映画『水上のフライト』公開初日舞台挨拶
中条あやみ、杉野遥亮、小澤征悦らが集結!
拍手喝采のトークが炸裂!!
突然の事故で歩けなくなったヒロインが、逆境にも世間にも自分にも負けず、カヌーに出会い夢を実現していく——。
11月13日(金)、映画『水上のフライト』が公開初日を迎え、新宿バルト9での上映前に行われた初日舞台挨拶には、主演の中条あやみ、共演の杉野遥亮、小澤征悦、企画・脚本を手掛けた土橋章宏、そして兼重淳監督が登壇。劇場で熱いトークを繰り広げた。
中条あやみ「うるっとしそう」と喜びを語る
MCから映画の紹介が終わると、SUPER BEAVERが歌う主題歌「ひとりで生きていたならば」に合わせ、中条あやみ、杉野遥亮、小澤征悦、兼重淳監督、土橋章宏氏の5人が盛大な拍手が鳴り響く会場に登場。
当初は6月に公開を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で公開は延期に。5カ月の期間を経て、遂に公開初日を迎えたことについて、中条は「本日はありがとうござます。こうして公開されて本当に嬉しい。うるっとしそう。心が温かくなる映画なので早く多くの人に観てほしい」と喜びを語った。
杉野は「色々な人の努力が詰まっている映画。大切に観てほしい」と大勢のファンが見守る中でコメント。
続いて小澤は「家族愛、友情、師弟愛など優しい気持ちが詰まっている映画。“人との繋がりっていいな”って思ってもらえると嬉しい」とまずはキャストの3名が映画について触れながら挨拶。
今回の舞台挨拶では、感染予防として登壇者は飛沫防止シールド付きのマイクを使用。それについて小澤が、「ちょっと!みんな顔にシールドが被ってるよ!」と的確なツッコミ。歓声が禁止されていた為、観客は声を出せなかったものの会場は笑いのムードに包まれた。
遥と颯太、2人の恋の予感は!?
中条あやみ「結婚してほしい!」と話す
続いて、映画の中で注目してほしいシーンについての話題に。中条が「どのシーンも観てほしいから悩む。今日は杉野くんのファンがいるので、杉野くんが川に飛び込んで助けに来てくれるシーンですかね」と答えると、杉野が「そのシーン、実際は小澤さんが助けてくれたので僕は横で泳いでいました。ただ飛び込んだだけでしたね」と撮影の裏話も。
杉野自身が注目して観てほしいシーンについては「中条さんのカヌーですね。最後のレースのシーンは胸を打たれました」と中条が競技用カヌーに乗りこなす姿を絶賛。
小澤は「大塚寧々さんがお母さん役を演じていて、母親の愛情がすごく伝わってくる」と共演した大塚寧々についても言及。
兼重監督は「小澤さんがパワーを持っていた。小澤さんが来て空に向かってパドルを振ると雲が晴れていくんです。その“晴れの舞”はDVDのメイキング映像の中で観られるのでぜひ買ってください」と宣伝もしつつ撮影中のエピソードを紹介。
脚本について土橋氏は「近所の川で釣りをしていたことがきっかけで競技用カヌーを知った。監督のおかげでいい映画が撮れた」と話した。すると小澤から「キャスティングは?」と質問をされ土橋氏は「素晴らしかったです!」と即答。会場は拍手に包まれた。
さらにキャストについて土橋氏は「中条さんは選手でもやっていけそうなくらい、カヌーが素晴らしかった。杉野くんも僕の近所にはいないようなイケメンでした」と絶賛。
そして、劇中の遥と颯太についての話題に。映画では描かれていない2人の今後について、中条は「個人的にはそのまま結婚してほしいなと思います」と話し、会場からは拍手が巻き起こった。
杉野も「僕だったら遥に恋してるな思う」と話すと、「恥ずかしいね」と中条が照れた様子に。すかさず小澤が「ちょっと!役の話でしょ!」と突っ込み、笑いを誘った。
金メダル級の特技は“ネット上のフライト”
遥は走高跳の選手としてオリンピックへの出場を夢見ていた。また、事故により下半身麻痺となった後もパラカヌーでパラリンピックへの出場を目指していたことから、“他の人には負けない、金メダルをもらえそうな特技”についての話題に。
1人ずつコメントを求められると、兼重監督が「最初に言います。何もないです!」と真っ先に答えた。
すると小澤から「素敵な映画を撮るという特技があるでしょ!」と的確なツッコミが。再び会場からは拍手が巻き起こった。
土橋氏は「ネットサーフィンですかね。“ネット上のフライト”ですね。今日の感想も楽しみです」と映画のタイトルと掛け合わせてコメントした。
杉野が「人のいいところをすぐ言えること」と話すと、それぞれ登壇者については「監督は愛情があってお父さんみたい。土橋さんは天然、キュートです。小澤さんは包容力です。中条さんはやっぱり笑顔です」と良いところをそれぞれ発表。
また、映画の中で遥は多くの人に支えられていることから、自分を支えてくれる人について、土橋氏は「作品を観てくれたお客さん」、兼重監督は「作品を一緒に作っていく仲間たち」とそれぞれ話した。
最後に中条は「家族です。実家に帰るとご飯を作ってくれたり、姪っ子や甥っ子と遊ぶことが楽しい。“家族に会うのを楽しみの頑張ろう”と思える。撮影をしていても、こうして皆さんが家族みたいになってくる」と語った。
トーク中は共演者同士の仲睦まじい様子を垣間見ることができた。小澤の鋭いツッコミも炸裂し、会場は終始拍手に包まれていた。
中条、杉野、小澤、土橋氏、そして兼重監督は観客に向かって笑顔で手を振り、拍手に包まれながら会場を後にした。
[記者: 田上 結菜 / スチール撮影: Cinema Art Online UK]
イベント情報
映画『水上のフライト』公開初日舞台挨拶■開催日: 2020年11月13日(金) |
映画『水上のフライト』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》交通事故で歩けなくなった遥。 自分の実力に絶対の自信を持つ高慢な遥は、走高跳で世界を目指し、有望スポーツ選手として活躍していた。だがある日、不慮の事故に合い、命は助かったものの二度と歩くことができなくなってしまう。将来の夢を絶たれた遥は、心を閉ざし自暴自棄になるが、周囲の人々に支えられパラカヌーという新たな夢を見つける―。 きらめく水面を背景に、母の愛、淡い恋心、恩師との約束・・・そして、大切な人の想いを乗せて、どん底から道を切り開いていく。 |
第33回 東京国際映画祭(TIFF) 特別招待作品
脚本: 土橋章宏、兼重淳
音楽: 上野耕路
主題歌:「ひとりで生きていたならば」SUPER BEAVER
スーパーライジング・プロデューサー: 久保田修
アソシエイト・プロデューサー: 小林麻奈実
ライン・プロデューサー: 原田文宏
撮影: 向後光徳(J.S.C)
照明: 斉藤徹
美術: 布部雅人、春日日向子
録音: 大竹修二 (J.S.A.)
装飾: 松尾文子
編集: 川瀬功 (J.S.E.)
衣装: 加藤哲也
ヘアメイク: 知野香那子
スクリプター: 増子さおり
助監督: 渡辺圭太
製作担当: 阿部史嗣
協賛: SOMPOひまわり生命
広報協力: 東京都、TEAM BEYOND
協力: 一般社団法人日本障害者カヌー協会
製作: 映画「水上のフライト」製作委員会
製作幹事: カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション: C&Iエンタテインメント
配給: KADOKAWA
宣伝協力: シンカ