映画『大コメ騒動』東京プレミア試写会 舞台挨拶
井上真央、室井滋、夏木マリ、鈴木砂羽、左時枝、柴田理恵ら、
時代を動かした最強“おかか”軍団、大集結!!
102年前に富山で起こった「米騒動」に基づき、そこで活躍した女性たちにスポットを当てた“大痛快”エンタテインメント!映画『大コメ騒動』。健保もない!年金もない!明日食べるお米もない!超・格差社会を変えた富山の女性たちの実話を描く。
主演を務めるのは、『八日目の蝉』(2011年)で第35回日本アカデミー賞で最優秀女優賞を受賞した女優・井上真央。夏木マリ、鈴木砂羽などの豪華女優陣に加え、室井滋、立川志の輔、左時枝、柴田理恵、西村まさ彦、内浦純一など富山県出身キャストがずらりと勢揃い!
監督も富山出身、『超高速!参勤交代』シリーズの本木克英。「腹いっぱい食べさせたい!」「家族の命を守りたい!」井戸端から沸き上がった女性たちの声が、日本を大きく変えていく、笑いあり!涙あり!のパワフルな物語。観ればきっと元気がでる、新年の幕開けにふさわしい作品となっている。
12月15日(火)、映画の舞台となった富山以外では初めての上映となる東京プレミア試写会が行われ、主演の井上真央をはじめ、室井滋、夏木マリ、鈴木砂羽、左時枝、柴田理恵ら、本作で“おかか”を演じたキャスト陣と、本木克英監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
主人公・いとを演じた井上は「女性たちのパワーを存分に感じられる作品になってますので、最後まで楽しんでください!」と挨拶をすると、会場から盛大な拍手が贈られた。
続いておかかたちのリーダー清んさのおばばを演じ、“稲穂の髪飾り”を付けたキュートな姿で登壇した室井は「ちょうど昨日、故郷の富山に帰っておりまして、初雪を眺めながらここで1年前撮影したなぁと噛みしめてここに立っております」と1年前の富山ロケを振り返り、1年越しの上映に感動を滲ませた。
主人公いとの姑・松浦タキを演じ、ブラックのシックな着物に“米俵柄の帯”を締めた夏木は「去年の今頃は『また来年ねー!』と別れたけど、いろんなことがあって再会できてよかった」と“おかか”メンバーの久々の再会に喜びの言葉を述べた。
浜のおかか・トキを演じた鈴木は「ご来場くださり、ありがとうございます!今日この日にこうして観てもらえることに本当に感謝です」と久々の客前でのイベントに感謝。
町のお米屋の女将姉妹の姉・とみを演じた富山出身の左は「普段はどっちかっていうと“おかか”の方なんですけど、今回だけは美しい姿で出演しました!富山県の素晴らしい山と海とがふんだんに映画になっているので、ぜひ楽しんでください!」と満面の笑みで挨拶をした。
そして米屋の女将姉妹の妹・とみを演じた柴田は「私も左さんと同じようにきれいな着物でキレイな姿で演じました!全編富山弁の映画ができるなんて思ってなかったので、とても嬉しいです!」と地元富山の魅力が詰まった映画を力強くアピール。
そして、本作を手掛けた本木監督は「これからはひと時、リラックスして映画を楽しんでもらえれば」と、コロナ禍での映画公開について、心を休まる瞬間になれば、と思いを語った。
井上は控えめな性格ながら、やがておばばたちを率いて米騒動を中心人物になっていく主人公のいとについて、「リーダーがすごい迫力なので、引き継いでいかなきゃいけない者として色んなプレッシャーはありました」と語ると、そのリーダーの清んさのおばばを演じた室井は、「昔、家の裏に金銀様々な歯をなさっている、秋田のなまはげみたいな雰囲気の方がいらしゃって、私が泣いているとどこからともなくその人がやってきて怒られるので、私は一発で黙っちゃうんです」と“リアル”清んさのおばば“がいたことを語ると、会場からは思わずどよめきの声が。
本作では家を守る、いとの姑・タキを演じた夏木は「おばばたちが起こす一揆のシーンに私も参加したいと提案したんですけど、監督にいらないと言われて…」と裏話を明かすと、本木監督は「一揆には出かけるところで終わってるんです!」とタジタジでフォロー。
その騒動のシーンについて鈴木は「一番燃えましたね!武器も『そんなのいるか!?』というのを色々持ってったりして。私はしゃもじがお気に入りでした」とおばば大集合のシーンでは、おばばたちの大はしゃぎぶりが見所とアピール。
富山出身の左は「富山の女性は夫思いで、夫を立てて立てて、そして思ったところに持っていくんです」と富山の女性のしたたかな一面を語ると、左の妹役を息ぴったりで演じた柴田も「左さんとは顔が似てる気がするんです。富山顔というか、うちのおばちゃんとよう似とるので!」と富山育ちの本物の姉妹のように過ごした様子を語った。
イベントの後半には映画のキャッチコピーにちなみ、「来年はもう我慢できん!=来年こそはこれやりたい!」という目標や抱負などをひとりずつフリップで発表!
井上は「ひとり旅、我慢できん!」と回答。「ふらっと一人旅でもしようかなと思ってたところにコロナが来たので、来年こそは、と願いを込めました」となかなか旅行ができなかった2020年を振り返り。
室井は「もうやるよ♡ラブシーン、我慢できん!」という衝撃の抱負を披露し、「水着くらいまではやります!」と本木監督へアピール。
夏木は「無観客、我慢できん!」と新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止になったことを振り返り、「やっぱりお客さんといたい!」と正直な思いを吐露。
鈴木は「温活、我慢できん!」と回答し、大好きなサウナや温泉に行けなかった2020年を回顧。左は「花のやさしさ 草のあたたかさ ふるさとのありがたさ」と故郷・富山への郷愁を詩にしたため、柴田は「宴会できんがは、もう我慢できん!」と明かし、「これ(大コメ騒動)の打ち上げだってないんだよ!」と寂しさを滲ませた。
最後に、井上は「真っ黒な姿で映っております!誰かを守りたい、子どもたちにお腹いっぱい食べさせたいという女性たちの小さな願いが映画になっている作品です」と、富山の浜のおかかから全国へ広がった米騒動のように本作も全国に広がっていくよう、楽しみに待っている観客へとメッセージを贈った。
続いて本木監督も「一年前におかかたちがぶつかりあったような撮影がまたいつ出来るのか、と思いながらこの映画を仕上げました。映画館も大変な状況ですが、ぜひ映画館にもいらしてください!」と、全国の観客となる方々へメッセージを贈った。
イベントには特別ゲストとして富山県の新田八朗知事も駆けつけ映画をアピール。来場したお客様にも富山産のお米「富富富(ふふふ)」をプレゼントし、会場を盛り上げた。
イベント情報
映画『大コメ騒動』東京プレミア試写会 舞台挨拶■開催日: 2020年12月15日(火) |
映画『大コメ騒動』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》1918年(大正7年)8月。富山の海岸に住むおかか(女房)たちは、毎日上がるコメの価格に頭を悩ませていた。夫や育ち盛りの子供達にコメを食べさせたくても高くて買えない。困ったおかかたちは、近くの米屋にコメを安く売ってくれと嘆願にいくが失敗。リーダーのおばばが逮捕されてしまう。コメの価格はますます高騰し、ある事故をきっかけに我慢の限界を迎えたおかかたちはついに行動に出る。 |
2021年1月1日(金)より富山県にて先行公開!