第25回 上海国際映画祭(SIFF)
レッドカーペット&授賞式
映画『こんにちは、母さん』
山田洋次監督がレッドカーペットに登場!!
「豆腐屋さんが豆腐を作るように、僕は映画を作ってきた」
6月17日(土)、第25回上海国際映画祭(Shanghai International Film Festival:SIFF)のレッドカーペットと授賞式が行われ、長編コンペティション部門にてワールドプレミア上映された映画『こんにちは、母さん』の山田洋次監督が登壇した。
前日6月16日(金)に行われた同映画祭での記者会見、そして“世界初”お披露目となったワールドプレミア上映後の舞台挨拶に続いて、山田監督がレッドカーペットに登場。大勢のメディアに加え、現地の映画ファンが詰め掛ける中、時折手を振りながら闊歩。
そしてレッドカーペットの後に行われた授賞式では、かつて親交があった中国映画界の巨匠・謝晋監督との想い出に触れつつ「僕にとって上海国際映画祭は本当に懐かしい映画祭です。実は今回、渡航するか悩んだ時間もあったのですが、やっぱり来たくなって来ました。もしかしたらこれが最後になるんじゃないかと思ってます」とコメントした。
さらに「かつて小津安二郎という監督が『僕は豆腐屋だから、豆腐に近いものは扱えるけれども、豆腐に縁のないハンバーグステーキを作れと言われたって僕は出来ないんだ』そうおっしゃったことがあります。僕は豆腐屋と同じだと言ったのはつまり、映画を作るのは僕の職業だという意味だと思うんだけれども、そういう意味では僕も豆腐屋さんが豆腐を作るように、僕は映画を作ってきたという気持ちがします。僕の生活なんです映画は」と、映画作りに対する想いを述べた。
東京の下町を舞台に “いまを生きる等身大の親子”の物語を描いた山田洋次監督の90本目となる映画『こんにちは、母さん』は、9月1日(金)より全国ロードショー。
いつまでも気高く自分らしく生きる福江、そしてそんな母の姿を通して自らを見つめ直し、再出発していく昭夫の姿は、不況や不安が取り巻くこの時代だからこそ、観る人を元気にし、明るく前向きな気持ちを与えてくれる。
イベント情報
第25回上海国際映画祭(SIFF) レッドカーペット■開催日時: 2023年6月17日(土)18:30~19:25(現地時間) |
第25回上海国際映画祭(SIFF) 授賞式■開催日時: 2023年6月17日(土)19:35~21:05(現地時間) |
映画作品情報
《ストーリー》⼤会社の⼈事部⻑として⽇々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、⼤学⽣になった娘・舞(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(⼤泉洋)は、久しぶりに⺟・福江(吉永⼩百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。 「こんにちは、⺟さん」 しかし、迎えてくれた⺟の様⼦が、どうもおかしい…。 割烹着を着ていたはずの⺟親が、艶やかなファッションに⾝を包み、イキイキと⽣活している。おまけに恋愛までしているようだ! 久々の実家にも⾃分の居場所がなく、⼾惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住⺠や、これまでとは違う“⺟”と新たに出会い、次第に⾒失っていたことに気付かされてゆく。 |
上映時間: 110分