思います。東京国際映画祭、次は長編で戻ってくると思います。その時は何卒よろしくお願い致します」と受賞への思いと今後の意気込みを語った。最後には「今までAmazonでたくさん買い物をしてきてよかったなと思いました。いつもお世話になっております。このたびは本当にありがとうございました」とユーモアあふれるコメントをし、会場は笑いに包まれた。

【写真】第34回東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニー Amazon Prime Video テイクワン賞 (『日曜日、凪』キム・ユンス監督)

アジアの未来部門 アジアの未来 作品賞🏆

“アジア発、世界へ!未来へ!”を合言葉に第26回から始まった「アジアの未来」部門は、長編3作品までのアジア(日本・中東を含む)のフレッシュな新人監督作品から全て世界初上映の10作品を選出。今年から日本映画スプラッシュ部門がこの部門に統合され、日本映画も他のアジア映画と競合することとなった。今年は日本映画が2本入選し、4人の女性監督作品がノミネートされた。審査委員は『舟を編む』(2013年)などを手掛ける石井裕也監督を初め、北條誠人、韓燕麗が務めた。

アジアの未来作品賞を受賞したのは、ホセイン・テヘラニ監督『世界、北半球』。受賞したテヘラニ監督からはビデオメッセージが届いた。

まず、受賞発表瞬間に言葉を失い、手で顔を覆うテヘラニ監督の姿が映し出された。続いてテヘラニ監督から「こんばんは。私の作品がアジアの未来 作品賞を受賞したことをとても嬉しく思い、感謝しております。とりわけ黒澤・大島・溝口・小林・小津ら監督の母国日本からこの賞を頂けることは特別で、とても感動しています。私の作品は映画の歴史が豊かで尊敬されている日本で選ばれ、上映されました。イラン人が外国人に笑顔を見せるのはその人が好きで親近感を持っている時です。特に日本人に会うと必ず笑顔になるので私も笑顔で挨拶を送ります。ありがとうございます」と日本の巨匠映画監督に触れて受賞への感謝を述べた。

コンペティション部門

世界113の国と地域から総数1,533本の応募があった中から、厳選された15本の作品がノミネート。15作品のうち10作品が世界初上映、残り5作品はアジア初上映となった。審査委員長はイザベル・ユペール、他の審査委員は世武裕子、クリス・フジワラ、青山真治、ローナ・ティーが務めた。

各賞の受賞結果と受賞者によるスピーチ(来場が叶わなかった受賞者からはビデオメッセージ)は以下の通り。

観客賞:松居大悟監督『ちょっと思い出しただけ』🏆

松居監督は、第26回の日本映画スプラッシュ部門出品作品『自分の事ばかりで情けなくなるよ』(2013年)、第29回のコンペティション部門出品作品『アズミ・ハルコは行方不明』(2016年)、第30回の日本映画スプラッシュ部門出品作品『アイスと雨音』(2017年)に続いて、東京国際映画祭への出品は今回で4度目。ようやく念願の受賞を叶えた。

【写真】第34回東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニー コンペティション部門 観客賞受賞『ちょっと思い出しただけ』(安藤裕康チェアマン、松居大悟監督)

松居監督は「東京国際映画祭は4回目の参加で、今回初めて両手に(トロフィーの)重さを感じているのが嬉しいなと思います。『ちょっと思い出しただけ』という作品は、この2年ぐらいの世界中の苦しい時間だったり、悔しい時間だったりっていうものが、“ただ悲しいってこと、嫌なことだったり”ではなく、“人と会える瞬間の嬉しさ、鮮やかさ”が愛しく思えるように、過去と今を等しく抱きしめられるように作りました。前に進んでいってほしいという想いを込めて作ったので嬉しいです。この作品は尾崎くんの主題歌によって生まれた物語です。尾崎くんが明日誕生日なので、誕生日プレゼントとして伝えられて嬉しいです。映画に関わってくれた皆さんありがとうございました。そして東京国際映画祭のスタッフの皆さん、ボランティアスタッフの皆さんにも敬意を表します。これからも映画を作ります。頑張ります」と涙ながらにスピーチした。

コンペティション部門での受賞には至らなかったが、素晴らしい作品を制作した監督を紹介するスペシャルメンションがイザベル・ユペール審査委員長から発表され、観客賞に引き続いて『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督の名前が挙がった。講評の中では、主演を務めた池松壮亮と伊藤沙莉の素晴らしい演技にも触れられた。

最優秀芸術貢献賞:ヒラル・バイダロフ監督『クレーン・ランタン』🏆

【画像】映画『クレーン・ランタン』ポスター

 

受賞したバイダロフ監督からビデオメッセージが届いた。

「初めて撮った作品を母に見せた時、母は父に対して『ストーリーも演技もない。映像と音があるだけ。ただ、特別な魂がこもっている」と言いました。それから10年経っても、言われることは変わりません。私の作品を観た人はたいてい同じことを言います。『映画に内容はなく魂だけで作られている。映像と音だけだ』とよく言われます。しかし、私はそれは映画には大切なことだと思っています。1,000本の映画を観ることは簡単ですが、魂を持つ3人の監督を見つけることはほとんど不可能だからです。長くなってしましたが、まずは審査員の皆さまに感謝いたします。そして美しい東京で上映する機会を与えてくれた(プログラミング・ディレクターの)市山さんに感謝したいと思います。ありがとうございました」と独自の観点から受賞の喜びを伝えた。

最優秀男優賞:アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ『四つの壁』🏆

過去最多4人同時受賞となった最優秀男優賞。4人を代表して、アミル・アガエイから「私を選んでくださった審査委員の方々に、お礼を申し上げたいと思います。私を信頼し支えてくれた、ロジャー・ウォーターズに感謝します。放浪監督のバフマンが祖国に帰って、自分の好きな映画を作れますように。プロデューサーのギョクチェの信頼と、サポートに感謝したいと思います。イラン人である私を仲間に入れてくれた「四つの壁」の俳優チーム、フンダ、ファティヒ、バルシュ、オヌルに感謝します。トルコ語を勉強していた頃には、まさかこんなに貴重に使える日が来るとは思いませんでした。この賞をトルコのすべての俳優たちに捧げたいと思います。どうもありがとうございました」とビデオメッセージが届いた。

最優秀女優賞:フリア・チャベス『もうひとりのトム』🏆

審査委員長のイザベル・ユペールに“演じていないような真実味のある演技”と絶賛されたフリア・チャベスからもビデオメッセージが届いた。「まずプロダクションの皆さんに感謝したいと思います。特に監督のロドリゴとラウラ、プロデューサーのガビー、そしてアシスタントのプリシラにも感謝します。この映画を実現させてくれた全ての人に感謝します。みんなが一丸となって自分の役割を果たしやり遂げたのです。受賞できるとは思っていませんでした。何もかも皆さんに感謝しています。そして私に慈悲を与えてくれた君主クリシュナにも感謝します。賞を受賞したことが本当に信じられません。また、素晴らしい俳優、イスラエルにも感謝したいと思います。彼はこの若さで才能を発揮しています。彼の両親もクールで、その影響がこのような壮大な役を演じられることになったのだと思います。東京国際映画祭にも感謝したいと思います。賞をいただきありがとうございました」と様々な人に対する感謝を述べた。

最優秀監督賞:ダルジャン・オミルバエフ監督『ある詩人』🏆

審査委員のクリス・フジワラからは“アートが人類に何をもたらすのかを語りかけている”と評価されたオミルバエフ監督は「審査委員の審査員や観客の皆様の中で本作を理解された方々がいらして、このような高名な賞で評価してくださったことを大変嬉しく思います。もちろん芸術作品の最終的な評価とは時を経て得られるものですが、その時の経過を待つことなく、私たちは映画を作りこのような場で、発表していかなければなりません。ですから今回の受賞は素晴らしいことであり、私個人のみならず撮影チームや、カザフフィルム・スタジオにとっての栄誉でもあります。そして、このような賞は今後の私たちの仕事にも力を与えてくれるものです。どうもありがとうございました」と受賞した意義を語った。

審査委員特別賞:デオドラ・アナ・ミハイ監督『市民』🏆

扮装について描いた、デリケートな作品。ビデオメッセージの中でミハイ監督は「審査委員特別賞を受賞したという素晴らしいメッセージを東京から受け取りました。このような機会を与えてくれた映画祭と名誉を与えてくれた審査委員の方々に感謝したいと思います。『市民』は7年かけて手掛けた作品で、私にとって非常に思い入れのある映画です。この作品のテーマは非常にデリケートで、現在のメキシコにとってはタイムリーな問題です。海外の皆さんに観てもらい、メキシコの問題を知って議論いただくことが大切なことだと思っております。名誉ある賞を頂き、ありがとうございます」と世界に向けて訴えかけた。

東京グランプリ/東京都知事賞:カルトリナ・クラスニチ監督『ヴェラは海の夢を見る』🏆

グランプリ受賞の一報を聞いたクラスニチ監督は「はっ!」と驚き、開いた口が塞がらない様子を見せ、その後実感したのか「Oh,my god!」と笑顔で一言呟く様子が映像で届けられた。さらにクラスニチ監督は「私の初長編『ヴェラは海の夢を見る』が東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されるとの連絡を受けた時、大変光栄に感じました。東京と日本は私にとっては夢、そして夢のような映画の国です。また、この映画祭に初めて参加するコソボ映画だったということも大変光栄です。グランプリを受賞したことを知り、喜びのあまりに泣いてしまいました。本当にありがとうございます。審査委員の方々、この物語を実現させるために一生懸命働いてくれたチーム・キャスト・スタッフに感謝致します」と述べ、最後には「ありがとう東京、ありがとう日本」と日本語で感謝を伝えた。

クロージング作品『ディア・エヴァン・ハンセン』が紹介
スティーヴン・チョボスキー監督からビデオメッセージが到着🎞

各部門各賞の授賞式の後には、第34回東京国際映画祭のクロージング作品『ディア・エヴァン・ハンセン』(原題:Dear Evan Hansen)が紹介された。

同作は『ラ・ラ・ランド』(2016年)や『グレイテスト・ショーマン』(2017年)のスタッフ陣が集結し、同名の大ヒットブロードウェイ・ミュージカルをスティーヴン・チョボスキー監督が映画化した作品。

会場のスクリーンで予告編が上映されると、続けてスティーヴン・チョボスキー監督から「コンニチハ!東京国際映画祭のクロージング作品に選んでいただいたことを非常に光栄に思います。『ディア・エヴァン・ハンセン』は2015年に上映されたミュージカルです。ブロードウェイやウエストエンドでも上演され、トニー賞やオリビエ賞など数多くの賞を受賞しました。本作は様々なテーマを美しくエモーショナルに描いています。悲しみや喪失感を扱いながら、最後には希望や勝利を描き、“あなたは一人ではない”とメッセージを込めています。本作を上映してくださり本当にありがとうございます。どうぞお楽しみください。日本には2度行ったことがありますので、最後はこの言葉で。アリガトウゴザイマス!」と思いの込められたビデオメッセージが届いた。

【写真】第34回東京国際映画祭(TIFF) クロージング作品『ディア・エヴァン・ハンセン』(スティーヴン・チョボスキー監督ビデオメッセージ)

安藤チェアマンが映画祭の閉幕を宣言🎤

クロージングセレモニーの最後には、安藤裕康チェアマンから「長いと思った10日間もいよいよ終幕がやってまいりました。幸い2日目を除き素晴らしい秋晴れに恵まれ、新天地の会場も賑わいを見せたことを嬉しく思います。これまでのところ上映作品の評判も上々のようですが、今年の映画祭がどう評価されたか、皆様のご意見も伺い、よく分析をして来年に備えたいと思います。今回来日された著名なフランスの批評家の方が、こんなメッセージを寄せてくださいました。『今、東京国際映画祭が目指していることは、映画の多様性、創造性、そして世界との連携という見地から、日本の映画界のみならず映画を愛するすべての人々にとって重要であると確信しています』この言葉を噛みしめながら、前進してまいります。映画祭を支えてくださった実行委員会、官公庁、協賛企業、メディア、ボランティアの皆さん、そして何よりも観客の皆様に厚く厚く御礼申し上げ、第34回東京国際映画祭の閉幕を宣言させていただきます」と挨拶があり、10日間の映画祭に幕が下された。

【写真】第34回東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニー (安藤裕康チェアマン 閉幕宣言)

今年の映画祭では「越境」をテーマに数々の映画の上映、イベントが実施された。オープニングセレモニーの中でフェスティバル・アンバサダーを務めた橋本愛が述べたように、“ボーダー”にも性別や人種、宗教、言語など様々な種類がある。“性別”の観点では、女性映画監督の作品のノミネートが増え、受賞作の中にも戦う女性の姿を描いたものがいくつかみられたことが成果として挙げられるだろう。映画というエンターテインメントから人々の意識に、“ボーダーを超えていく”必要性を訴えかけていくことが、これからの映画業界に求められていることかもしれない。

2021年は世界的にコロナの感染拡大が収束の気配を見せ始めた。パンデミックを乗り越え世界の在り方が再び変わり始めている。第35回東京国際映画祭にはどのような作品が出品され、映画界の歴史に誰が新たに名を連ねるのか、今から楽しみで仕方がない。

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 來住 果林]

フォトギャラリー📸

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34th TIFF クロージングセレモニー動画🎞

34th TIFF クロージングセレモニー概要

【画像】東京国際映画祭 (Tokyo Internatinal Film Festival) ロゴ

■開催日時: 2021年11月8日(月)17:00〜18:05
 
■会場: TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12
 
■登壇者: 各賞の受賞者、各部門審査委員他
 
Amazon Prime Video テイクワン賞 審査委員: 行定勲、渡辺真起子、アンドリアナ・ツヴェトコビッチ
アジアの未来部門 審査委員: 韓 燕麗、北条誠人、石井裕也
コンペティション部門 審査委員: イザベル・ユペール、青山真治、クリス・フジワラ、ローナ・ティー、世武裕子
 
アルバ-・メフメティ(駐日コソボ共和国大使館 臨時代理大使)、安藤裕康チェアマン
 
【コンペティション部門 受賞者】
 
東京グランプリ/東京都知事賞:『ヴェラは海の夢を見る』(カルトリナ・クラスニチ監督)(コソボ/北マケドニア/アルバニア)
審査委員特別賞:『市民』(テオドラ・アナ・ミハイ監督)(ベルギー/ルーマニア/メキシコ)
最優秀監督賞: ダルジャン・オミルバエフ監督『ある詩人』(カザフスタン)
最優秀女優賞: フリア・チャベス『もうひとりのトム』(メキシコ/アメリカ)
最優秀男優賞: アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ『四つの壁』(トルコ)
最優秀芸術貢献賞:『クレーン・ランタン』(ヒラル・バイダロフ監督)(アゼルバイジャン)
観客賞:『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督)(日本)
スペシャルメンション:『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督)(日本)
 
【アジアの未来部門 受賞者】
 
作品賞:『世界、北半球』(ホセイン・テヘラニ監督)(イラン)
 
【Amazon Prime Video テイクワン賞 受賞者】
 
Amazon Prime Video テイクワン賞:『日曜日、凪』(金允洙⦅キム・ユンス⦆監督)
Amazon Prime Video テイクワン賞 審査委員特別賞:『橋の下で』(瑚海みどり監督)
 
■司会者: 中井美穂(アナウンサー)
 
 
第34回東京国際映画祭 動員数 <速報値・11月8日は見込み動員数>
 
公式上映動員数/公式上映作品数: 29,414人/126本 *10日間(第33回:40,533人/138本 *9日間)
公式上映作品における女性監督作品の比率(男女共同監督作品含む)26.2%(126本中34本)
その他リアルイベント動員数: 26,514人
共催/提携企画動員数: 約34,000人
 

第34回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー レポート

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