- 2017-1-10
- キネマ旬報ベスト・テン, 映画関連ニュース
第90回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞発表!
映画『この世界の片隅に』が日本映画第1位に輝く。
1月10日、今回で第90回を迎える世界最古の歴史を誇る映画賞『キネマ旬報 ベスト・テン』の各賞が発表された。
日本映画ベスト・テンの第1位に戦時中の広島を生き抜く女性を描いたアニメ映画『この世界の片隅に』が輝き、1988年度の『となりのトトロ』以来28年ぶり2度目のアニメーション映画の選出となった。同作の片渕須直監督が日本映画では初めてとなるアニメーション作品での監督賞を受賞した。
また、外国映画ベスト・テンの第1位には、2009年に実際に起きた航空機墜落の危機から犠牲者を1人も出さずにハドソン川に不時着した奇跡の生還劇とその後の知られざる実話をトム・ハンクス主演でクリント・イーストウッド監督が映画化した『ハドソン川の奇跡』(原題:Sully)が選出され、クリント・イーストウッド監督は外国映画監督賞も受賞した。
そのほか「日本映画ベスト・テン」「外国映画ベスト・テン」「文化映画ベスト・テン」および「個人賞」の各賞受賞結果は以下の通りである。授賞式は2月5日に東京・文京シビックホールで行われる。
日本映画ベスト・テン
1位『この世界の片隅に』
https://www.youtube.com/watch?v=BF8bxTEMIpY
2位『シン・ゴジラ』
3位『淵に立つ』
4位『ディストラクション・ベイビーズ』
5位『永い言い訳』
6位『リップヴァンウィンクルの花嫁』
7位『湯を沸かすほどの熱い愛』
8位『クリーピー 偽りの隣人』
9位『オーバー・フェンス』
10位『怒り』
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=iMG1qVZ2dcs
3位『ブリッジ・オブ・スパイ』(原題:Bridge of Spies)
4位『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(原題:Trumbo)
https://www.youtube.com/watch?v=AZDcBLwb4BY
5位『山河ノスタルジア』(原題:Mountains May Depart)
6位『サウルの息子』(原題: Saul fia)
https://www.youtube.com/watch?v=to6Wxa1VcEI
7位『スポットライト 世紀のスクープ』(原題:Spotlight)
8位『イレブン・ミニッツ』(原題:11 minut)
10位『ルーム』(原題:ROOM)
文化映画ベスト・テン
1位『ふたりの桃源郷』
2位『あるアトリエの100年』
2016年 / 日本 / 110分 / カラー / 製作:イメージブレーン
3位『五島のトラさん』
2016年 / 日本 / 114分 / カラー / 監督:大浦勝
4位『表現に力ありや 「水俣」プロデューサー、語る』
2016年 / 日本 / 100分 / カラー / 監督:井上実、片岡希
5位『クワイ河に虹をかけた男』
2016年 / 日本 / 119分 / カラー / 監督:満田康弘 / 配給:きろくびと
6位『鍛金 玉川宣夫のわざ』
日本 / 36分 / カラー / 製作:日経映像
7位『さとにきたらええやん』
2015年 / 日本 / 100分 / カラー / 監督:重江良樹 / 配給:ノンデライコ(配給協力:ウッキー・プロダクション)
8位『名塩雁皮紙 谷野剛惟のわざ』
2014年 / 日本 / 32分 / カラー / 監督:黒崎洋一
9位『氷の花火 山口小夜子』
2015年 / 日本 / 97分 / カラー / 監督:松本貴子 / 配給:コンパス
10位『不思議なクニの憲法』
2016年 / 日本 / 122分 / カラー / 監督:松井久子 / 配給:エッセン・コミュニケーションズ
個人賞
主演女優賞 宮沢りえ
主演男優賞 柳楽優弥
助演女優賞 杉咲花
助演男優賞 竹原ピストル
新人女優賞 小松菜奈
新人男優賞 村上虹郎
監督賞 片渕須直
脚本賞 庵野秀明
外国映画監督賞 クリント・イーストウッド
キネマ旬報 ベスト・テン1919年(大正8年)7月に創刊され、映画雑誌として世界最古の歴史を誇る「キネマ旬報」が選出する映画賞である。毎年、「日本映画ベスト・テン」「外国映画ベスト・テン」「文化映画ベスト・テン」および個人賞が選出される。 |