完成披露上映会イベント
吉岡里帆、中村倫也、尾野真千子ら豪華キャストが集結!
原作者・辻村深月も駆けつけ、監督・キャストを絶賛!!
直木賞&本屋大賞受賞作家 辻村深月の大人気小説を映画化!世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描いた、“胸熱”お仕事ムービー『ハケンアニメ!』が5月20日(金)より全国公開される。
一世一代の大チャンスを掴んだ新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女のライバルとなる天才ワガママ監督・王子千晴を中村倫也、瞳を振り回すつかみどころのない超クセ者プロデューサー・行城理を柄本佑、王子の才能に人生を懸ける作品命のプロデューサー・有科香屋子に尾野真千子と、実力派俳優陣集結!
監督は、『水曜日が消えた』(2020年)の吉野耕平。さらに劇中アニメの制作には、『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が参加し、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を手がけている。
公開に先駆け、4月14日(木)に完成披露上映会イベントが丸の内TOEI①で開催され、上映前の舞台挨拶に吉岡里帆、中村倫也、尾野真千子、吉野耕平監督が登壇。さらに、映画の出来に太鼓判を押す原作者の辻村深月も応援に駆けつけ、柄本佑からのビデオメッセージも披露された。
主演・吉岡里帆、完成作に自信
「シンプルに自信作です!」
キャスト陣は、劇中に登場するアニメ作品『サウンドバック 奏の石』(通称『サバク』)と『運命戦線リデルライト』(通称『リデル』)のキーカラーをコーディネートした衣装で登場。
『サバク』を手掛ける新人アニメ監督・斎藤瞳役の吉岡は水色を、『リデル』を手掛ける天才監督・王子千晴役の中村、彼を支えるチーフプロデューサー・有科香屋子役の尾野は、ピンクを取り入れた衣装を着こなし、ステージが一瞬で華やかに!吉岡は満員大入りの客席に感激しながら、登場して早々に本作について「シンプルに自信作です!」と主演らしく堂々とコメント。「やっと観ていただけるのがとても嬉しいですし、必ず皆さんに刺さるんじゃないかと、丁寧に撮ってきました」と自信をのぞかせた。
「尾野さんはとにかく愛がある。好きです!」
それぞれが演じた個性的なキャラクターとの共通点を聞かれると、新人アニメ監督の瞳役の吉岡は、作品作りへの熱い思いがあるものの周囲に上手く伝えられない瞳の不器用なキャラクター性を挙げ、「本当は燃えているんだけど、どこか冷めて見られたりとか、瞳と同世代なのでわかるなと思う」としみじみコメント。
久々の新作で復活を図る伝説の天才わがままアニメ監督・王子を演じた中村は、吉野監督からのオファーにさかのぼって言及。『水曜日が消えた』の撮影の終盤に「中村さんにぴったりの役があるからオファーしていいですか」と言われ、原作を読み「めちゃくちゃカッコイイ役じゃん!これが俺にぴったりなの?」と歓喜したことを明かし、仕事に対するスタンスや、シンプルで筋道が通った王子のキャラクターに共感していたことを語った。
天才・王子に振り回されながらもその才能を守るために手を尽くすチーフプロデューサー・有科役の尾野は、「香屋子のような熱いところ」を共通点に挙げ、これに対し中村は「包容力があるところが似ている」、吉岡は「尾野さんはとにかく愛がある。好きです!」と突然の告白で思わず尾野が照れ笑いを浮かべ会場を沸かせる場面も。
「皆さん3枚目でびっくりしました!」
吉岡はクランクインまで中村や尾野、柄本との共演にかなり緊張していたことを明かしながら、「尊敬している大先輩たちなので畏怖の念があったけど、皆さん3枚目でびっくりしました(笑)。ずっと面白いこと言ってくださって、すごく楽しい現場でした。皆さん最高です!」と緊張がほぐれて撮影しやすくなったことを語った。
中村は、吉岡に後から「この映画の現場では仲良くなれないと思った」と告げられたことを明かしながら、「それを言ってもらえるぐらい仲良くなりました!」とコメントし、これには会場も爆笑。
共演歴のある尾野には、撮影前から絶大なる信頼と安心感を抱いていたと言い、「この現場は『真千姉(マチねえ)に甘えよう』と思っていた」ことを告白。尾野が「喜ばすねえ」と笑顔を見せる一幕も。
対する尾野は、吉岡に真面目なイメージを抱いていたが、実際に共演すると、人懐っこく何度もグミを薦められ意外なギャップを感じたことを明かし、やり取りを見ていた中村は「もちろんもらってないですよ。見たこともないです」とつぶやき、吉岡は「尾野さんにしか渡してないです(笑)」と、笑っていた。
尾野は「倫也君は変わらない。ふわっとして優しいオーラの持ち主なのは前から感じていました。今回は私がどれだけいじっても、ずっと優しく笑ってくれていました」と話した。
普段いじられる側に回ることがないという中村は、思わず「いじられる側に回ることはそんなにないので、あなただけです!」とツッコミを入れ、共演者たちの仲の良さが伝わるやりとりに、会場も大盛り上がりであった。
原作者・辻村深月が登壇!
吉野監督の手腕に感謝、キャスト陣の演技も絶賛!!
ここで、一足先に映画を鑑賞したという原作者の辻村先生が登壇。映画化について聞かれると、開口一番「幸せです!」と語り出し、「自分で書いたので物語は知っているのに、先がどうなるんだろうというドキドキがあって、原作で大事にしてほしいところをひとつも削らず監督が表現してくださって、感謝を覚えました」と吉野監督に対して、尊敬の念を込めてコメントした。
また、原作者としてキャスト陣のハマり役っぷりについても興奮気味に語り、王子役の中村については、「映画化の話が来た時に中村さんが演じてくれたら嬉しいと伝えていて、王子役か決まった時に部屋で『やったー!』と叫んだ」と、念願叶ってのキャスティングだったことを明かした。
尾野については、「香屋子は王子監督と作品を守る役柄。監督を信じて守ろうとする香屋子のキャラクターを演じ、表情一つで覚悟が伝わるシーンがたくさんあって嬉しかった」とその演技を絶賛。
そして瞳役の吉岡については、「最初は『吉岡里帆の映画を観るんだ』と思ったのに、開始2分で吉岡さんを忘れるぐらい、瞳だと思った」と言い、「私の描いた瞳が成長していく感じがあったし、瞳だからこその表情や演技をされていて、こんなに幸せなことがあっていいのか」と吉岡の演技に感銘を受けたことを語った。
吉岡は、「本当に感謝しかない。原作を読んでこの映画のお話を頂いた時、この仕事をしていて心が折れそうになる瞬間や悩んでいるときの解決方法を作品が教えてくれて、もっと自分のことを信じていいんだよと背中を押され、心がほぐれていく感じがしました」と、自分の人生と照らし合わせて原作に救われていたことを回顧。
そして「瞳を演じて、みんなで一本の映画を作る行為と、本編でのアニメを作る思いが完全に重なって、人に作品を観てもらえることの幸せを感じたし、好きなものがあればどんな状況でもがんばれると教えていただいたので、これからの人生にとってもお守りになるような作品になりました」として、改めて『ハケンアニメ!』が自身にとっても大切な一本となっていることを明かした。
さらに辻村先生は、映画の“生みの親”である吉野監督に対し「映像化を“お願いする”よりも、スタッフの一員として迎えてくださり、一緒に映画作りをさせていただいた気持ちでいっぱいです。最高の形で映像にしてくださってありがとうございます!」と大絶賛と共に感謝の気持ちを語った。
これだけは負けない!“ハケン(覇権)”を取れる!
アニメの頂点の称号=「ハケン(覇権)」を目指して奮闘するストーリーにちなみ、登壇者それぞれが「これだけは負けない!“ハケン(覇権)”を取れる!」と思うものを発表!
吉岡は、中村と尾野に「リップを塗りながら喋るのが上手」だと言われたことを明かし、「それならハケン(覇権)を取れるよとお墨付きをいただきました!」と回答。
中村は「こういうイベントの最後に、ムービーカメラに向かって手を振る時のスマイル。それでハケン(覇権)を取れるんじゃないかと!」と満面の笑みを見せた。
尾野は「ビーフジャーキーを一袋食べる速度、一番速いと思います!すごくかたいですけど、秒速で食べられる」と天真爛漫に語り、本当に好きであることが伺えた。
辻村は「作家としての映像化に関する運の良さはハケン(覇権)取れると思います!この映画は完成までの道のりが長かったけど、最高の形で今年見られるのが嬉しいですし、他の作家さんにも羨ましがられるだろうなと思います」と自信たっぷりに語り、会場から拍手が沸き起こった。
柄本佑からスペシャルビデオメッセージが到着🎦
「まさかこの人がこの映画を撮ったの!?」
今回登壇が叶わなかった柄本からはビデオメッセージが届き、会場のスクリーンで披露された。
劇中では、吉岡演じる瞳を導く、作品を世に届けるためには手段を選ばない敏腕“クセ者”チーフプロデューサー・行城理を演じる柄本。
作品の魅力について、「出演されている役者さんやキャラクターに、誰しもが経験あるかのように共感できる。そして、瞳さんと王子監督の熱量に、皆が胸を熱くできる映画なんじゃないかと思っています」とコメントを寄せた。
また、吉野監督について「“まさかこの人がこの映画を撮ったの!?”という監督のビジュアルとこの作品のギャップみたいなものも楽しんでいただければと思います!」と、会場で吉野監督を目にした観客だからこそ分かるという楽しみ方も披露し、会場を盛り上げた。
主演の吉岡里帆から観客へ向けてメッセージ
「本当に素晴らしいラスト…最後まで観ていただけたら分かると思います!」
最後に、主演の吉岡から観客へ向けてメッセージが贈られた。
「今日来てくださった皆さん、ここいにるメンバー、そして作り手のスタッフのみんな…本当に好きなものを貫く愛で溢れています。そして、この作品にその思いを閉じ込めています。仕事や何かに一生懸命になったことがある方、挫折したり悩んだりしたことがある方、そのもう少し先の希望的メッセージが伝わるんじゃないかと信じています。皆さんにどうか刺さりますように、この映画をどうぞどうぞよろしくお願いいたします」
さらに吉岡は、「この映画はぜひ、一番最後まで観ていただきたいです。エンドロールで流れる主題歌(ジェニーハイの「エクレール」)の歌詞もすごく作品に合っていて素敵で、本当に素晴らしいラスト…最後まで観ていただけたら分かると思います!」と熱くコメントし、会場を盛り上げた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『ハケンアニメ!』完成披露上映会イベント■開催日: 2022年4月14日(木) |
映画『ハケンアニメ!』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳。だが、気合いが 空振りして制作現場には早くも暗雲が…。瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理は、ビジネス最優先で瞳にとって最大のストレスメーカー。「なんで分かってくれないの!」だけど日本中に最高のアニメを届けたい!そんなワケで目下大奮闘中。最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴監督の復帰作だ。王子復活に賭けるのはその才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科香屋子…しかし、彼女も王子の超ワガママ、気ま ぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな!」と、大大悪戦苦闘中だった。瞳は一筋 縄じゃいかないスタッフや声優たちも巻き込んで、熱い“想い”をぶつけ合いながら?“ハケン=覇権”を争う戦いを繰り広げる!! その勝負の行方は!? アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か? 果たして、瞳の想いは 人々の胸に刺さるのか? |