映画『CUBE 一度入ったら、最後』ティーチインイベント
清水康彦監督が故郷福井へ凱旋!
これからも福井県⺠として映画を頑張っていこうと思います宣言!!
1997年に公開され、密室スリラーの先駆けとして世界中でカルト的人気を誇るヴィンチェンゾ・ナタリ監督の映画『CUBE』。映画『MANRIKI』(2009年)、『その日、カレーライスができるまで』(2021年)の清水康彦が監督を務め、ヴィンチェンゾ・ナタリ公認でリメイクした映画『CUBE 一度入ったら、最後』が10月22日(金)に全国公開された。
主演の菅田将暉をはじめ、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎と日本屈指の名優たちが勢揃い!謎の立方体「CUBE」を舞台に全世界を巻き込む2021年一番”ヤバい”劇薬系密室エンタテインメントが全国各地で盛り上がりをみせている。
10月24日(日)、清水康彦監督と石田聡子プロデューサーによる舞台挨拶とティーチインが清水監督の故郷である福井県の鯖江アレックスシネマ、福井コロナシネマワールド、テアトルサンクの3劇場で行われた。
清水監督、帰ってきた喜びを語る!!
清水監督の生まれ故郷とあってアットホームな空気感が漂う中、清水監督と石田プロデューサーが登場すると、上映後の各劇場は大きな拍手で包まれた。
清水監督が「今日は来てくれてありがとうございます」と挨拶しイベントが始まると地元福井での凱旋舞台挨拶が実現した今の気持ちについて「今までお正月やお盆、映像のワークショップなどで毎年帰ってきたりはしていたが、コロナの影響もあり2年半ぐらい帰省できていなかったので、僕が映像をやってきた中で一番大きい仕事で作品を持って帰ってきて皆さんとお会いできるのがとても嬉しいです」と語った。帰省の際には自分の実家や奥様の実家でおそばを食べたり「パ軒」(ヨーロッパ軒を福井ではこのように略す)というソースかつ丼のお店に行くという地元ならではの話になると一気に観客の顔はほころんだ。
不安ながらも引き受けたリメイク
地元福井でもたくさんの反響があったという本作。ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE』のリメイクの監督依頼があった際の心境ついて「自分がやってよいのかと思いながらも、影響を受けた作品だったので二つ返事で引き受けました。どうやって作っていくのかという点はみんなで苦労しながらも、キャストとも集まったりしてそれぞれと熱い話をしながら作り上げていきました」と清水監督。
石田プロデューサーは「監督と一番最初に話した時に、『CUBE』は究極のスリラーであると同時に究極の人間ドラマであると監督が仰っていて、それがまさに私がやりたいと思っていたところと合致したので是非ご一緒したかった。それを6人のキャスト全員と共有しながら作った印象でした」とそのオファーの裏側を語った。
キャストの凄さに清水監督も脱帽!?
実力派キャストの面々について清水監督は「芝居力がないとできない作品であり、1つのセットで6人がずっと映っている状態で撮影するので、それぞれが自ら考えて動けるひとたちでないといけなかったんですが、そこが皆さんやはり凄かったです」と語ると、石田プロデューサーも「独特な緊張感があった」と撮影の様子を振り返った。
撮影中の印象的なエピソードでは「映像の仕事をしていて、ずっと1つの場所に通うということはあまりなかったので会社に通うような気分でした。現場の雰囲気はこういう作品ですが、カットがかかると和気あいあいと楽しそうにやっていました」と撮影当時を振り返り懐かしむ場面も。進んだ立体の模型を作ったりしてキャストたちと一緒に確認しながら撮影を進めていたと話した。
大切なのは共有したい思い
さらに今回は観客からの質問にも答えるティーチインイベントということで、他にも様々な質問に回答。本作を観た観客から「製作活動をしている上で大事にしていることは何か」と質問があがると、清水監督は「映画を通してしか共有できないんじゃないかと思うポイントを映画にしたときに大勢の人とそれを共有できるんじゃないかという奇跡みたいなことを信じて、それを映画に込める。そしていつか全ての人と共有したいという思いを持ってやっています」と熱く語った。
最後の質問で「同じ福井に育ったがどういったところから今回の『CUBE』のような発想が生まれるのか」という質問が挙がると、清水監督は「きっと日々の視点が反映されているのだろうと思います。自身は拠点を変えていった人間ですが、変えていった中で気づいたことは“自分”というものは変わらなくて、より“自分らしく”なっていくだけ。環境を変えてたとしても“自分”とは向き合っていかなければならないし、自分の中に問題を見つけて解決していくことが、次の生きていくことにつながるのではないかと思うようになりました。それをテーマとして持っていってれば、四角い箱の中であってもファンタジーの世界であっても時代劇でも描けるのではないかと思います」と本作に込めた思いを熱く語った。
テーマは〝自分と向き合う〟
最後の質問で「同じ福井に育ったがどういったところから今回の『CUBE』のような発想が生まれるのか」という質問が挙がると、清水監督は「きっと日々の視点が反映されているのだろうと思います。自身は拠点を変えていった人間ですが、変えていった中で気づいたことは“自分”というものは変わらなくて、より“自分らしく”なっていくだけ。環境を変えてたとしても“自分”とは向き合っていかなければならないし、自分の中に問題を見つけて解決していくことが、次の生きていくことにつながるのではないかと思うようになりました。それをテーマとして持っていってれば四角い箱の中であってもファンタジーの世界であっても時代劇でも描けるのではないかと思います」と本作に込めた思いを熱く語った。
観客から清水監督へ花束のサプライズも💐
福井コロナシネマワールドでの舞台挨拶では観客から清水監督へ花束プレゼントのサプライズもあるなど、歓迎ムード一色の凱旋ツアーだったが、最後に清水監督は「こうやってたくさんの人と同じ空間にいること自体が久し振りで、このコロナ禍での上映でどうなるのだろうかと考えていたが、無事上映で きて、また地元福井に帰ってくることができてこの作品を通して皆さまと会えて、「仲間」と会えて、いろんな気持ちを共有できたと思うので これからも福井県⺠として映画を頑張っていこうと思いますので応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました!」と締めくくり、 客席からの盛大な拍手の中大盛況のうちに3劇場での清水監督凱旋ティーチインイベントは終了した。
イベント情報
映画『CUBE 一度入ったら、最後』公開初日舞台挨拶
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映画『CUBE 一度入ったら、最後』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》⽬が覚めるとそこは謎の⽴⽅体=CUBEの中だった―。 突然閉じ込められた男⼥6⼈。エンジニア、団体職員、フリーター、中学⽣、整備⼠、会社役員。彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや⽕炎噴射など、殺⼈的なトラップが次々と。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体⼒と精神⼒の限界、極度の緊張と不安、そして徐々に表れていく⼈間の本性…。恐怖と不信感の中、終わりが⾒えない道のりを、それでも「⽣きる」ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか︖︕ |
製作︓ 「CUBE」製作委員会