- 2017-11-3
- イベントレポート, セレモニー, 第30回 東京国際映画祭, 舞台挨拶
第30回東京国際映画祭(TIFF) クロージング作品
『不都合な真実2:放置された地球』舞台挨拶
アル・ゴア(米元副大統領)TIFFクロージングセレモニーに登場!
大学時代からの盟友トミー・リー・ジョーンズと東京でまさかの劇的再会!!
小池百合子都知事「ゴアさんは地球を守る伝道師」
11月3日(金・祝)、第30回東京国際映画祭(TIFF)を締めくくるクロージングセレモニーが東京・EXシアター六本木で行われた。
クロージングセレモニー内で各賞が発表された後、同映画祭のクロージング作品にドキュメンタリー作品として初めて選出された『不都合な真実2:放置された地球』で地球環境問題に献身的に取り組む姿が描かれたアル・ゴア氏(アメリカ元副大統領)がクロージング上映前の舞台挨拶にスペシャルゲストとして登場。ハーバード大学時代のルームメイトで、旧知の仲である今回のTIFFでコンペティション国際審査員長を務めたトミー・リー・ジョーンズ氏とクロージングセレモニーの舞台上で再会を果たした。
また、「東京グランプリ/東京都知事賞」のプレゼンテーターとして来場した小池百合子都知事からは「地球を守る伝道師」と称えられ、互いのコメントから、情熱を持って世界を変えようとする、二人の思いは同じだということが証明された形となった。
『不都合な真実2:放置された地球』は、2006年にカンヌ国際映画祭で特別上映され大喝采を浴びたことを皮切りに、第79回アカデミー賞で2部門(長編ドキュメンタリー賞/主題歌賞)受賞、映画史上に残る記録的大ヒットとなった、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー『不都合な真実』後、10年の時を経た地球の「現実」を映し出していく続編。アル・ゴア氏は、2007年に地球環境問題の啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を受賞している。
《イベントレポート》
コンペティション部門のグランプリをはじめとする各賞が発表され、会場が大いに盛り上がる中、「東京グランプリ/東京都知事賞」発表の為、トミー・リー・ジョーンズ国際審査委員長と小池百合子東京都知事が登場。ジョーンズ氏からは「東京グランプリ」の講評、受賞者へのトロフィー授与、東京国際映画祭の総評、小池都知事からは「東京都知事賞」の表彰状と麒麟像授与が行われ、更なる盛り上がりをみせる中、いよいよクロージング作品とスペシャルゲストの紹介へ。
ジョーンズ氏から「53年間もの友情を築いてきた方であり、映画界でも様々な賞を受賞された製作者であり、思慮深い方でもあります。そして今回多くの製作者のように続編をつくられました。ゴアさんに映画を語ってもらえたらと思います。カモン、アル!」という紹介があった後、アル・ゴア氏が登場!ジョーンズ氏とゴア氏は、顔を合わすなり熱いハグと握手を交わすと会場は大きな拍手に包まれた。
ゴア氏は、はじめに「どうも、ありがとう」と日本語で挨拶。
続けて「今回、東京国際映画祭に招待していただき、私の作品をクロージング作品として選んでいただき光栄です」と改めて感謝を述べたゴア氏。
続けてジョーンズ氏について「旧友のトミーに会えるなんて、夢にも思わなかったのでとても驚きました(笑)。彼とは長い付き合いなんです。このような形で会えて嬉しいです」とコメント。また、映画については「この映画を観て、感じて、この映画をきっかけとしてチャレンジできることを考えてほしい」と語った。
次に、小池都知事が再登場。
10年前、『不都合な真実』1作目公開当時、環境大臣も歴任し、クール・ビズ運動を推進、現在、東京国際映画祭に共催などの文化支援と共に、世界をリードする“スマートエネルギー都市”に向けた環境政策を東京都で進めている小池都知事から地球温暖化に取り組み、10年後に再び、そのメッセージを、映画をとおして表現したゴア氏について「10年を経て、また新たに作品を完成されたことに対して、おめでとうございますと申し上げます。この10年間でますます地球の状況は酷くなっているとみなさんお考えの方は多くいらっしゃっているのではないでしょうか。私は、ゴアさんは”地球を守る伝道師”だと思っております。映画を通じて多くの方に啓発、これからも地球を守っていただきたいと思っております。現在、2020年の東京オリンピックの開催を迎えるにあたって、様々な準備をしていますが、世界初の都市型キャップ・アンド・トレード制度を導入し、大きな成果も生んでいます。ゴアさんのますますのご活躍お祈りしております」とコメント。
小池都知事からの話を受け、ゴア氏は「小池さんとも長い付き合いになりますが、感謝を述べさせていただきます。オリンピックに向けて、努力され、問題に対して解決策を生み出し続ける姿勢にとても心強く感じました」と語った。
[取材: 清野 奨 / スチール撮影・編集: Cinema Art Online UK]
《イベント情報》<第30回東京国際映画祭(TIFF) クロージングセレモニー>
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映画作品情報
《作品概要》地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー『不都合な真実』は2006年に公開され、第79回アカデミー賞で2部門受賞、ドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットとなった。 また翌2007年には地球環境問題啓発に貢献したとしてアル・ゴア(アメリカ元副大統領)はノーベル平和賞を授与された。あれから10年、地球は今頃、美しく生まれ変わっているはずだった。 しかし地球はかつてないほどの危機に瀕している。この10年間に果たして何が起こったのか? 前作では見られなかった、必死の形相で声を荒げて使命を全うしようとするゴアは、この時代に私たちにどんな「真実」を突き付けるのか? 今、最もタイムリーな作品として、世界中で大きな話題を呼んでいる。 |
第30回 東京国際映画祭(TIFF) クロージング作品
邦題: 不都合な真実2:放置された地球
監督: ボニー・コーエン、ジョン・シェンク
製作総指揮: ジェフ・スコール、デイヴィス・グッゲンハイム、ローレンス・ベンダー、ローリー・デイヴィッド、スコット・Z・バーンズ、レスリー・チルコット
製作: リチャード・バージ、ダイアン・ワイアーマン
配給: 東和ピクチャーズ
日本公開日: 2017年11月17日
2017年11月17日(金) TOHOシネマズみゆき座ほか全国公開!