
公開初日舞台挨拶
河合優実、小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望が登壇!
撮影秘話や卒業式の思い出話に花を咲かす🌸
原作者の朝井リョウからサプライズの✉手紙に感極まる場面も!!
直木賞作家・朝井リョウの同名連作短編小説を原作とした映画『少女は卒業しない』が、年2月23日(木・祝)に全国公開初日を迎えた。
廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校を舞台に、世界のすべてだった“学校”と“恋”にさよならを告げる4人の少女たちの卒業式までの2日間が描かれる作品。
監督・脚本を手掛けたのは、LGBTをテーマとした短編映画『カランコエの花』(2018年)が国内の映画祭で13冠を受賞し話題を呼んだ中川駿。彼氏へのある“想い”を抱えながら卒業生代表の答辞を担当する料理部部長の主人公・山城まなみを本作が初主演となる河合優実。将来の夢のために進路の違いで彼氏と離れることを選んだバスケ部の部長・後藤由貴役には小野莉奈。軽音部の部長で同じ部内の中学校からの同級生に恋心を抱く神田杏子役に小宮山莉渚。クラスに馴染めず図書室に通いながら先生に密かな想いを寄せる作田詩織役に中井友望。まなみの彼氏・佐藤駿役に窪塚愛流。神田が片思いする軽音部員の森崎剛士役に佐藤緋美。バスケ部員で後藤の彼氏・寺田賢介役に宇佐卓真。そして、作田が恋焦がれ図書室を管理する現代文の先生・坂口優斗役を藤原季節が演じる。
公開を記念して、渋谷シネクイントでの初回上映後に初日舞台挨拶が行われ、主演の河合優実をはじめ、小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望、そして中川駿監督が登壇。卒業シーズン到来のこの時期にちなんで、卒業式を振り返り、学生時代の思い出話などが語られた。
初主演映画の初日は今日だけ!感慨深い1日に
初主演の河合はまず、「家からここに来る間、初主演映画が初日を迎えるのは人生で今日一日だけなんだなと感慨深い思いでした。ここに立って、(観客の)みなさん一人ひとりのお顔を見て、心から“ありがとうございます”と伝えたいという思いです」と感謝の言葉を述べ、いい意味で初主演というプレッシャーを感じつつ、思い切って一歩踏み込んだ演技ができたと背負った重圧を糧に、撮影に取り組んでいたことを明かした。
素の演技を監督が拾ってくださったから、らしさが出た!
小野は、とにかくカメラを意識しない自然な演技を心がけた。「(役名)後藤の気持ちで動いたり、オリジナルで歌ったりしたものを、監督が拾ってくれたんです」と話すと、「後藤さんは…」とつい役名を言ってしまった中川監督、会場の空気が和んだが、そこまで役にハマっていたということがわかる。
唯一の現役高校生を活かせる?ちょっと苦労したエピソード
「普段の学校生活では明るいキャラなので、しっかり者の(役名)神田と自分の明るさを両方出せたらいいなと思いました」と話す小宮山は、今流行りの食べ物の話などで現場を明るくして盛り上がるなど、その場に現役高校生の雰囲気を創り出していたと共演者が話す。
苦手だった学校生活、役に自分を重ね合わせることができた!
「(役名)作田と一緒で、学校に馴染めず、青春っていうものがしっくりこなかった」と自分の学生時代の話をした中井に、中川監督は「余計なことはせず、個性を活かせるように撮影を進めた」と伝え、役柄と中井がリンクする感情表現が見られた。
中川監督、キャスト陣には完全サプライズ!!
原作者の朝井リョウからの手紙✉
登壇者には完全サプライズで、原作者の朝井リョウからの手紙が届けられ、MCが代読。「私は今作を観たあと、持参していた傘を会場に忘れたまま、車で来た道を徒歩で帰り始めてしまいました。小さな奇行を連発してしまうくらい、興奮していたのです」と語り、同じ回の上映を観ていた担当編集者と帰り道に色々と話し込んだことを明かすと、「素敵な映画というものは、観賞中はもちろん、劇場からの帰り道までも幸福な記憶にしてくれる」と称賛した。
そして4人の女優に出演のお礼を述べ、「原作者のひそかの楽しみは、自分の作品に出てくださった方々を、その後、色んな場所で見つけること」と今後のさらなる飛躍への期待をしたためる。
また、中川監督に対しても「今作を観たあと、丁寧で、邪念のないものづくりに触れたときにしか得られない充実感で胸がいっぱいになりました。本当に監督に撮っていただけてよかったです」と最大限の賛辞を並べた。
朝井からのメッセージに中川監督は、「原作者にどう見えているかは映像化の監督として気になるところです。そう言っていただけてとても嬉しいです」とコメント。さらに「僕もみななさん(キャストの4人)がこれからどう活躍していくのかはすごく楽しみにしています」と自身の教え子のように見守っていることを明かし、感極まっていた。
河合も朝井の言葉に「すごくグッと来てしまいました…」と感慨深げに語り、「朝井さんは『丁寧で邪念のないものづくり』と表現してくださいましたが、まさにそれを私も感じています。この4人、そしてそれぞれに寄り添ってくださった中川監督と『珍しいことだな』と感じるくらい、まっすぐな気持ちで作った映画です。なので、みなさんが素直にどう感じたのかをすごく楽しみにしています」と映画を観終えたばかりの観客に語り、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『少女は卒業しない』公開初日舞台挨拶
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映画『少女は卒業しない』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》今日、私はさよならする。世界のすべてだったこの“学校”と、“恋”と。 廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校、“最後の卒業式”までの2日間。 別れの匂いに満ちた校舎で、世界のすべてだった“恋”にさよならを告げようとする4人の少女たち。 抗うことのできない別れを受け入れ、それぞれが秘めた想いを形にする。 ある少女は進路の違いで離れ離れになる彼氏に。 ある少女は中学から片思いの同級生に。 ある少女は密かに想いを寄せる先生に。 しかし、卒業生代表の答辞を担当するまなみは、どうしても伝えられない彼への“想い”を抱えていたー。 |
新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国公開!