木村愛役(主演)：山田杏奈 コメント

木村愛役を務めさせて頂きました、山田杏奈です。

愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです。 普段役と共に泣いて、共に喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした。素晴らしいキャストの皆さん、スタッフの皆さんと紡いだ作品をどうぞ楽しみにしていてください。

＜プロフィール＞

2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。アミューズ所属。「ちゃおガール☆2011オーディション」でグランプリを受賞しデビュー。2016年、映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」で映画デビューを果たす。主な出演作は、【映画】『ミスミソウ』（2018年）初主演、『21世紀の女の子』（2019年）、『小さな恋のうた』（2019年）第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞、『五億円のじんせい』（2019年）、『屍人荘の殺人』（2019年）、『ジオラマボーイ・パノラマガール』（2020年）W主演、【ドラマ】WOWOW『イアリー 見えない顔』（2018年）、ABC『幸色のワンルーム』（2018年）初主演、TX『新米姉妹のふたりごはん』（2019年）W主演、KTV・CX『10の秘密』（2020年）、MBS・TBS『荒ぶる季節の乙女どもよ。』（2020年）W主演など。2021年は、EX『書けないッ!?～脚本家吉丸圭佑の筋書きのない生活～』映画『樹海村』W主演、『名も無き世界のエンドロール』、映画『哀愁しんでれら』などに出演。他待機作多数あり。

西村たとえ役：作間龍斗 コメント

西村たとえ役を演じさせていただきました、HiHi Jetsの作間龍斗です。

この映画への出演のお話をいただいたとき、率直に驚きました。そして同時に、この役を演じ切ることが出来るのか、不安でした。しかし、素敵なキャストの皆さん、暖かいスタッフの皆さんに支えていただいたおかげで、撮影を乗り越えることが出来ました。

僕は、「ひらいて」という作品が大好きです。学生時代特有の、自分が日に日に変わっていくような感覚。自分の人生ではありえないような話なのに、どこか共感できる。これがたとえを演じていてとても快感でした。

皆さんにこの作品を観てもらう事が楽しみです。

＜プロフィール＞

2002年９月30日生まれ、神奈川県出身。ジャニーズ事務所所属。ジャニーズJr.内グループHiHi Jetsのメンバー。個人での主な出演作は【ドラマ】NTV・BS「恋の病と野郎組」（2019年）、TX『DIVE!!』（2021年）トリプル主演。その他HiHi Jetsのグループとして、『映画 少年たち』（2019年）やジャニー喜多川プロデュースの舞台『DREAM BOYS』（2016,2018,2019年）、『JOHNNYS’S IsLAND』（2019-2020年）など複数の公演に出演。

新藤美雪役：芋生悠 コメント

新藤美雪役の芋生悠です。

長く続く夜から覚めたような日々でした。あの苦しみに揺らぐ姿を抱きしめることが定めだったような気がしています。あなたを、彼女を、私はこれからも愛しています。

監督キャストスタッフ全ての総力を結集して届けられたらと思います。待っていてください。

＜プロフィール＞

1997年12月18日生まれ、熊本県出身。ステッカー所属。「JUNON Girls CONTEST」2014年ファイナリストとなり、2015年から女優として活動を開始。近年の主な出演作品は【映画】『ヒゲとレインコート』（2018年）SSFF＆ASIA2019 ベストアクトレス受賞、『あの群青の向こうへ』（2020年）門真映画祭2018最優秀主演女優賞受賞、『37Seconds』(2020年)、『#ハンド全力』(2020年)、『ソワレ』（2020年）村上虹郎W主演、【ドラマ】NBN『サチのお寺ごはん』（2017年）、CX『ぼくは麻理のなか』（2017年）、TBS『花のち晴れ～花男 Next Season～』（2018年）、NHK『いだてん〜東京オリムピック噺～』（2019年）、TX『新米姉妹のふたりごはん』（2019年）、WOWWOW『父と息子の地下アイドル』（2020年）など。2021年は5月公開の映画『HOKUSAI』（橋本一監督）などに出演。

監督：首藤凜 コメント

綿矢りささんの『ひらいて』を初めて読んだ17歳の冬から、この映画を撮るために生きてきました。静かな戦いのような撮影期間、そうずっとあなたに会いたかったのだと思う瞬間が幾度もありました。歪な彼女たちの青春でもって、世界にはこんなやり方が無数にあるのかもしれないと予感されるように、私の才能と熱の全てを使います。

＜プロフィール＞

1995年、東京生まれ。早稲田大学映画研究会にて映画制作をはじめる。2018年テレビマンユニオン参加。『また一緒に寝ようね』がぴあフィルムフェスティバル2016で映画ファン賞と審査員特別賞を受賞。初長編『なっちゃんはまだ新宿』はMOOSIC LAB2017で準グランプリ、女優賞、ベストミュージシャン賞の三冠に輝き、劇場公開された。

原作者：綿矢りさ コメント

『ひらいて』は炎のように自分も周りも焼きつくしてしまう、激しい性格の女子高生が主人公で、映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました。首藤監督の作り上げられた映像作品を観るのが、とても楽しみです。主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます。

＜プロフィール＞

1984年京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞受賞。早稲田大学在学中の2004年「蹴りたい背中」で芥川賞受賞。2012年「かわいそうだね？」で大江健三郎賞受賞。ほかの著書に「ひらいて」「夢を与える」「勝手にふるえてろ」「憤死」「大地のゲーム」「手のひらの京」「私をくいとめて」「意識のリボン」などがある。

《ストーリー》

高校3年生の愛（山田杏奈）は、成績優秀、明るくて校内では人気者。

そんな彼女は、同じクラスの“たとえ”（作間龍斗）に片思いをしている。
彼はクラスでも目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプの男子。だが寡黙さの中にある聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえに、愛は高1の時からずっと惹かれていた。
しかし、どこか人と関わりを持つことを避けているようなたとえに、愛はなかなか近づけずにいた。

自分だけが彼の魅力を知っていると思っていた。
しかし、彼が学校で誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然見てしまった事で事態は一変する。

愛はある夜、悪友たちと学校に忍び込み、その手紙を盗んでしまう。
手紙の差出人は、糖尿病の持病を抱える陰気な少女・美雪（芋生悠）。その時、愛は、初めてふたりが密かに交際していることを知るのだった。学校内でも目立たない彼女の存在が突如たとえの彼女だと知り、熱い恋心が乱反射する。そして自らの気持ちを隠して美雪に近づいていく愛。そこから愛と美雪、たとえの絡み合った三角関係が始まるのだった・・・。