
映画『宝島』特別交流会
@那覇市立那覇中学校
主演・妻夫木聡、広瀬すず、大友監督がサプライズ訪問!
学生たちに向け、“平和と未来”への想いを熱論!!
9月19日(金)の全国公開に先駆けて全国キャラバンが進行中の映画『宝島』。沖縄キャラバン第二弾として、6月8日(日)に主演の妻夫木聡、共演の広瀬すず、大友啓史監督が那覇市立那覇中学校を特別訪問し、特別交流会が行われた。
「沖縄の平和と未来」をテーマに、事前に映画を鑑賞した32名の生徒たちからの質問に答えるなど、熱いトークを展開。登壇者3人も、未来を担う世代の真摯な言葉に「勇気をもらった」と語る、感動的な時間となった。
突然の本人登場に生徒たちが大興奮!!
前日の沖縄プレミア試写会の熱気も冷めやらぬまま、沖縄キャラバン2日目を迎えた妻夫木、広瀬、大友監督。TVの取材と聞かされて集まっていた生徒たちの前に、3人がサプライズで登壇すると、会場は「キャー!」という驚きの声と大きな拍手に包まれた。
妻夫木は冒頭、前日のプレミア試写会で生徒と会っていたことを明かし、「今日サプライズってことをすっかり忘れていて、昨日のプレミア会場で名刺を渡した際に那覇中の子供だとわかったから、『明日ねー』と言ってしまった」といきなりお詫びして会場を和ませる一幕も。生徒たちの緊張も次第に解け、和やかな雰囲気で交流会はスタートした。
「戦争の憎しみが風化しつつある」中学生の真摯な言葉に感銘
交流会では、生徒たちが両親や祖父母から聞いたアメリカ統治下の話や、映画で初めて知った「戦果アギヤー」という存在について語り合う場面も。歴史的事実が映像になることで、ただの事件ではなく、そこに生きた人々の理不尽な思いや感情まで受け取ることができたと語る生徒たちの姿に、登壇者一同は感心しきり。
妻夫木が「自分達の未来がどうあるべきか?」と問いかけると、ある生徒から「自分達は生まれた時から当たり前に米軍基地があった。戦争の憎しみとか悲しみが風化しつつあることを知り、これからの未来を作る若い世代がこういうことを知って、これからどうするべきかを考えることが大事だと思う」という素晴らしい回答が。これには妻夫木、広瀬、大友監督も深く頷き、真剣な眼差しで聞き入っていた。
また、東京からの移住経験を持つ生徒からは「沖縄の人たちの熱い思いに触れていたが、その理由がこういう背景があったからだと知ることができた。先人たちの大切な想いをどうやって次につないでいくか考えなければいけない」と、しっかりとした意見も飛び出した。
妻夫木が涙「撃ち返したら戦争じゃあらに」
心に響いたオンのセリフ
生徒からの質問コーナーでは、次々と手が上がる。大友監督は「“宝の島”の、この宝は何なのか?ということを皆さんの言葉で考えてもらいたいと思って作った」と、映画に込めたメッセージを真摯に語った。
広瀬は、演技について問われると「こんな大先輩の前で語ることは難しい」と照れながらも、「(沖縄の歴史を)受け継がれていくために、映画というコンテンツを使って伝えていきたいと思いながら演じた」と真摯に答えた。
妻夫木は、一番心に響いたセリフとして、永山瑛太が演じたオンの「撃ち返したら戦争じゃあらに」という言葉を挙げた。「『じゃあどうすれば良い?』というのはわからないけど、これを考えるのが日本の未来につながるのではないか」と、未来への問いとして熱く語った。
「今までの苦労が報われた」未来を担う世代との交流に感謝
あっという間に時間は過ぎ、最後に登壇者から挨拶が。広瀬は「皆さんの素敵な言葉とまっすぐな目で見た作品の感想や、疑問を生の声で聞けたことに、今までの苦労が報われたこと」と感謝を伝えた。
妻夫木は「地元の子どもたちと議論できるのがすごく楽しいし、素直な気持ちに触れて本当に嬉しかった。過去を描くことが未来への問いかけになる、と思って作ってきた。お互いに手と手を取り合って考えていくきっかけになるような映画になったら嬉しい」と熱い想いを改めて伝えた。
大友監督も「この作品を観ていろんなことを感じて、もしこの想いを伝えたいと思ってくれたなら、ぜひ広めてほしい。今日の子供たちの言葉に勇気づけられた」と感謝を述べ、交流会を締めくくった。
交流会終了後には、再びサプライズが。“宣伝アンバサダー”妻夫木による名刺配布会が急遽行われ、名刺を渡しながら握手やハグを交わすなど、名残惜しそうに最後まで生徒たちとの熱い交流を楽しんでいた。
イベント情報
映画『宝島』沖縄キャラバン第二弾!
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映画『宝島』特報映像🎞
映画作品情報
《ストーリー》1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。 やがて、オンが基地から持ち出した”何か“を追い、米軍も動き出す―。 消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは— |
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