完成披露試写会 舞台挨拶
窪田正孝、宮沢りえ、赤楚衛二ら豪華キャスト陣が登壇‼︎
“窪田が劇中、日頃溜まった毒を吐きまくる”など裏話満載の舞台挨拶!
世間知らずのド素人二世候補・川島有美と、彼女の私設秘書を務める谷村勉が衆議院選挙落選を目指して奮闘!?新時代のポリティカルコメディがこの冬誕生する!――
2022年1月7日(金)からの全国公開される映画『決戦は日曜日』。監督を務めるのは『東京ウィンドオーケストラ』(2017年)や『ピンカートンに会いにいく』(2018年)など、コメディ映画を数多く手掛ける坂下雄一郎。坂下監督自らが5年以上の月日をかけて執筆したオリジナル脚本に惚れ込み出演を決めたという窪田正孝が、主人公の議員秘書・谷村を演じ、谷村を振り回す、政界に無知な二世候補・川島有美役を本格コメディ初挑戦となる宮沢りえが務める。加えて、有美を支える赤楚衛二や内田慈、小市慢太郎、音尾琢真など人気・実力を誇る役者陣が集結した。
公開に先駆け、12月13日(月)にはイイノホールで完成披露試写会が行われた。上映前の舞台挨拶に窪田正孝、宮沢りえ、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真ら豪華キャスト陣と坂下雄一郎監督が登壇し、クロストークを展開。共演した感想や、現場での雰囲気について語られた。
窪田と宮沢が初共演の感想を語る!
宮沢は窪田にとってのパワースポット!?
窪田と宮沢は初共演ということで現場での様子について聞かれると、まず宮沢は「私が演じたのは、世間知らずで、感情をストレートに出して自由奔放に自分の意見を言う役でした。(演じていて)本当にストレスが無かったので、私は毎日撮影に行くのがとても楽しかったです。でも、それを受け止める役柄の窪田さんは大変だったろうなと思います」とコメント。
続けて窪田が「今回ご一緒させてもらえて本当に光栄でした。こんなにもエネルギーの集合体のような方に僕は出会ったことがないです。それくらい(りえさんは)全てがポジティブなパワーでできている方というか、話しているだけで何か治癒されていく感じがしました。有美さんと言う役を通して、僕はりえさんのエネルギーをいつも1番近くでダイレクトにもらっていたので、僕にとってりえさんはパワースポットです!」と力強く語ると、会場は笑いに包まれた。
さらに、窪田演じる谷村と宮沢演じる有美のコミカルな掛け合いシーンについて宮沢は「監督から“こうしてほしい”というプランを伺った後は言葉にして話し合うというより、空気が(自然と)作られていく感じでした。(窪田さんが)とにかく受け止めてくれるので、どこにボールを投げてもキャッチしてくれるという安心感がありましたね。役通り私は自由に、そしてそれを受け止める窪田さんという感じでした。心強かったです」と窪田を賞賛。
有美を諭す立場の役柄について窪田は「谷村という役は、卒なくこなすようで実は中身はポンコツなんです。自分の感情が秘書という仕事から外れて出てしまう瞬間に、(有美を)腹立たせてしまうという場面もありました。コロナ渦という、みんながマスクをして言葉もなかなか出せない中で、役を通してすごく毒を吐いた感じですね。日頃のものを全部吐き出させてもらえる作品でした(笑)」と笑いつつコメントした。
赤楚は“若者らしさ”全開の演技に尽力‼︎
キャスト陣が坂下監督の現場での様子をいじり倒し!?
赤楚はそうそうたる役者陣との初共演について「本当に素敵な先輩方の中でとても緊張しました。衣装合わせの段階で、監督に『若者代表でいてほしい』と言われたので、若者らしさを前面に出すことを全力で頑張りました」と語った。続けて、撮影中の印象的なエピソードについて赤楚は「最初の秘書たちの事務所のシーンは、まったりとしたゆるい空気感があって。『本当にこれから選挙が始まるのか?』という感じでしたが、選挙が始まってからはエネルギーの強さがビシバシと肌で伝わりました」と話した。
次に話題は窪田、赤楚ら秘書チームのチームワークに。音尾は「僕は“こんなに緊張しないで現場にいることは無いな”っていうくらい気楽に現場に行っていましたね。“パワースポット”であるりえさんを筆頭に、とても優しいエネルギーが流れていました。また、こんなにも『用意スタート』と『カット』に覇気がない監督がいるのかと。多分全員が思ったでしょう(笑)」と坂下監督についてコメントすると、会場が笑いに包まれた。
ここで窪田が「監督が他人事みたいな顔して聞いています」と舞台挨拶中の坂下監督の態度を告げ口。すると宮沢が「監督の作品ですよ(笑)」とファローし、続けて「(撮影中も)監督が笑ってモニターを見ているのを私は盗み見して、上手くいったのかを確認していましたね」と現場でのエピソードを披露した。続けて小市も「(坂下監督は)あまり声に出して笑わないから、リアクションが気になるんですよね」と宮沢に同意した。
また、窪田が「慈さんは以前にも監督とご一緒してるから、監督情報を慈さんからもらってました」と報告。話を振られた内田は「坂下監督の作品に出演させていただくのは今回が2回目ということで、前回にお世話になっていたので、もう1段距離が近くなれるかと思っていて。でも、久しぶりに打ち合わせであった時には初めましての距離感に戻ってしまっていましたね」と寂しいエピソードを披露。さらに音尾が「今日も裏で、監督のところに慈さんが『監督お久しぶりです』って挨拶しにいくと監督が逃げてて」と舞台挨拶の裏で起きていた事件を暴露。これには内田も「(今後は)グイグイいくことにしました」と強気な姿勢を見せた。
さらに、映画『決戦は日曜日』の脚本は坂下監督によって5年かけて制作されたことについて問うと、坂下監督は「最初からスタッフをメインに(選挙戦を)描こうと決めていました。個人的に、働いている(姿を描いた)映画がとても好きで、色々な人が働いているところを描いた映画にしたいと思っていましたね」と制作秘話を披露。さらに議員や秘書に取材を重ねて物語を深めていったことや、脚本の内容に現場で笑いがこみ上げることもあったことを淡々と語った。
登壇者を代表して坂下監督と主演の窪田からのメッセージ
イベントの最後には坂下監督と窪田から観客に向けてメッセージが送られた。
まず坂下監督は「この映画は、5、6年前からスタートした作品です。出来上がって今日初めて一般の方に観ていただけて感無量というか、達成感があります。題材的にはとっつきにくいかもしれないですが、面白く、親しみやすい感じになっていると思うので楽しんでいただけたらありがたいです」と語った。
窪田は「こんな宮沢りえさんを見たことがある人はいないと思います。有美さんがいないときの秘書たちの会話は『毒しかないじゃん』という感じですが、この映画の世界では普通なんですよね。監督が作った空気感を映像を通して体感してもらえたら嬉しいなと思います」と観客に呼びかけ、和やかの雰囲気の中、舞台挨拶は幕を閉じた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『決戦は日曜日』完成披露試写会 舞台挨拶
|
映画『決戦は日曜日』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》とある地方都市。谷村勉(30)は、この地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平(75)の事務所で私設秘書として働いている。秘書として中堅になり、川島の完璧な“サポートをするだけ”のこの仕事に満足していた。ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。次の選挙に川島の地盤を引き継ぎ、選挙に出る人間として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美(45)。自由奔放、世間知らず。だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される秘書たち。でもまあ、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実・・・だったのだが―― |