【オトナ限定!R-15】
ヤバい恋の赤裸々トーク&パーティ
蜷川実花 × 丸山敬太 × 軍地彩弓
『人間失格』の魅力について語り合う!
天才作家・太宰治が死の直前に完成させた“世界で最も売れている日本の小説”「人間失格」。
その誕生秘話を原作者である太宰治自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実をもとに蜷川実花監督が映画化した『人間失格 太宰治と3人の女たち』が9月13日(金)公開初日を迎えた。
構想に7年を費やし、天才作家・太宰治のスキャンダラスな恋と人生を大胆に映画化!主人公の太宰治を演じるのは、小栗旬。蜷川監督と初タッグを組み、大幅な減量を敢行しながら、究極のダメ男でモテ男、才気と色気にあふれた最高にセクシーでチャーミングな、かつてない太宰像を創りあげた。太宰の正妻・美知子に宮沢りえ、作家志望の愛人・静子に沢尻エリカ、最後の女・富栄に二階堂ふみ。それぞれの世代を代表する女優たちが、一見太宰に振り回されているように見えて実は自分の意志で力強く生きている女性たちを、圧巻の演技力で魅せる。
映画公開初日の夕刻、公開記念イベントとして【オトナ限定!R-15】ヤバい恋の赤裸々トーク&パーティが東京の夜景を一望できる六本木ヒルズ51階のクラブルームⅡ&Ⅲにて開催された。
会場内には劇中の印象的なワンシーンである太宰が富栄を口説いた藤の園を再現したブースや、数々の名セリフが真っ赤なライトで立ち昇るように立体化されたブースなどがあり、映画を鑑賞した直後の参加者それぞれが撮影を楽しむ中、本作のメガホンをとった蜷川実花監督、衣装を手がけたファッションデザイナーの丸山敬太氏、そして蜷川監督の20年来の友人というクリエイティブディレクターの軍地彩弓氏の3人が登場し、トークイベントがスタートした。
蜷川実花 × 丸山敬太 × 軍地彩弓 登場!
蜷川: 今日はありがとうございました!散々死ぬ思いで撮った映画なのでこうして公開することができて、そしていろんな方々に観ていただけて嬉しいです。撮ってる間の記憶がなくて、毎日撮影が終わって帰っても呆然として1時間ぐらい動けなかったんです(笑)。
丸山: 僕も前に試写で一度観せていただきましたが、すごい作品だなと改めて思いました。面白かったです!
軍地: スナックで丸山さんとも喋りましたが、ラッシュ含めて私も2回観て、蜷川さんとも20年来の友人ですけど、最高傑作だなと!ここまで女性を描ける女性は世界中探してもいない。女性も男性も共感すると思いますけど今までにない女性の内面を描いていて、最後にスカッとする作品だなと思いました。
内容的には「【大人限定!R-15】ヤバい恋の赤裸々トーク」ということで、「知り合いばっかり、友達が沢山いるからやりにくい。みんな内緒にしてくださいね」と笑う蜷川監督をよそに会場内は大盛り上がりの様子を見せた。
“息の詰まる美しさ” 映画の域を超えて、まるで舞台
丸山: 映画、舞台、ドラマ、それらを観る時に湧き上がるいろんな感覚が一気にドバッと来た感じがしました。『Diner ダイナー』(2019年7月5日公開)と観比べるとまた面白いかも。
蜷川: そうですね、2本観てもらうと振り幅がわかるというか、頭がおかしいというか(笑)。去年の4月~6月が『Diner ダイナ―』の撮影で、10月~12月に『人間失格 太宰治と3人の女たち』、年明けて2月~7月にかけてがNetFilix作品と、頭が混乱しているんですけど、私としては今回だいぶ色のトーンを抑えたつもりです。
スタッフが今までと違い、『万引き家族』(2018年)のカメラマンの近藤龍人さんが入っていらっしゃったりとか、照明の方もこれまでとは違う方で。そこから新しく引き出されたものもありますし、7年間かけて開発してきた作品だったので弱火でコトコト煮詰めてきた感じ。『Diner ダイナ―』は強火でジャッとやった感じですね。
女性の本質を深く描きながら大衆にもしっかり訴えかけるアカデミックな作品
蜷川: (藤原)竜也が演じた坂口安吾の「バカでもすごいとわかるのが傑作だ」というセリフは作っている最中に全部自分に返ってきた言葉です。
興行的にも芸術的にも両方を取ることは可能だという仮定に立って作ったんですけど、大体相反してしまうし、それをやることは針の穴を通すぐらい難しいことだけど、これをやるのだったらやるしかないやろうと。「もの作る人に守るものがあっちゃいけない」というセリフも、人である幸せを捨ててものを作っていくクリエイターの姿で太宰を見ていく時、私自身は家族がいて子供がいて、撮影中は子供の面倒をあまり見てやれていない中で、どうやって折り合いをつけていくのだろうかと、人としての幸せを捨てたクリエイターと、どうやって戦っていけば良いんだろうと常に思いながら、そんな自分に返ってくるセリフがすごく多かったように思います。シンクロしながら撮っていたのでヘトヘトになってしまったんですけど。
丸山: 僕も実花ちゃんが言ったその台詞は響いたし、僕はファッションをやっているので商売という部分も必要で、自分が作りたいと思う服と、お客様のニーズにどう応えるかを考えることは日々やっていることなので、とても響きました。
それとは別に最初からずっと言っているんだけど、富栄が自分で脱いだパンツを自分で履くという(笑)。ああいうことはあるけどシーンとしてあまり映像化されていないですよね。ものすごい切ないシーンですね(笑)。
軍地: 日本映画史に残る名シーンですよね(笑)。
蜷川: パンツを自分で脱ぐまでは決めていたんです。その後はどうするんだろうと私も思っていたんだけど、履いた。ふみちゃん履いた履いたよって(笑)。
小栗旬が役のために16kg減量してギリギリだった雪のシーン
軍地: 本作で思ったのは、役者のかっこよさが200パーセント引き出されている点。小栗くんがかっこいいのは知っていたけど、小栗くんってこんなにかっこよかったっけ?って思うくらいかっこよかったですよね。雪の中で倒れて花が落ちてくるシーンが特にたまりませんでした。
蜷川: あの雪のシーンはとっても寒い日で、小栗君はこの役のためにすごく痩せたんですよね。最終的に16kgぐらい減量したんです。彼自身もギリギリで、雪が塩なんですよ。塩って結構目に来るし、横たわると体がギシギシになっちゃって、どれだけ持つかと。そういったものがそのまま映っているシーンになったなと。鬼気迫っていましたよね。みんな魂かけて限界ギリギリで撮影していました。本当、今回いろいろあったので副音声でお届けしたいぐらい(笑)。
軍地: (宮沢)りえちゃん演じる美知子の息子はダウン症で、富栄が整理した綺麗なお部屋で美知子が泣いているシーンも印象的でした。
蜷川: 脚本の開発の時からあのシーンを入れたいと明確なイメージがあって、「どうにもならない夜」を表現しました。子供がいるとどうにもならないしんどい夜ってあるんですよね。外は雪が降っていて部屋に青いインクがあって溢れて、というシーンを書いてもらうようお願いしていました。「お母さんダメかも」って子供だけに言うシーンもですね。子供にしか言えないことってあるなと。私が今まで撮った作品で親子のシーンってなかったなと思って、撮っていくうちに「今、撮れるな」と思って私の中のそういう扉が開いたんです。
軍地: ダウン症のお子さんだから実際どういう動きをするかわからない。そんな状況でも全部りえさんが回収していくのが素晴らしいなと思いました。
丸山: 僕も撮影現場を見学させてもらいましたけど、出番が来た時にりえさんが立ち上がった瞬間の背中を見て、「ああ、もう別人だ」って感じたんですよね。「女優さんって、怖いな」って思いましたね。
今まで多くの方が演じてきた太宰治を小栗旬が演じた意味
蜷川: 太宰治の持つ色気を表現するのは難しかっただろうなと思うんです。本人が亡くなるまでの1年半にあったことを時系列にすると本当にひっどいんですよね(笑)。起きた事柄だけを書き上げると本当にひどいんですけど、それを見た女性たちがどうしても抗えない魅力を彼が備えてなければならないし、色気を持った肉体でなければならないと。それでいて男性たちにも慕われる才能がなければならない。これは計算ではできないことで、成立するかしないかは大きな賭けで、芝居の上手い下手を超えたところがなければならないと。だからこれを成立できたのは小栗くんの力だと思います。要するに色っぽいか色っぽくないかと。
軍地: あとは、太宰とシンクロしていないといけませんよね。日常的にモテない人には演じられない役。モテ方も尋常じゃないぐらいモテないと。(小栗旬は)実際会っても色気があるし。シンプルにラブシーンがエロい!(笑)
丸山: ラブシーンで感情が揺さぶられました。どの女優さんとのシーンでも本当に素晴らしかったと思います。お世辞抜きでずっと観ていられるというか、そこから伝わってくるものがすごくあって。セックスとか営みっていろんな感情がそこに起こることだから、それが素晴らしいと思いました。
軍地: エロさのポイントが女子じゃないと気づかないなと思うので、それも実花ちゃんの映画のポイントですよね。あとはラブシーンになると演出が細かい(笑)。
蜷川: (笑)。歴代の出演者の方々みんなに言われますけど、ラブシーンになると急に演出が細かくなるって言われますね(笑)。「カチャカチャ音がするベルトの用意をお願いします」とか(笑)。「富栄とのラブシーンは雑にお願いします」とリクエストしたら小栗君がタバコを持ちながらするとか。
逆に静子とのラブシーンはすごく丁寧にやってもらったりだとか。静子とのバスタブのシーンも、映ってないですけど、「挿入っている体でお願いします」とか。
ふみちゃんとのラブシーンは最初は事の後って形で撮るつもりだったんですけど、撮影前日に変更することにして全部やってしまおうと。富栄がいろいろとヤバいセリフを言うんですけど、言う前に口を塞がれているという(笑)。「パンツを脱がして」と小栗くんに言っていて、実際ふみちゃんがすごく可愛くパンツを脱いだり。あのパンツの脱ぎも映画史に残るかなと(笑)。「私ばっかり幸せでごめんなさい」というセリフもあの時に言わせるって決めていました。
あとは、りえさんと小栗くんの玄関でのシーンもこだわりましたね。
軍地: あのシーン、りえさんの顔がたまらなくて、「この人(太宰)にはもう敵わない」っていうのが表情からも伝わってきました。
蜷川: 「絶対に着物を襟元すらも乱さないでください」と伝えたシーンですね。
“人間失格”というものの、非常に人間らしい生き方をしている太宰治に映る
蜷川: 今のご時世、太宰治のような生き方をしている男というのはなかなか事情があって難しいかなと。現在当事者以外の意見がとても入って「人間失格」と言いながら、本質的には人間っぽい。「恥の多い生涯を過ごしてきた」という言葉に集約されていると思うんですけど。
軍地: 今コメンテーターをやっていますが、不倫を叩いてばっかりで、最近話すたびに、人のことを叩く場合じゃないよなと思います。私たちのおじいちゃんおばあちゃんの時代なんて「お妾」って言葉は一般的だったし、意外とかっこいいお妾さんもいたり、昭和は愛の形にバリエーションがあったと思います。平成、令和となって、ディスるとか炎上するとか、他者の意見で人の恋愛に制限をかけるところはやっぱり気持ち悪いなと思います。このように昭和の恋愛の自由さを描くというのはすごく人間の本質的な部分が見えて共感するし、こんな太宰に対して「me too」って言わないと思うんですよね(笑)。大らかにある種の人間性が肯定されていたというのは本質的に良いなと思うし、彼について炎上野郎とは思わないですね。
丸山: イラつきはしますけどね。でもなんで最近こんなになっちゃったんですかね。自分がされたとかならわかるんですけど、なんで皆さん他人の色恋に怒りを向けて攻撃するんですかね。
軍地: フラストレーションが溜まっているんだと思います。恵まれてないっていったら失礼ですけど、自分が愛されていないから愛に飢えていて、人の恋愛に対して文句を言いたいのかなと。その分ストレスを発散したいのかなと思います。
蜷川: 正しいことを言って人を叩くのがお金のかからない楽なエンターテイメントになっちゃっているんだと思います。私も「そんな靴で公園のベンチに座らないでください」って以前に大炎上したことがあって(笑)。とにかく正しいことという体をとって他人を叩く。正しい意見で叩くというのが自分にもネガティブな思いを持たなくて済むでしょうし、一番楽なエンターテイメントなんだろうなと。
軍地: あとは現在も隠れ太宰みたいな男はいると思うんですよね。後ろの方の男性陣目が泳いでますけど大丈夫ですか?(笑)。太宰みたいな男にハマりそうな方っていらっしゃいますでしょうか?あ、いますね(笑)。
蜷川: でもそういう人って魅力的でしょう?変に真面目な男よりも(笑)。太宰治を愛した女たちはそれぞれ3人ともある正義を持っていて、そして幸せだったんじゃないかと。「大丈夫、君は僕が好きだよ」というのは本当に言っているんですよ(笑)。なんでこの作品をやろうと思ったかというと、美知子も静子も富江もそれぞれ日記を書いていて、それらが出版されていて。特に富栄の日記とか超面白くて。ちゃんと日記に「大丈夫、君は僕が好きだよ」って書いてあるんですよね(笑)。静子の日記にも(笑)。
丸山: すごい。このセリフは流行らせたいね(笑)。
蜷川: 彼女たちの日記を読んで思ったのは、幸せの定義ってなかなか測れなくて、けれどポイントは自分で自分のことを幸せと思ったら幸せで、美知子は家庭を守る本妻として。静子は子供を持ち、小説家になりたい。富栄は太宰の最期の女になること。死ぬことという願いを掲げてたと。だから3人とも幸せだったんじゃないかなと。本人的には全員が幸せになったんじゃないか?という仮定をして、それを証明していくような本の作り方をしたんですよね。3人が不幸になりすぎないようにできないかなというのが本作の企画のスタートなんです。
軍地: ラストシーンがすごくそれを象徴していると思いました。宮沢りえちゃんが洗濯物を干す晴れ晴れとした表情とかも全部含めて、それも2019年的だなと思いました。昔の文脈だと、「男に捨てられたら不幸」、「男と心中したら不幸」だったかもしれないけど、不幸を背負った女性像じゃなくて、女性が自分の幸せを勝ち取っていったんだという女性謳歌の話だったんじゃないかなと。そしてラストシーンで小栗君がハッとするという、2019年じゃないと描けなかった男女の姿なんじゃないかなと。今作は男女それぞれ感想が違うっていうのがあるんですけど、ツイッターなどを見ていると「富栄が怖い」っていう男性が多いと思いました(笑)。
蜷川: そういう男性はどこか心当たりがあるってことじゃないでしょうか(笑)。
「古着はほとんど使っていない」
実は映画の衣装は現在販売している服ばかり
丸山: こういう映画って実在した人物について描くとなると時代考証入ってと、微妙なところじゃないですか。それが全部しっかりとモダンに総括されてるというのは実花ちゃんがそれを目指して作ってるものなんだな、すごいなと思いました。キャスティングもすごくて、女優さん3人とも古き良きにはならないというか、宮沢りえちゃんも着物を着てもすごくモダンなフィギュアを持っているスタイリッシュな人です。「時代劇をやっています」という雰囲気は一切ないというか、着物を着ていても、その時代のある程度の扮装をしていても、ファッションの視点から見てすごく今時に見えるんですよね。そこもすごく見所だと思います。
軍地: ディテールがすごかったですよね。
蜷川: あとはセットを考えるのがすごく難しかったんですよ。戦争直後の話なのでどこまで飛ばすかというのはすごく悩みました。静子の家もバーのシーンは結構飛ばせるし、外もお祭りにすることですごく色っぽくできたんですけど、難しかったのは富栄の部屋と太宰邸。太宰邸は結局和室にしたんですけど、「見ていて気持ちが上がらないね…お金かけて作るのに嫌だね」って(笑)。じゃあどう崩していけるか、障子をやめてガラスにするとスッと抜けて見えたりと。今回リアルをどこに置いて、どこを伸ばして、どこでルールを鮮明にするかというのが難しい映画でした。
軍地: スタンリーキューブリックの映画だとどこを切ってもキューブリックの作品になるように、衣装、インテリア、どこを切っても蜷川実花になるというのがありましたよね。1ミリも抜けがない。ここが素晴らしいと思ったし、全部モダンで、音楽の入り方もバスっと入っていて素晴らしかったです。
蜷川: 実際に太宰が通ったBar Lupin(銀座・ルパン)でも撮影しました。もうちょっとシックなバーだったんですけど、「GUCCIみたいにしたい!」と思って、そうしてもらったり(笑)。音楽に関しても、パリコレでYOJI YAMAMOTOを観にいったんですけど、隣に今回音楽を手がけてくださった三宅純さんが座っていらして、そのまま「お願いしたいことがあります」と告げて後日ご連絡してお願いしたんです。映画は奇跡の連続だけど、この映画はこんな感じで特に奇跡度が高い映画だったように思います。中国に行ったら中国語の「人間失格」の本が置いてあったりとか(笑)。
軍地: そういうものがあって作り込まれていくというか。書斎はお父さんの書斎を似せているんですよね? 映像の奥行き感や心に響く重厚感みたいなものを作っているのかなあと。今まで色々と観てきましたけど、人間性の描き方、映像の作り方は私の好きな世界だなと感じました。
蜷川: いっぱい観て欲しいですね!三谷幸喜監督の映画を追い越さなければいけないなあと(笑)。皆さん、いっぱいこの映画を広めてくださいね!よろしくお願いします!!
トークイベント終了後のアフターパーティでは、3人の女たちである美知子(青)、静子(桜色)、富栄(赤)のイメージカラーになぞらえたフィンガーフードとドリンクがふるまわれ、映画のワンシーンになぞらえたブースでゲストとの記念撮影を楽しむなどイベントは大盛況のうちに終了した。
[スチール撮影: 坂本 貴光 / 記者: 蒼山 隆之、フジモト マリ]
パーティを彩った3人の女たちをイメージした特別メニュー
美知子の青をイメージしたメニューDeeper deeper Pepper cream cheese dried fruit, canapé Grilled chicken, honey mustard sauce Lime jelly |
静子の桜色をイメージしたメニュー斜陽 Snow crab, beetroot puree cocktail Roasted pork shoulder and sausage skewer, mush potato Macaron |
富江の赤をイメージしたメニューxyz Salmon, sour cream red endive, trout roe Sauteed scallop chorizo, antibodies sauce Berry tart |
イベント情報
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』公開記念
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ゲストプロフィール
蜷川 実花(写真家・映画監督)木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画『さくらん』(2007年)、『ヘルタースケルター』 (2012年)、『Diner ダイナー』(2019 年7月5日公開)、Netflixオリジナルドラマ「FOLLOWERS」(2020年配信予定)を監督するなど映像作品も多く手がける。2008年、「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版、世界各国で話題に。2016年、台湾の現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新した。2017年、上海で個展「蜷川実花展」を開催し、好評を博した。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事就任。 |
丸山 敬太(ファッションデザイナー)東京生まれ、文化服装学園卒。1994年にコレクションデビュー。世界の舞台でコレクションを発表。「晴れの日に着る服・心を満たす服」をコンセプトに展開するブランド、KEITAMARUYAMA デザイナー。その他、ミュージシャン、俳優、舞台の衣装制作を始め、 ライセンスや各方面のブランドコラボレーション、イベントのディレクションなど、幅広い分野で活動。 |
軍地 彩弓(編集者・クリエイティブディレクター)大学在学中からリクルートでマーケティングやタイアップを中心とした制作の勉強をする。その傍ら講談社の「Checkmate」でライターのキャリアをスタート。卒業と同時に講談社の「ViVi」編集部で、フリーライターとして活動。その後、雑誌「GLAMOROUS」の立ち上げに尽力する。2008年には、現コンデナスト・ジャパンに入社。クリエイティブ・ディレクターとして、「VOGUE GIRL」の創刊と運営に携わる。2014年には、自身の会社である、株式会社gumi-gumiを設立。現在は、雑誌「Numéro TOKYO」のエディトリアルアドバイザーから、ドラマ「ファーストクラス」(フジテレビ系)のファッション監修、情報番組「直撃 LIVE グッディ!」 のコメンテーターまで、幅広く活躍している。 |
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》男と女に起こることのすべてがここにある 天才作家、太宰治。身重の妻・美知子とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。その破天荒な生き方で 文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。太宰は、作家志望の静子の文才に惚れこんで激しく愛し 合い、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能 を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが・・・。 今、日本中を騒がせるセンセーショナルなスキャンダルが幕を明ける! |
プロデューサー: 池田史嗣
主題歌: 東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」(cutting edge/JUSTA RECORD)
製作: 2019「人間失格」製作委員会
企画: 松竹
配給: 松竹、アスミック・エース
公式Instagram:@NSmovie2019