第27回ファンタジア国際映画祭 Axis部門
映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』舞台挨拶
板津匡覧監督、森田千誉(キャラクターデザイン)が登壇!
サイン会も大行列!現地ファンとの質疑応答で映画制作秘話を語る!!
小学館「ビッグコミック増刊号」で2017年から連載を開始し、「第25回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞」を受賞した、鬼才・西村ツチカによる「北極百貨店のコンシェルジュさん」(小学館)が映画化され、2023年秋に劇場公開が決定!
海外からの注目も高く、6月11日~17日に開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭2023のScreening Events部門への正式招待に続いて、第27回ファンタジア国際映画祭のAxis部門にも正式招待された。
ファンタジア国際映画祭は、カナダ・モントリオールで1996年から開催されている主にジャンル映画(アクション、ファンタジー、ホラー、SF、アニメ、B級映画等)に特化した、北米最大のジャンル映画祭。北米やヨーロッパ、アジアの作品を中心に数多くの映画が上映されている。
映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』が出品されたAxis部門は、アニメーション作品のコンペティション部門。惜しくも受賞は逃したが、最優秀長編アニメーション賞である「今敏賞」が与えられる。
現地時間7月30日(日)に行われた北米プレミアとなる上映後の舞台挨拶には、板津匡覧監督とキャラクターデザイン・作画監督の森田千誉が登壇!来場した観客とのティーチインも行われた。
満席の会場で“コンシェルジュ・マジック!”
観客とのティーチインをレポート
満席の会場に板津監督と森田が登場すると、会場からは割れんばかりの拍手。板津監督が「キャラクターの表情や動きを楽しんでいただけたら嬉しいです!」と挨拶すると、大きな歓声が上がった。
観客との記念撮影の際には「コンシェルジュ・マジック!」というコールアンドレスポンスを行い、会場の盛り上がりが最高潮に達したところで上映がスタート。そして上映後の舞台挨拶では、本編を観終えたばかりの観客との質疑応答が実施された。
「なぜこの原作を映画化しようと思ったのか?」という質問に対し、板津監督は「商業施設の象徴である百貨店と絶滅種という対比が面白いと思ったからです」と回答。続いて、「絶滅種の動物を描くことについて参考資料も少ないであろう中で描くことは挑戦に近かったのか?それとも自由度が高くてワクワクだったのか?」という質問には、キャラクターデザインを担当した森田が「ワクワクでもあり、挑戦でもありました。特に、何種類もその他のキャラクターを描くことが大変でしたが、私1人ではなく、原画やアニメーターのメンバーたちなくしては出来なかった仕事だったので、感謝しています」と述べた。
観客から、「監督として難しかった点はどこか?」という質問が飛ぶと、板津監督は「作画監督やキャラクターデザインを担当する時と違って、説明や表現の方向を説明することが一番難しかったです。でもキャラクターデザインは森田さんにおまかせしていたので、安心してできました」と2人の信頼関係も垣間見えた。
そして、「一番好きなシーンは?」という質問には、板津監督は「秋乃が走り回ったり、クジャクが出てくるあたりのシーンが音楽も含めて好きです」と明かし、森田は「エルルが秋乃に踏まれる一連のシーンが大好きです」と会場の笑いを誘った。
最後は、作中で印象的に流れる「北極百貨店」のテーマが大好きで今も頭に残っているという観客から、「音楽にはどのようなこだわりがあったのか?」と聞かれると、板津監督は「作曲はtofubeatsさんです。普段は歌詞のある音楽をやられていて映画音楽はあまり手がけていない方ですが、元々好きでお願いをしました。『北極百貨店』のテーマは、日本の少し古いCMとかで流れていそうな、一度聴くと耳に残って離れないような曲にしてほしいと依頼しました」と、制作秘話を明かした。
舞台挨拶終了後に実施された板津監督と森田のサイン会には、行列ができるほど大勢の観客が訪れ大盛況!映画祭初参加の板津監督は現地の観客との交流を楽しんだ。
イベント情報
第27回ファンタジア国際映画祭 Axis部門
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映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』特報映像🎞
映画作品情報
《ストーリー》新人コンシェルジュとして秋乃が働き始めた「北極百貨店」は、来店されるお客様が全て動物という不思議な百貨店。 一人前のコンシェルジュとなるべく、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら日々奮闘する秋乃の前には、あらゆるお悩みを抱えたお客様が現れます。 中でも<絶滅種>である“V.I.A”(ベリー・インポータント・アニマル)のお客様は一癖も二癖もある個性派ぞろい。 長年連れ添う妻を喜ばせたいワライフクロウ父親に贈るプレゼントを探すウミベミンク 恋人へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミ・・・ 自分のため、誰かのため、様々な理由で「北極百貨店」を訪れるお客様の想いに寄り添うために、秋乃は今日も元気に店内を駆け回ります。 |
キャスト
作品情報
アニメーション制作: Production I.G
配給: アニプレックス