シネスイッチ銀座 公開直前トークショーイベント
LiLiCo、同性にモテモテ!「この際、女性もアリ!?」
3月12日(土)より、シネスイッチ銀座にて公開となる映画『人生は小説よりも奇なり』のトークショーイベントが公開に先立ち3月8日(火)に開催された。
満席の会場に登場したのは、映画コメンテーターのLiLiCoと、ライフネット生命代表取締役兼COOの岩瀬大輔氏。LiLiCoが、結婚、お⾦、⽼後、保険・・・不安ばかりの今後の人生設計を、ライフプランのプロに相談するトークショーになった。
映画は、同性婚が合法となったニューヨークを舞台に、連れ添って39年の壮年カップルが結婚を機に直面する幸せと不幸せを描いた感動作。周囲の祝福を受けて結婚したベンとジョージであったが、この同性婚が理由で2人には、保険・年金・不動産の問題など様々な困難が降りかかることに。強い絆で乗り越えていく姿と、それによって変わっていく周囲の人々の悲喜交々を丁寧に紡いだ本作を通して、なにが起こるかわからない今後の人生の話で会場は大いに盛り上がった。
《トークイベントレポート》
LiLiCo: 主人公が男同士だということは全く考えなくて、すごくイイ夫婦だなっていう目で見た映画です。
岩瀬: 私も同性カップルだということを意識しませんでした。普通の夫婦のように描かれていて、愛する人と離れ離れになってしまうこととか、老いとか、突然仕事を失ってしまうこととか、誰もが直面しうることが描かれているので、観る前のイメージとかなり違いました。清々しい映画でした。
LiLiCo: 私、すっごい女性にもてるんですよ。めっちゃ嬉しいですよ。あまりにも最近男性がいなくて、ちょっと淋しくなっちゃって、この前テレビ番組のセットの裏側にいた、すっごい素敵な女性に『いいな、かっこいいな』って思ったんですよ。そしたら番組スタッフに『彼女はね、男性が大好きなんですよ』って言われて。ちょっと振られた感じがあったんですよね、自分の中で。何だったんだろうって。気持ちがね。
岩瀬: 最近、ゲイの友だちが増えてきたんですけど、ひとり仲のよい友人が、社会人になってから自分がゲイだって気付いたって話を聞いて、コレってもしかして1:0(イチゼロ)じゃなくて、誰しも自分の中にそういったものを持っていて、それが100:0(ヒャクゼロ)か、70:30(ナナジュウサンジュウ)か、50:50(ゴジュウゴジュウ)かみたいな感じで、グラデーションがついているというか、白黒じゃないんじゃないかな、と思うようになりました。
LiLiCo: (人って)変わりますしね。自分の年齢と共に、自分の生き方と共に。
岩瀬: 周りにどれだけ素敵なゲイの友だちがいるかで、ゲイの人たちへの見方って変わる気がして。最近できたゲイのカップルが爽やかでイケメンで、その辺にいる異性のカップルより、キラキラしてて。この映画の中のカップルもそうですけど、そういう方々がたくさん周りにいるとイメージは変わりますよ。
LiLiCo: 私の周りも素敵なゲイカップルばっかりです。なんかすっごく幸せそう!美的センスが全然違いますよね。だから洋服を褒められるとすごく嬉しい!
LiLiCo: 『キャロル』とか『人生は小説よりも奇なり』は、恋愛はどんな形だろうと素晴らしい、と思わせてくれますね。人間愛が凄すぎて(一々そういうことを)考えない。未だに同性同士が結婚できないことや、同性同士の結婚を反対する人がいるっていうことが信じられないですよ。いいじゃないですか!反対している人たちは何か痛い目に遭うんですか?
岩瀬: 社会の仕組みって、ある種の価値観とか家族観を前提に作られているんですよね。だからこういう家族もあるんだ、って社会の認識がゆっくり変わっていくことで、制度が後からついて来るんだな、と感じています。
LiLiCo: カリスマ性のある方が動くしか・・・
岩瀬: あるテレビ番組でマツコ(・デラックス)さんが、同性のパートナーが保険金の受取人に指定できない問題を話していて、『こんなの、ライフネット生命がやればいいのよ!』って言ってくださったんですよ。それで社内も盛り上がりまして(笑)。ちょうど(社内で同性カップル受取人制度の)準備をしていて、やろうかなと思ったところだったので、よし行くぞ、と(やることを決めたんです)。ああいう方がこういう意見を出していくことで前に進むこともあります。
LiLiCo: まだ老後のことを考えているわけではないんですけど、保険を知らないから、私。
岩瀬: きちっと備えがあるのであれば、実は保険って要らないんですよね。
LiLiCo: あの、遺言はもう書いてます!
岩瀬: いいですね(笑)。なかなかそこまでやられている方はいないですよ。
LiLiCo: 何があるか分からないですもの、ホントにこのカップルと一緒で。どんなに健康だろうと、事故だったりとか。
LiLiCo: 人生、どなたと一緒にいても、どういう方と一緒にいても、何が起こるか分からない。それが人生の楽しさでもあって、100%楽しむことがとても大事だと思っています。この主人公ふたりがとってもかわいくて、いろんなことがありますけれども、人生って素晴らしいなっていう風に思って頂けたらいいなと。お友達とかに是非宣伝してください。お願いしまーす。今日はありがとうございました。
[スチール撮影: 平本 直人]
イベント情報<映画『人生は小説よりも奇なり』トークショー>■開催日: 2016年3月8日 (火) (映画試写上映後) |
映画『人生は小説よりも奇なり』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》NY、マンハッタン。39 年来連れ添ってきた画家のベンと⾳楽教師のジョージは念願かなって結婚。周囲の祝福を受けて、⼆⼈の新たな⽣活は順調に始まるはずだった。ところが同性婚が理由でジョージが仕事をクビになり、保険、年⾦、不動産…と問題が次々と押し寄せることに。⼆⼈は⻑年暮らしたアパートメントを離れ、新婚早々別居を余儀なくされる。肩⾝の狭い居候⽣活に⼼が押しつぶされそうになりながらも、⼆⼈はありのままの⾃分を理解してくれるお互いの⼤切さに改めて気づくのだった。そんな⽮先、予期せぬ出来事が訪れて・・・。 |
原題: Love Is Strange
監督・脚本: アイラ・サックス
配給: 株式会社コムストック・グループ
配給協⼒:株式会社クロックワークス
シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!