
第49回 日本アカデミー賞 授賞式 優秀主演女優賞
最優秀主演女優賞は45年振りに受賞の倍賞千恵子🏆
「新たに私は映画というものを考え直しました」
3月13日(金)、「第49回 日本アカデミー賞 授賞式」が、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール「崑崙」で開催。昨年『あんのこと』で第48回最優秀主演女優賞受賞した河合優実と、第43回~第48回授賞式に続き7回目となるフリーアナウンサーの羽鳥慎一が司会を務め、各部門の最優秀賞受賞者および最優秀作品などが発表された。

優秀主演女優賞を受賞したのは、北川景子(『ナイトフラワー』)、長澤まさみ(『ドールハウス』)、倍賞千恵子(『TOKYOタクシー』)、広瀬すず(『遠い山なみの光』)、松たか子(『ファーストキス 1ST KISS』)。受賞者は各自撮影時の思い出を披露した。
プライベート同じく、二児の母役の北川景子
「子供のために生きる、ということだけを大事に」
貧困から子供たちを守るために犯罪に手を出す母親という難役を演じた北川。自身も二児の母であることから、役柄との向き合い方について問われると、「私が演じたナツキという母親は、なんとか子供たちに美味しいものを食べさせたいとか、夢を叶えてあげたいとか、そういう気持ちだけで突き進んでいく女性。自分も同じように娘と息子を持つ母親なので、こういうことに手を出すのかなとか、日々自問自答しながら、迷うこともあった」と吐露。一方でやはり芯は“母として”の姿勢だったといい「子供のために生きるっていうことだけを大事に演じようと思って最後までやっていました」と、自身の想いを重ねながら役作りに臨んだ心境を明かした。

長澤まさみはホラー作品の在り方を語る
「理由は“あるようでない”ところに」
長澤が演じたのは、事故で娘を亡くした悲しみから、人形を娘として愛し始める母親。感情の起伏が激しい役どころについて、「この作品、ホラーということもあって。なんでこんなことになっていくんだろうっていう理由は、あるようでない。普段の生活の中であり得ないようなことが次々と起こっていくことを目の当たりにしていくことで、色んな感情のバリエーションが出てくるのかなと思いながら(演じた)。きっと監督もそれを期待していたんだなという風に現場で感じていたので、それに一つずつ向き合うという形でした」と話し、未知の感情に手探りで挑んだ撮影を振り返った。

山田洋二作品常連の倍賞千恵子
役作りは「まず“さくらさん”を外すところから」
人生の終活に向かうチャーミングなマダム役を演じた倍賞。長年演じてきた『男はつらいよ』のさくらとの違いに触れ、「さくらさんが着たことないような衣裳で帝釈天の前に立って、これで(今回の)スミレさんになれると思ったんですけども、やっぱり帝釈天を後ろにしたら、やっぱりさくらさんを背負ってるなと思って。ネイルのある指を見たりして、さくらさんをまず外すことからスミレさんに入って行くようにしました」と、新たな役へのアプローチについて語った。
また、倍賞の若かりし頃を演じた蒼井優は、倍賞とタクシーの中で撮ったシーンを振り返り「人ってこんなにきれいな表情ができるんだ。世界で一人だけ、(その場面で倍賞から)目の前で目線をもらって『まじめに生きていこう』と思った」と話し、倍賞の積み重ねた美しさを絶賛した。

長崎に縁のなかった広瀬すず
役作りでは「共演者の“声”に示されたような感覚」
戦後間もない長崎で懸命に生きる女性を演じた広瀬は、長崎という土地にこれまで縁がなかったと言い、役作りに悩んだという。しかし、「本読みが何回かあって、そこで二階堂ふみさんの声を聞いた時に、なんかすごく“示して”くださったような感覚があって。現場でちょこちょこっと監督と話しながら、役と向き合っていたような感覚です」と、共演者の存在が大きな助けになったことを明かした。

タイムトラベラーを演じた松たか子の課題は
「製作陣にいかに任せられるか」
タイムトラベルを巡るラブストーリーで主演を務めた松は、坂元裕二氏が手掛けた脚本の魅力について触れ、「坂元裕二さんがこういうラブストーリーを書いてくださって、その現在から過去に行き来するとか、そういうことは私の力をもってしては何もできないなと。いかにそこをに任せられるかというのが私の課題だったのかもしれません」と、製作陣への深い信頼を寄せた。

最優秀主演女優賞は、45年ぶりの倍賞千恵子!
「震えてます」と感謝のスピーチ
プレゼンターには河合優実が登壇。「昨年初めてこの場に来て、この壇上で私が憧れてきた先輩方と肩を並べさせていただいて、初めて感じる気持ちになって。こんな豊かな歴史の端っこに私も入れてもらえたんだ、仲間に入れてもらえたんだっていう気持ちがすごくこみ上げてきて、とても感動したのを覚えています」とスピーチ。
最優秀賞として名前を呼ばれたのは、『TOKYOタクシー』の倍賞千恵子。第4回以来、45年ぶりの受賞に驚いた表情で立ち上がり、会場からの温かい拍手、共演の蒼井も涙を流す中、ステージ中央へと歩みを進めた。

ブロンズを受け取った倍賞は、声を震わせながら喜びを語った。「震えています。戦後80年、81年にかけて、この『TOKYOタクシー』に出演させていただいたこと、とても感謝してます。第1回目のアカデミー賞は『黄色いハンカチ』だったっていうんですけど、それから随分私は長いことこの仕事をしてきたんだなとつくづく思ったんですけれども。今回この『TOKYOタクシー』で出会ったスタッフの皆さん、また新たに私は映画というものを考え直しました。本当に、スタッフの皆さんのおかげです。どうもありがとう。良かったね」と、長年のキャリアを振り返りながら、スタッフと笑いながらも涙を拭く蒼井に向けてブロンズを振り何度も感謝を述べた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
第49回 日本アカデミー賞 授賞式■開催日: 2026年3月13日(金)
■会場: グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール「崑崙」
■司会: 羽鳥慎一(アナウンサー)、河合優実(女優)
■副賞協力: TASAKI
■協賛: 大東建託、Dolby Japan
|
https://cinema.u-cs.jp/awards/49th_japan-academy-prize_best-picture/
https://cinema.u-cs.jp/awards/49th_-japan-academy-prize_director/
![Cinema Art Online [シネマアートオンライン] Cinema Art Online [シネマアートオンライン]](https://cinema.u-cs.jp/wp-content/uploads/tcd-w/logo.png?1773630330)















































![Cinema Art Online [シネマアートオンライン] Cinema Art Online [シネマアートオンライン]](https://cinema.u-cs.jp/wp-content/uploads/tcd-w/footer-image.png)