- 2015-11-23
- イベントレポート, 日本映画, 第28回 東京国際映画祭
第28回 東京国際映画祭(TIFF) パノラマ部門
映画『の・ようなもの のようなもの』舞台挨拶
森田芳光監督も自ら黒沢明監督のリメイクをするぐらいですから、“自分の続編ぐらいやっちゃえ、やっちゃえ”というような声が聞こえた氣がして、撮ってみようと決意しました。
2015年10月29日(木)、第28回東京国際映画祭(TIFF)パノラマ部門で杉山泰一監督の映画『の・ようなもの の ようなもの』が上映され、杉山泰一監督、松山ケンイチ(志ん田役)、北川景子(夕美役)、伊藤克信(志ん魚役)が舞台挨拶に登壇した。
本作は、主人公の生真面目な落語家・志ん田が兄弟子・志ん魚と出会い悩みながら成長していく様を、淡い恋も織り交ぜながらお届けする優しく温かなストーリー。志ん田は、自由に楽しく生きる志ん魚と共に過ごすことで、自分らしく生きるとはなんなのか?という自問自答をはじめる。故森田芳光監督のデビュー作である『の・ようなもの』(1981年)の続編的な作品であるが、前作を全く知らない人でも充分楽しめる作品に仕上がっている。
《舞台挨拶レポート》
舞台挨拶には、杉山泰一監督を先頭に松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信が順に登壇しました。登壇前に下手の扉前で待機していた松山ケンイチと北川景子の楽しそうな会話のやりとりが聞こえてきて、さぞかし撮影現場が楽しい雰囲氣だったに違いないことが感じられた。
杉山泰一監督は、故森田芳光監督のデビュー作である映画『の・ようなもの』で助監督からはじまり数多くの作品を共につくることができたこと、その監督への恩返しの思いを込めて今回の作品をつくったということを語った。
松山ケンイチは、衣装合わせに行ったときにまるで小町(故森田監督『僕達急行 A列車で行こう』での役名)なんだということがわかり、次に現場に入ったら他の出演者の方も以前の役を継承していることがわかり、監督(故森田芳光監督)へのオマージュであることに感動したと語った。
北川景子は、初めてお会いするキャストの方々もいらっしゃるなか、まるで家族のように楽しく過ごすことができましたと語った。
伊藤克信は、監督(故森田芳光監督)の作品には12、3本ほど出演しているため、今回の撮影はまるで同窓会みたいだったことと、その現場を一番よく知っている杉山監督に、これまでと同じように明るい現場の雰囲氣を作っていただけたことに感謝していること語った。
松山ケンイチと伊藤克信との間で漫才の掛け合いのようなやりとりもなされ、観ているものから温かい笑いが自然と引きだされるようなハートフルなひとときとなった。
[記者: Takako Kambara / スチール写真: © 2015 TIFF]
© 2015 TIFF | 左から 伊藤克信さん(俳優)、北川景子さん(女優)、松山ケンイチさん(俳優)、杉山泰一監督
イベント情報第28回 東京国際映画祭(TIFF) パノラマ部門
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映画作品情報
第28回 東京国際映画祭(TIFF) パノラマ部門出品
英題: Something Like Something Like It
原案: 森田芳光
監督: 杉山泰一
脚本: 堀口正樹
音楽: 大島ミチル
主題歌: 尾藤イサオ
製作総指揮: 大角 正
プロデューサー: 三沢和子、池田史嗣、古郡真也
2016年1月16日(土)より全国ロードショー!