映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 レポート
【写真】短編映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 (武イリヤ、笈川健太、大森歩監督)

【画像】映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』タイトルロゴ

㊗公開記念舞台挨拶

リッちゃんと健ちゃんは2人のあて書き!?
女子中学生役・武イリヤと国語教師役・笈川健太が登壇!

2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録された「黒島の集落」を舞台に、女子中学生と国語教師の淡い恋のラブストーリーが誕生。

第3回渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保のオリジナル短編映画として佐世保市で制作された映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』。CM制作など映像ディレクターとして活躍する大森歩監督の第2作目の映画となる本作は、愛の強さを試される女子中学生と国語教師の特別な関係性を描く。

【画像】映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』メインカット

中学生の主人公・リッちゃんを演じるのは、現在カネボウ「KATE」などのモデルも務め、撮影当時は大学1年だったという武イリヤ。国語教師の健ちゃん役は映画『ナポレオンと私』(2021年)に出演している笈川健太。共に本作で映画初主演となる。

あいち女性国際映画祭2020ほか3つの映画祭にてグランプリを受賞し、文化庁メディア芸術祭2020 審査員推薦作品に選出。メガホンをとった大森歩監督の初監督映画作品となる短編映画『春』(主演:古川琴音)との併映で劇場公開が決定し、アップリンク吉祥寺と名古屋の名演小劇場にて公開中。10月15日(金)より愛知・刈谷日劇、11月6日(土)より長野・上田映劇、近日アップリンク京都ほかにて全国順次公開される。

10月3日(日)、アップリンク吉祥寺にて公開記念舞台挨拶が行われ、映画初主演を飾ったW主演の武イリヤ笈川健太、そして大森歩監督が登壇した。

上映を観終えた観客を前に挨拶?
大森監督が武と笈川の2人を見て、あて書きしたリッちゃんと健ちゃん

舞台挨拶の冒頭、笈川が「色々な映画祭を回って、こうやって映画館で上映されてすごく嬉しいです」と挨拶。本作は、第3回渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保のオリジナル短編映画として佐世保市で制作された作品。女子中学生と国語教師の淡い恋のラブストーリーにした理由を聞かれた大森監督は、「佐世保市と渋谷をPRするための映画祭なので、脚本より先に、舞台と2人が主演ということが決まっていました。2人を見て、もし2人がコンビニで腕を組みながら歩いていたら、すごく不思議に思うなと思ったくらい、年が離れているし、雰囲気やトーンが全く違う2人なので、どうしようかと思った時に、2人が大自然の中で手を組んでいたらアリだなと思ったので、それぞれいいところを活かせたらと思いました」とあて書きだったことを説明。

【写真】短編映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 (武イリヤ、笈川健太、大森歩監督)

まさかの中学生役を演じきった当時大学1年生の武イリヤ 

武は、女子中学生役と聞いて、「(撮影当時)大学1年生だったので、まさかの中学生の役で、『中学生って何をしていたっけ?』と思いました。見た目的にも内面的にも中学生を演じられるかという不安が一番大きかったです」と告白。

女子中学生を演じるための準備を聞かれ、「中学生の時に担任の先生と交換する日記みたいなものがあったので、部屋の隅々を探して、3年間分見つけました。中学生の時に何に悩んでいたか、担任の先生に何を相談していたかを読んだので、参考になりました」と語った。

【写真】短編映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 (武イリヤ)

冒頭に出てくるカナブンは笈川健太が半袖短パンで捕まえた?

笈川は、こんなにかわいい女子中学生に好かれる国語教師役。笈川は「健ちゃんの設定で、あまり人の目を見て話せないという設定があったんですけれど、僕は人と話す時に目を見て話すタイプなので、それを自然に落とし込むために、人の目を見ないで話す練習をしに、自分が知っている人がいないバーとかに行って、ずっと下を見ながら話したりしました」と苦労を話した。 

笈川は、クランクイン前に佐世保の離島の黒島入りをしていたことで、オープニングシーンの準備を手伝うことになったそう。「冒頭に出てくるカナブンが見つかっていなくて、カナブンを見つけなくてはいけないということになって、虫取り網と籠を肩から下げて、半袖短パンで島の中を練り歩いてカナブンを捕まえました。(劇中に出てくる)こぶし大くらいのカエルも捕まえました」とカメラ前以外でも大活躍した模様。

【写真】短編映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 (笈川健太)

主題歌「あの日」は大森監督のインスピレーションがきっかけ

大森監督は、本作の撮影の前に既に寺尾紗穂の「あの日」を主題歌に使う許可をもらっていたとのことで、「元々寺尾紗穂さんの曲が大好きでファンだったので、黒島っていう舞台の設定が決まった時に、寺尾紗穂さんの『あの日』と『楕円の夢』という名曲がパッと頭に浮かんで、ずっと曲を聞きながら脚本を書いていました。この曲を軸に書いているんだから、主題歌にお願いしようと思って、ご相談したら、承諾してくださいました」と裏話を披露した。

【写真】短編映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 (大森歩監督)

武は「実際私が島に船で向かっている時に、『あの日』を聴いたらしっくりきたというか、リッちゃんに入り込みやすかったです」、笈川は「心が落ち着く曲で、この曲を目指して作品を作れたらなとイメージしながら撮影しました」と話した。

30歳を迎えた笈川健太にバースデーサプライズ?

笈川は前日が30歳の誕生日。サプライズで花束が渡された。30歳の節目に初主演作が公開となった感想を聞かれ、「ありがたくも主演、しかも30歳というタイミングと重なったので、奇跡だと思っています」と喜びを語った。

【写真】短編映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 (武イリヤ、笈川健太)

最後に大森監督から2回目を観る方へメッセージ

最後に、大森監督は「台本にはなかった、2人のアドリブでそのまま撮っているシーンが2箇所あるので、2回目ご覧になる時に、どのシーンかを推測しながら観ると楽しめると思います。今日はありがとうございました」と話し、舞台挨拶は終了した。

[スチール撮影・取材: Cinema Art Online UK]

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イベント情報

映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶

■開催日: 2021年10月2日(土)
■会場: アップリンク吉祥寺 スクリーン3
■出演者: 武イリヤ、笈川健太、大森歩監督
■MC: 登山里紗

【写真】短編映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』公開記念舞台挨拶 (武イリヤ、笈川健太、大森歩監督)

映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』特報映像🎞

映画作品情報

【画像】映画『リッちゃん、健ちゃんの夏。』ポスタービジュアル

《ストーリー》

佐世保市在住の中学2年生のリッちゃんは、両親の離婚で、2学期から東京への転校が決まっている。夏休みの間に、恋する国語教師の健ちゃんを追って黒島にやってきたリッちゃん。
迫害された潜伏キリシタンが逃げた黒島で、死んでもいいと思うほど愛する健ちゃんとの淡い恋は実るのか…

 
出演: 武イリヤ、笈川健太、大國千緒奈、藤原隆介
 
監督・脚本: 大森歩
プロデューサー: 角谷淳
制作進行: 松重涼子
撮影: 高橋大祐
照明: 野田真基
助監督: 長田亮、大人雫
美術: 佐藤彩
編集:原田衣織
録音MA: 松崎清春
 
主題歌: 「あの日」寺尾紗穂 P-VINE RECORDS
 
主催: STFF-S実行委員会
企画: 志岐誠
共催: 長崎県
後援: 渋谷区・佐世保市
助成: 令和元年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
協賛: chiba cawaii club、株式会社井上芳郎美容室、株式会社ビィズデザイン、株式会社フェローズ、NETGEAR Japan合同会社、東急株式会社、NCC長崎文化放送
協力: 株式会社グリーンメディア、サンミュージック・アカデミー、有限会社アルファープロデュース
制作: AOI Pro.
著作製作: 佐世保映像社、AOI Pro.
 
渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保 オリジナル短編映画 第3弾
渋谷センター商店街・させぼ四ヶ町商店街プロジェクト
長崎県若者アート「LOVE♡ながさき」創造プロジェクト 
配給:アルミード
 
2019年 / 日本 / カラー / 2Kビスタ / DCP / 30分
 
© 渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保 2019 AOI Pro.
 
2021年10月1日(金)より
アップリンク吉祥寺、名演小劇場にて公開中!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter:@natsuharujyouei
公式Facebook:@natsuharujyouei
公式Instagram:@haru_natsu_jyouei
 

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