
映画『じっちゃ!』公開初日舞台挨拶
中村静香、小野武彦の“リアルじっちゃ”ぶりに感激!
心温まる撮影秘話とそれぞれの「ふるさと」を語る!!
つがる市市制施行20周年記念作品として製作された映画『じっちゃ!』が、10月17日(金)の青森先行公開を経て、10月31日(金)に池袋シネマ・ロサで公開初日を迎えた。

同日、池袋シネマ・ロサで映画の公開を記念して初日舞台挨拶が開催され、主演の中村静香をはじめ、小野武彦、しゅはまはるみ、佐々木駿(Apollogic)、鈴原ゆりあらキャスト陣、そして千村利光監督が登壇。あいにくの空模様となったハロウィンの池袋で、撮影秘話や作品への想いを語り、会場を温かい空気で満たした。
中村静香、小野武彦らが笑顔で登壇!心温まる舞台挨拶がスタート
満席の客席が期待に満ちる中、MCの辻瀬まぶきの呼び込みで、主演の中村静香、共演の小野武彦、しゅはまはるみ、佐々木駿(Apollogic)、鈴原ゆりあ、そして本作のメガホンをとった千村利光監督がステージに登場すると、客席から大きな拍手が送られた。
まず、主人公・三上ゆきを演じた中村は「今日はお足元の悪い中、そして街がハロウィンで賑わっている中、『じっちゃ!』の舞台挨拶に駆けつけてくださって本当にありがとうございます」と感謝を述べ、「お時間の許す限り、いろんなお話をして皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思います」と笑顔で挨拶した。
続いて、ゆきの祖父・泰助を演じた小野は「本当にどうも…しずかちゃんも言いましたけど、天候の悪い中お運びくださいましてありがとうございます。感謝しております」と深々と頭を下げ、ベテランならではの落ち着いた佇まいを見せた。
ゆきの母・春子役のしゅはまは「こんばんは、しゅはまはるみです。私、池袋シネマ・ロサはしょっちゅう来てるんですけど、いつもと全然客層が違う(笑)。初対面の方たちがいっぱいらっしゃると思うんですけど、最後まで楽しんでいってください」とユーモアを交えて挨拶し、会場の笑いを誘った。
ゆきの東京での同僚・渡辺役を演じた佐々木は「本日はご来場いただき誠にありがとうございます。こういう現場って初めてなんでね、すごく緊張しますが、皆さんと最後まで楽しい時間が過ごせればいいなと思っております」と初々しくコメント。
そして、若き日の祖母を演じた鈴原は「お足元の悪い中、ここまで劇場まで来ていただきありがとうございます。本日は短い時間ですが、よろしくお願いします」と感謝を伝えた。
最後に千村監督が「千村と申します。本日はご来場いただきありがとうございます。短い時間ではございますが、いろいろ喋っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」と締めくくった。
リアル“孫とじっちゃ”の関係性「ずっとおしゃべりしてました」
本作では、中村演じるゆきと小野演じる“じっちゃ”こと泰助の心温まる交流が大きな見どころ。二人の関係性について聞かれた中村は、「小野さんは現場でもみんなのおじいちゃんという感じで、小野さんがいるとこの場が和むんですよね」と撮影現場での小野の存在感を語った。
さらに「撮影中は色々余裕がなかったんですけど、この前、青森先行公開に合わせて3日間ほど小野さんと一緒に各地の映画館を回らせていただいたんですけど、その時はもう、ずっと小野さんとおしゃべりしてました」と明かし、「本当に色々なお話を聞かせていただいて。あとビールも一緒に乾杯させていただきました」と、役柄さながらの仲の良さをうかがわせた。小野もすかさず「それはぜひ、やった方がいい」と合いの手を入れた。
一方、小野は「暖かい現場っていうことで言うとね、本当にハードスケジュールだったので、あんまり撮影中は交流するほどの時間はなかったんだけど(笑)。終わってこの間『なんだ、そんなに飲めんのかよ!』みたいな話で。そのクランクイン前にやりたかったよね」と冗談めかして返しつつ、「まあ、そういうことがなくても、孫娘とね、おじいちゃんの関係を表現しなきゃいけないんですけど、やっぱり俳優の前にどっか人間なんだから」と、俳優としての深い洞察を語った。
「心のふるさと」「映画館がふるさと」登壇者が語るそれぞれの故郷
“ふるさと”がテーマの本作にちなみ、それぞれが「ふるさとと聞いて思い出すもの」を語るコーナーへ。
京都から上京した中村は、「東京での生活も長くなった今では、思い出のある場所ができたり、懐かしい人に会うと当時の気持ちに戻ったり、心の拠り所のような場所とか人がたくさんできた」と語り、「生まれ育った場所だけがふるさとではないなというのを感じましたね。心のふるさと、みたいなものが皆さんにとってもどこかなって感じながら観ていただけたら」と作品に込めたメッセージを伝えた。
東京生まれ東京育ちの小野は「東京はふるさとっていう風にあんまり思えなくて」と明かし、戦時中に疎開していた父の故郷、山梨県韮崎市の風景を挙げ、「やっぱりそこを思い出しますね」としみじみと語った。
「4分の3が東北の血でできあがっている」というしゅはまは、「4分の1は青森なんです。ずっと戸籍を間違えてて、わざわざ青森にルーツ探しに行ったこともあるくらい」と驚きのエピソードを披露し会場を沸かせた。
岩手県釜石市が出身地だという佐々木は「記憶のない間に東京に連れてこられてしまったんですが、心はなぜか岩手県釜石市にあって。お盆の墓参りとかは必ず一緒に岩手県に行きたいなとか。だから今回、隣の県ではございますが、東北の映画ということで、僕の中では個人的にとても嬉しくて」と熱い想いを語った。
鈴原は、自身の出身地である山梨県に触れ、「富士山を見ると、あぁ、なんかふるさとだなって思います。東京でもたまに見えたりするので、そうするとなんかちょっと温かくなるというか」と、小野と同じく山梨への愛を語り、二人の間で不思議な縁が感じられた。
最後に千村監督は、幼少期に映画館に“放り込まれていた”というユニークなエピソードを明かし、「映画館がなんか、ふるさとって言っちゃうとちょっと惜しいんですけど、一番いるのが長かった場所です」と、映画への深い愛情を語った。
つがる市からのサプライズゲストに会場もほっこり
舞台挨拶の終盤には、作品の舞台となった青森県つがる市から倉光稔昭市長、つがる市フィルムコミッションの坂本憲彦さんと川島大地さんが来場していることが紹介され、3人が客席から立ち上がると会場は温かい歓迎の拍手に包まれた。
心に響くラストメッセージ
最後に、登壇者を代表して中村、小野、そして千村監督からメッセージが送られた。
中村は「描かれている物語はとても普遍的だと思っています。お客様それぞれの記憶とか、懐かしい感情にそっと重なる所が必ずどこかにあるかなと思います。個人的には(Hammer Head Sharkの)主題歌も大好きなので、エンドロールまでぜひお聴きいただけたら」と作品の見どころをアピールした。
小野は「大手の映画と違って、なかなかテレビでバンバン宣伝できない作品ですが、口コミが最大の宣伝でございますので、もし今日この後観て『あ、いい映画だな』と思ったら、お知り合いの方に勧めてください」と観客へ呼びかけた。
そして千村監督は、2年前に亡くなったマネージャーの父親が作曲したピアノ曲が本作の冒頭で使用されていること、自身の初劇場公開作品も池袋シネマ・ロサだったことなど、深い想いを明かし、「映画は、ハートの籠った家族のお話です。皆さんが心に響くところがあったら、いっぱい宣伝してください。よろしくお願いします」と締めくくり、舞台挨拶は温かい拍手の中、幕を閉じた。
イベント情報
映画『じっちゃ!』公開初日舞台挨拶■開催日: 2025年10月31日(金)
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映画作品情報

《ストーリー》祖父の泰助が住む街という無難な理由で、地域おこし協力隊制度を利用し、東京からつがる市にIターン移住した三上ゆき。就職先の市役所で観光・ブランド戦略課に配属された彼女は、市の魅力を全国に発信するため、慣れない業務に苦戦しながらも、祖父との日々のやりとりに癒されながら乗り越えていく。やがて怒涛の1年が過ぎ、淡い恋心を抱いていた同僚から東京でのビジネスを持ちかけられ、心が揺れるゆき。そんなある日、ゆきは、これまで多くを語ろうとしてこなかった泰助が40年間秘めてきた事実を聞く。そこには青森に住み続けた泰助の知られざる絆の物語があった―――。 |
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