- 2016-9-26
- イベントレポート, 第29回 東京国際映画祭
第29回 東京国際映画祭 ラインナップ発表記者会見
TIFF各部門の豪華ラインナップを発表!
蒼井優、松居大悟監督、青木崇高、細田守監督らゲストも登壇!!
9月26日(月)、虎ノ門ヒルズフォーラムにて第29回 東京国際映画祭の各部門の全ラインナップ、審査員、各イベントの魅力見所が発表された。冒頭、椎名保ディレクター・ジェネラルによる開催の挨拶と、映画祭の「 顔」である「フェスティバル・ミューズ」に女優の黒木華が任命されたことが発表された。 記者会見では、98の国と地域から1502本もの応募があったコンペティション部門に選出された作品『アズミ・ハルコは行方不明』から松居大悟監督と主演女優の蒼井優、『雪女』から出演俳優の青木崇高、さらにアニメーション特集「映画監督 細田守の世界」から細田守監督がゲストとして登壇した。
◆記者会見コメント
<東京国際映画祭ディレクタージェネラル 椎名保 コメント>
いよいよ東京国際映画祭まで一か月となりました。作品も出揃い、今年は提携企画も含めまして、203 作品の上映がございます。そして、コンペティション部門の審査委員も決定いたしました。 今年の映画祭は「国内外へ向けた映画の情報発信基地」「クリエーターへ陽を当て、世界へ羽ばたくステージをつくる」「未来の映像作家、映画ファンの創出」、そして「誰もが参加したくなる映画祭」このコンセプトを胸に、海外、国内の皆様をお迎えしたいと思っております。フェスティバル・ミューズは黒木華さんにお願いすることとなりました。黒木華さんは皆さんもご存知のことと思います『小さいおうち』でベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞いたしました。海外で知名度を高めている女優さんです。「一緒に映画祭を盛り上げましょう、頑張りましょう」と仰ってくれました。ぜひ、黒木さんにもご注目していただければと思います。映画祭はやはり主役は映画です。映画を愛し、尊敬する人たちが、一堂に会し映画を通し文化交流を図り、そしてまた、人的交流を図る場であると思います。どうぞこの東京国際映画祭を皆様のお力で盛り上げていただければと思います。 |
<コンペティション部門選出作品『アズミ・ハルコは行方不明』監督 松居大悟 コメント>
『アズミ・ハルコは行方不明』で監督をしました松居大悟です。東京国際映画祭に参加することはすごく光栄なことだと思っているので楽しみたいです。僕とプロデューサー、蒼井優さんが同い年で何か映画を作ろうかと話しているときに、ちょうど原作が発売され、主人公も同世代だった事、存在が消えるのに広がっていく事が映画的だなと思いました。(東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことが)決定した際、電話を外で受けて嬉しくて泣いてしまいました。みんなのもとに戻ったのですが、決定したことを言うなと言われていたので「なんで泣いているんだ」とみんなに言われて「いいんだよ」と答えながら伝えられない幸せな夜でした。日本の東京の舞台で戦えるのが嬉しいです。 |
<コンペティション部門選出作品『アズミ・ハルコは行方不明』主演 蒼井優 コメント>
『アズミ・ハルコは行方不明』でアズミ・ハルコ役を演じました蒼井優です。東京国際映画祭は初めての参加になるので楽しみです。また松居監督が選ばれるかどうかとてもドキドキしていたのでよかったなと、実現してほっとしています。主演で映画の話が来たと事務所の方から言われたときに主演だけど行方不明なのか、とこれは楽かもしれないと思いました。でも、意外と出番が多く、そんなに甘いものではなかったです。出演しようと思ったのは原作が面白かったからです。原作者の山内マリコさんが女性だからこそ女性の感情がわかり、多くの女性に“イタタタ・・・”と思いながら見ていただけると思いました。女性の脛(すね)の傷が愛おしく感じる作品だと思います。女性が見るのと男性が見るので感想や受け止め方が異なると思うので、これは面白いと思いました。 |
<コンペティション部門選出作品『アズミ・ハルコは行方不明』監督 松居大悟 コメント>
『アズミ・ハルコは行方不明』で監督をしました松居大悟です。東京国際映画祭に参加することはすごく光栄なことだと思っているので楽しみたいです。僕とプロデューサー、蒼井優さんが同い年で何か映画を作ろうかと話しているときに、ちょうど原作が発売され、主人公も同世代だった事、存在が消えるのに広がっていく事が映画的だなと思いました。(東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことが)決定した際、電話を外で受けて嬉しくて泣いてしまいました。みんなのもとに戻ったのですが、決定したことを言うなと言われていたので「なんで泣いているんだ」とみんなに言われて「いいんだよ」と答えながら伝えられない幸せな夜でした。日本の東京の舞台で戦えるのが嬉しいです。 |
<コンペティション部門選出作品『雪女』主演 青木崇高 コメント>
『雪女』主演の雪女を演じました、青木崇高です・・・というのは冗談で、監督はいらっしゃらないのですが、同じく主演を演じました。この場に呼んでいただいてとても光栄です。選んでいただけて嬉しいです。監督がこの場におりませんが、伝わっていると思います。日本人であれば大体知っている『雪女』なんですが、また深い解釈があり、人間の深さを知られる深い作品になっていると思います。外から見た日本を、日本人の監督が描いていて、東京国際映画祭で上映されるというのがなんだかとても感慨深いものだなと思います。 |
<アニメーション特集「細田守の世界」 細田守監督 コメント>
『一番最初の『劇場版 デジモンアドベンチャー』という映画から17年もたってしまったという…。非常によい状態で上映していただけると聞き楽しみです。子供向けと限定して思われることも多いですが、もっと可能性があるのではないか。今までに描かれなかったことをアニメーションという技法をつかって表現することをやってきましたし、今後もしていきたいです。このようにまとまって上映される機会は初めてで、光栄だなと思っています。自分自身の過去作品を見返すことはないのであらためて見にきてくださるお客さんと一緒に未来の作品について話し合っていけたらいいなと思います。 |
◆コンペティション部門選出作品
作品タイトル | 監督 | 製作国 |
7分間 | ミケーレ・プラチド | イタリア=フランス=スイス |
天才バレエダンサーの皮肉な運命 | アンナ・マティソン | ロシア |
誕生のゆくえ | モーセン・アブドルワハブ | イラン |
ビッグ・ビッグ・ワールド | レハ・エルデム | トルコ |
ブルーム・オヴ・イエスタディ | クリス・クラウス | ドイツ=オーストリア |
ダイ・ビューティフル | ジュン・ロブレス・ラナ | フィリピン |
フィクサー | アドリアン・シタル | ルーマニア=フランス |
アズミ・ハルコは行方不明 | 松居大悟 | 日本 |
ミスター・ノー・プロブレム | メイ・フォン | 中国 |
パリ、ピガール広場 | モハメド・ブロクバ (アメ) エクエ・ラビティ(エクエ) |
フランス |
私に構わないで | ハナ・ユシッチ | クロアチア=デンマーク |
サーミ・ブラッド | アマンダ・ケンネル | スウェーデン=デンマーク=ノルウェー |
シェッド・スキン・パパ | ロイ・シートウ | 中国=香港 |
空の沈黙 | マルコ・ドゥトラ | ブラジル |
雪女 | 杉野希妃 | 日本 |
浮き草たち | アダム・レオン | アメリカ |
<第29回 東京国際映画祭 ラインナップ発表記者会見>
■日時: 2016年9月26日(月)13:00~
■会場: 虎ノ門ヒルズフォーラム5階メインホール
■司会: 井原 敦哉(公益財団法人ユニジャパン事務局次長)
■登壇者: 椎名 保(東京国際映画祭 ディレクター・ジェネラル)
矢田部 吉彦(コンペティション、日本映画スプラッシュ部門 プログラミング・ディレクター)
石坂 健治(アジアの未来、アジア三面鏡 プログラミング・ディレクター)
安藤 紘平(Japan Now 部門 プログラミング・アドバイザー)
田平 美津夫(ユース部門 プログラミング・アドバイザー)
氷川 竜介(アニメーション特集「細田守の世界」 プログラミング・アドバイザー)
■ゲスト: 松居 大悟(コンペティション部門選出作品『アズミ・ハルコは行方不明』監督)
蒼井 優(コンペティション部門選出作品『アズミ・ハルコは行方不明』主演)
青木 崇高(コンペティション部門選出作品『雪女』主演)
細田 守(アニメーション特集「細田守の世界」)
第29回 東京国際映画祭 開催概要
開催期間: 2016年10月25日(火) ~ 11月3日(木・祝)
会場: 六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか、都内の各劇場および施設・ホールを使用
併設マーケット: TIFFCOM (Japan Content Showcase 2016) / 2016年10月25日(火) ~ 10月27日(木)