- 2017-3-8
- ゴールデングローブ賞, 映画レビュー, 映画作品紹介
- 青春映画
(原題:The Edge Of Seventeen)
共感率100%の青春こじらせ映画
『トゥルー・グリッド』(2011年) の確かな演技力で14 歳のときオスカーにノミネートされ、『ピッチ・パーフェクト2』(2015年) でその伸びやかな歌唱力を見せつけた若手実力派女優ヘイリー・スタインフェルドが、Fワード全開のマシンガントークで自己中心的でありながらどこか憎めない、等身大の愛すべき17歳像を演じ、第74回ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた、“あの頃のリアルなイタさ”を描いた青春映画『The Edge Of Seventeen』(原題)が邦題を『スウィート17モンスター』(スウィート・セブンティーン・モンスター)として日本公開が決定した。
本作は、全米映画批評No.1サイト「ROTTEN TOMATOES」にて95%フレッシュという高数値を叩き出した良作。ウェス・アンダーソンやキャメロン・クロウという比類なき才能を見出してきた名プロデューサー、ジェームズ・L・ブルックスが新たに発掘した恐るべき才能、ケリー・フレモン・クレイグが監督を務め、初監督・脚本にもかかわらず、ゴールデングローブ賞のみならずニューヨーク映画批評家協会賞第一回作品賞受賞ほか4受賞、17ノミネートの快挙に!
加えて『ゾンビランド』(2009年)、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994年)等の個性派オスカーノミネート俳優ウディ・ハレルソン、海外ドラマ「クローザー」(2005年〜2012年)でゴールデングローブ賞を受賞しているキーラ・セジウィックが、青春をこじらせかけた主人公に寄り添い彼女を見守る“大人になりきれない大人”を演じ、親目線で彼らに同調する大人も少なくないはずである。
この“イタさ”、“愛おしさ”を描いた本作は『ゴーストワールド』(2001年)よりリアルに、『JUNO/ジュノ』(2007年)より身に迫って感情移入し、家族や友達の愛で『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)より感動してしまうこと間違いなし。
誰もが「自意識カジョーで自己チューなあの頃」を思い出す、共感率100%の愛すべき作品である。
ストーリー
まだ恋より友情が大切な17歳。キスも未経験、妄想だけが空まわり。
ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は17歳の高校生。キスさえ未経験の、イケてない毎日。恋に恋する妄想だけがいつも空まわりして、教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)や情緒不安定な母親(キーラ・セジウィック)を困らせてばかり。たった一人の親友クリスタ(ヘイリー・ル・リチャードソン)だけが自分のすべてだと思っていたのに、何をしてもかなわないとコンプレックスを抱いていた人気者の兄ダリアン(ブレイク・ジェンナー)とクリスタが恋に落ちてしまう。疎外感から世界にたった一人取り残されたような気持ちになったネイディーンは、とんでもない行動に出るのだが…。
★ティーンズメンバーも注目!!一人の主人公に特化して心情まで描いている素晴らしい作品でした。様々な苦難を乗り越える一人のティーンをみて、きっと勇気や元気を貰える作品です。同じティーンだからこそその心情をリアルな生活に置き換えて共感しやすいと思うので、オススメです!! [Cinema Teens Online じぇみみ]
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映画『スイート17モンスター』予告篇
映画作品情報
第69回 全米監督協会賞(2017 DGA Awards) 初監督賞ノミネート!
主演: ヘイリー・スタインフェルド、ウディ・ハレルソン、キーラ・セジウィック 他
監督/脚本: ケリー・フレモン・クレイグ
製作: ジェームズ・L・ブルックス、リチャード・サカイ、ジュリー・アンセル
2016年 / アメリカ / 英語 / カラー / 104分
提供: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© MMXVI STX Productions, LLC. All Rights Reserved.
2017年4月22日(土)より、
HTC渋谷、新宿シネマカリテほか公開!
公式Twitter: @Sweet17Monster