第3回 横浜国際映画祭 クロージングパーティー レポート
第3回 横浜国際映画祭 クロージングパーティー 東京彼女presents 新人女優公開オーディション2025 (フォトセッション)

第3回 横浜国際映画祭 
クロージングパーティー 

港町・横浜から、世界へ
未来のスターたちと共に祝うフィナーレ🥂

5月6日(火・祝)、アニヴェルセルみなとみらい横浜で第3回 横浜国際映画祭のフィナーレを飾るクロージングパーティーが盛大に行われた。

ゴールデンウィーク期間中、横浜という港町を舞台に、国内外から映画関係者と映画ファンが集まり、未来の映画界を担う才能と作品が交錯した横浜国際映画祭。その最終日を締めくくるクロージングパーティーには、正式招待作品のゲストや映画関係者一堂が会し、3日間にわたる熱気と興奮を分かち合う特別なひとときとなった。

パーティーでは「東京彼女presents 新人女優公開オーディション2025」の結果発表をはじめ、受賞者による感動的なスピーチや関係者からのお祝いメッセージ、そして実行委員長・菅野充による未来を見据えたクロージングスピーチなど、多彩なプログラムが続いた。

映画祭の今とこれからを象徴するこの夜は、映画文化の魅力と意義を改めて感じさせる締めくくりとなった。

菅元総理からのビデオメッセージ 
「横浜から映画の力で世界中に連帯と協調を」

昨年の第2回横浜国際映画祭ではレッドカーペットを歩き、映画祭を応援している菅義偉(第99代 内閣総理大臣)から、今年はビデオメッセージが寄せられた。

映像が会場のスクリーンに映し出されると、会場は自然と静まり返り、スクリーン越しに届けられる言葉に耳を傾ける時間となった。

第3回 横浜国際映画祭 クロージングパーティー (菅義偉 第99代 内閣総理大臣)

メッセージでは、「映画には多くの人に夢と希望を与え、新しい価値観を創り出し、社会を前に進める力がある」と、映画の持つ可能性と意義を力強く語った。さらに、「横浜には国際都市の魅力と地域の力強い絆がある。ここ横浜から映画の力を通じて、世界中に連帯と協調の輪が広がってほしい」と、映画祭の未来と横浜の役割に期待を込めた言葉が贈られた。

新人女優公開オーディション2025 結果発表!
約1,150名の応募者の受賞者達が決定!!

クロージングパーティーのハイライトとなったのが、「東京彼女presents 新人女優公開オーディション2025」の結果発表。映画業界に新しい才能を送り出すことを目的に開催されたこのオーディションには、約1,150名もの応募が寄せられ、一次・二次審査を経て選ばれた15名のファイナリストたちは、それぞれの胸に期待と不安を抱きながら、運命の瞬間が訪れるのをじっと待っていた。

審査員には、東京彼女KATEavexFLaMme、そして映画の大ヒットと日本アカデミー賞での受賞が記憶に新しい映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023年)の成田洋一監督と映画『侍タイムスリッパー』(2024年)の安田淳一監督の二人の映画監督、さらには特別審査員として女優の矢田亜希子が名を連ねた。

映えあるグランプリに輝いたのは、エントリーNo.7の萩野桜。安田淳一賞とのW受賞という快挙を成し遂げた。

その堂々とした演技力と存在感に、審査員の安田監督も「私の作品に出て欲しいくらい」と思わず称賛を送った。

名前を呼ばれた瞬間、感極まった様子でステージに立った萩野は、「映画がいつも自分を支えてくれた。今度は私がスクリーンの中で誰かの力になりたい」と受賞スピーチで語り、女優として新たな一歩を力強く踏み出した。また、グランプリ以外にも個性豊かな受賞者たちが誕生した。

第3回 横浜国際映画祭 クロージングパーティー 東京彼女presents 新人女優公開オーディション2025 最優秀賞受賞者 (萩野桜)

KATE賞と成田洋一賞をW受賞したエントリーNo.10の山下栞奈は、「映画が好きで、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は劇場に4回観に行き、毎回嗚咽するほど号泣しました。そんな成田監督に選んでいただき本当に光栄です。不安に屈せず頑張った自分を今日は褒めたい」と笑顔を見せた。

エイベックス・AY・ファクトリー賞に輝いたエントリーNo.8の高智愛は、「家族や友人の応援が力になった。この賞にふさわしい女優になります」と感謝と決意を込めた言葉を残した。

東京彼女賞を受賞したエントリーNo.12の坂本葡乃香は、「初めてのオーディションでこのような賞をいただけて本当に嬉しい。これをきっかけにもっと羽ばたきたい」と未来への意欲を語った。

映画祭実行委員長 菅野充「もう来年の準備は始まっている」
未来志向のクロージングスピーチ 

クロージングパーティーの最後は、横浜国際映画祭のファウンダーでもあり実行委員長を務める菅野充のクロージング挨拶で締めくくられた。

菅野実行委員長は、映画祭を支えた横浜市やスポンサー、関係者、そして来場者への深い感謝を述べた後、菅野は映画祭創設当初を振り返りながら、率直な思いを語った。

「この映画祭を立ち上げることを決意した2021年、周囲から『本当にやるのか?』『誰が来るのか?』と何度も尋ねられました。そのたびに『やります』『世界中から映画人が集まります』と答えてきました」と、当時の挑戦と決意を振り返りつつ、着実に成長を重ねてきたこれまでの歩みを噛みしめた。

また、来年以降のさらなる飛躍についても力強く言及。「春の横浜といえば“横浜国際映画祭”と世界中の映画人に言ってもらえるようにしたい。ここ横浜から、映画文化を発信し、世界とつながる場にしていきたい」と展望を示したほか、「実は今回、トム・クルーズにオファーをしていました。何度かやり取りを往復していましたが、結果はダメでした。来年はブラッド・ピットを呼びます」と高らかに宣言し、会場を沸かせた。

第3回 横浜国際映画祭 クロージングパーティー 実行委員長 (菅野充)

さらに、「2026年はさらに規模を拡大し、5日間の開催を予定している」と明言し、「まずは地元・横浜の皆さまに愛され、映画人に楽しんでもらえる映画祭を目指しながら、より多くの方にこの場所で映画の素晴らしさを届けていきたい」と、未来への意気込みを熱く語り、閉幕の挨拶とした。

[記者: 堀越 健介 / スチール撮影: Cinema Art Online 編集部]

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イベント情報

第3回 横浜国際映画祭 クロージングパーティー 

■開催日: 2025年5⽉6⽇(火・祝)
■会場:
アニヴェルセル みなとみらい横浜
■登壇者: 正式招待作品ゲスト、東京彼女presents 新人女優公開オーディション2025 審査員及び受賞者、菅野充(映画祭実行委員長)他
■ビデオメッセージ: 菅義偉(第99代 内閣総理大臣)
■MC:
川村綾

【画像】第3回 横浜国際映画祭 メインビジュアル

第3回 横浜国際映画祭 開催概要

■開催日程: 2025年5月4日(日)、5日(月・祝)、6日(火・祝)
■会場: 横浜みなとみらいエリア
■主催: 横浜国際映画祭実行委員会
■共催: 横浜市 にぎわいスポーツ文化局
■後援: 文化庁、神奈川県横浜商⼯会議所、公益財団法人横浜市観光協会、一般社団法人横浜青年会議所、一般社団法人横浜港振興協会

■公式サイト:https://yiff.jp/

 

第3回 横浜国際映画祭レッドカーペットイベント レポート

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Cinema Art Online編集部

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