劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』公開記念舞台挨拶
ついに16年の歴史に幕を下ろす‼︎
名塚佳織は年末に“1人エウレカ祭り”を開催!?
大人気アニメシリーズ「交響詩篇エウレカセブン」がついに16年の歴史に幕を下ろす。2005年から始まったテレビシリーズに続き、2017年から開始された劇場版シリーズ完結編となる劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が11月26日(金)より公開となった。
11月27日(土)には、新宿バルト9で公開記念舞台挨拶を開催。京田知己監督をはじめ、アイリス役の名塚佳織、アネモネ役の小清水亜美、レントン役の三瓶由布子、アイリス役の遠藤璃菜が登壇し、“エウレカの最後の旅”について語り合った。舞台挨拶の様子は全国139館の映画館へライブビューイングにより中継された。
完結への思いを語る!
「エウレカ」は最後まで愛の物語
2005年にテレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」が放送開始されて以降人気を博したアニメシリーズが、本作をもって16年の歴史に幕を下ろす。完結作公開への気持ちを聞いた。
京田監督は「16年経ったという気持ちよりも、コロナの影響で想定外のことが多くて、完成にこぎつけることがいかに大変かということを再認識したことが気持ちとしては大きかったです。作品が完成してからやっと、16年の重みを感じました」と語った。
続けて名塚は「公開直前イベントの時から1カ月をかけて自分の中でカウントダウンしていました。昨日の夜は、皆様にお会いするのもこれが最後かもしれないという切ない気持ちになって。劇場版シリーズを観返したので、より気持ちが大きくなりましたね。年末はテレビシリーズを見返して、1人エウレカ祭りをしようかな」と感想を述べた。
また、遠藤は「16年間愛された続けた作品に出演できることが幸せでした」と初参加ならではのコメント。
小清水は「アネモネ役がなかったら、今の自分の声優の形はあり得なかったなと思います。終わることが信じられないですし、自分が生きている限りは続いている感じがします」と完結を惜しんだ。
三瓶は「振り返って作品を観たときに、最後まで愛の物語だったなと思いました」と16年の歴史を振り返った。
さらに本作で描きたかったものについて問われた京田監督は「よく聞かれるけど難しい。思ったような人生はなかなか歩めないけれど、七転八倒した結果が、第三者から見ればすごくカッコ良いことだったりするんですよね。“思い通りにならないことも誰かに良い影響を与えていることがある”ということをこの作品では伝えているので、観た人が前向きな思いになってもらえたらいいな」と作品に込めた思いを語った。
登壇者からファンに向けてのメッセージ
舞台挨拶の最後には、ファンに向けて登壇者からメッセージが送られた。
三瓶は「完結まで愛してくださった皆さんありがとうございます。16年間、テレビシリーズから劇場版の完結まで導いてくださった京田監督、スタッフの皆さんと同じチームで作品を作れたということは本当に光栄でした」と感謝を述べた。さらに来場者特典として収録されたラジオに触れて、「“好きなセリフはどれか”というお便りに、あり過ぎてうまく答えられなかったんです。だからここでそのお便りにお答えして締めたいと思います。“君だからできたんだ。君じゃなきゃダメなんだ。俺は君が大好きだ”」とレントンのセリフを披露し、「エウレカに恋ができて幸せでした」と締め括った。
小清水は「舞台挨拶で話している間に“本当におしまいなんだな”と感じました。16年間、1人の役をここまで色々な年齢、表情を演じることができたことは役者冥利に尽きるし、とても楽しかったな改めて思います。これで完結ではありますが、これからも皆さんに愛してもらい続ける、また観たいと思ってもらえる作品でありますように」としみじみと語った。
遠藤は「テレビシリーズの放送が開始されたのが2005年で、私がちょうど2005年生まれなんです。その時から続いている作品の完結作に新キャラとして途中参加はすることに緊張もありましたが、『エウレカ』を愛する皆さんと出会えて、キャスト、スタッフの皆さんとお仕事ができて嬉しかったです。これからも『エウレカ』を愛してください」と感謝とともにファンに向けて語りかけた。
名塚は「これで完結ではありますが、作品もキャラクターもずっと私たちの中に生き続けてくれるということは(生前にデューイ役を担当した)辻谷耕史さんや藤原啓司さんが教えてくれました。新キャストを迎える形で引き継いできた(デューイ)役のバトンを最後までつなぐことができたと個人的には思います。色々な思いを込めて作ってきた『エウレカ』なので、これからもずっと皆さんの心の中に残り続けると嬉しいです」と16年の歴史を振り返り、涙ながらに語った。
最後に京田監督は「ここまで来れたのはキャスト、スタッフ、観客の皆さんのおかげです。作品は終わりましたが、作中に生きているキャラクターたちはこの世界に生きています。彼らがこの先の未来をどう生きるのかは皆さんで考えていただけると製作陣としてはすごく嬉しいです。そのヒントになることが映画のパンフレットに書かれているので読んでいただきたいです。今作品が終わったばかりなので、言葉がない状態です。16年間ありがとうございました」と思いの丈を述べた。
会場や中継先の映画館に集まったファンの温かい雰囲気に包まれた中舞台挨拶は終了し、「交響詩篇エウレカセブン」の16年間の歴史に幕を下ろした。
映画公開中には、声優陣の裏話が聴けるラジオ「エウレカ・ラジオ・ハイエボリューション」が聴取できるシリアルコード付きステッカーが週替わりで配布される。ファン必聴の内容が盛り沢山となっているので、ぜひ来場してゲットし「エウレカ」終幕の余韻に浸っていただきたい。
[スチール撮影・記者: 來住 果林]
イベント情報
劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』公開記念舞台挨拶
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劇場版 特報映像🎞
映画作品情報
《ストーリー》エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。その崩壊とともに、仮想世界の人々がこの地球に姿を現して10年が経過した。この“大融合”の結果、仮想世界の人類は「グリーンアース」を、旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。そしてグリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、自分たちの尊厳を守るため、仲間とともに決起し、大規模なテロ計画をついに実行へと移す。 混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、国連の独立師団無任所部隊A.C.I.D.の上級戦闘員となっていた。 この世界を平和に保つために生きる。それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。そんなエウレカに、スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、少女アイリスを保護する命令が下る。最初は対立するばかりだった2人は、孤独な逃避行を通じて、次第に互いのことを理解していく。やがて世界が危機に直面した時、エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。 「アイリスとこの世界を守りたい」。エウレカの願いの果てに待つ未来とは―― |
スタッフ
メインメカニックデザイン: 河森正治