映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 レポート
【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (池田エライザ、阿達 慶、橋本 愛、松居大悟監督、上田 誠)

映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 

学生時代にタイムリープ!? 学生時代の制服写真披露!
池田エライザ、阿達慶、橋本愛らが“リライトしたいこと”を語る!!

数々の青春映画で若い世代から圧倒的支持を集める監督・松居大悟と、“時間もの”で高い評価を獲得している脚本・上田誠。両者が初タッグを組み、「これを映画にしたい。やるなら松居大悟監督と!」と上田が熱望した法条遥の「リライト」(ハヤカワ文庫)を〈タイムリープ✕青春ミステリ〉として誕生させた映画『リライト』が6月13日(金)に全国公開される。

【画像】映画『リライト』メインカット

5月19日(月)、有楽町朝日ホールで完成披露試写会が開催され、上映前の舞台挨拶に主演の池田エライザ、共演の阿達慶橋本愛、監督の松居大悟、脚本の上田誠が登壇した。

ついに日本初お披露目!キャスト・スタッフが喜びを語る!!

大きな拍手と歓声に迎えられて登壇したキャストとスタッフ。まず、主人公の石田美雪を演じた池田エライザは、「記念すべき日に皆さんと過ごせることが嬉しい。まっさらな状態で皆さんがどんな感情を抱くのか、感想や考察をとても楽しみにしています」と初お披露目の心の内を語った。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (池田エライザ)

続いて、300年後の未来からやってきた転校生・園田保彦を演じ、ジュニアとして活躍しながらも本作が映画初出演となる阿達慶は、「“やっと観てもらえる!”という気持ちと“どう受け取ってもらえるんだろう”というワクワクと、色んな感情が巡っています」とフレッシュな気持ちを語った。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (阿達 慶)

また、美雪の同級生・雨宮友恵を演じた橋本愛は、「原作小説をすでに読まれている方はいらっしゃいますか?(ぱらぱらと手が挙がると)すごい!そうです、私が“謎の人物”です。よろしくお願いします」と挨拶すると場内が笑いに包まれた。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (橋本 愛)

松居大悟監督は、「2年前の夏に撮影し、ようやく皆さまにお披露目する機会となり嬉しいです。実は先日(第27回ウディネ・ファーイースト映画祭で)ワールドプレミアがあり、今回が2回目の上映なのですが、イタリアの観客のみなさんはとても前のめりで鑑賞してくれて、声を出してくれたり、ラストの展開になっていくにつれ阿鼻叫喚という感じで感じたことのない経験だったので、今回も観ていただくことが楽しみです」と語った。

脚本を務めた上田誠は、「ひと夏の甘酸っぱい青春ものでありながら、凶悪で完全無欠な作品が出来上がりました。いよいよ公開されるんだなという気持ちが高まっています」と喜びを語った。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (上田 誠)

尾道の美しい風景とタイムリープの融合

本作は、大林宣彦監督の『時をかける少女』(1983年)へのオマージュを込め、オール尾道ロケで撮影された。印象的なロケ地について聞かれると、池田は「目の前に海が広がっていて、振り向くと山があって…ここで摩訶不思議なことが起きてもなんだか頷けちゃう。そんな場所でロケが出来て、すっと物語に馴染むことが出来ました」と回想した。

【画像】映画『リライト』場面カット7

松居監督も「とても穏やかな空気で、時間が止まったような感覚。だからこそそんな街で起きるタイムリープというのが、皆さんをどんな旅に連れて行ってくれるのだろうかと思います」と尾道の美しい思い出を語った。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (松居大悟監督)

役作りへの挑戦:未来人、等身大の高校生、そしてキーパーソン

演じる上で難しかったことについて、阿達は「300年後から来た未来人ということで、最初はどういう役なんだろう?と疑問しかなかったのですが、あえて常に自然体でいるということを頑張りました。一生懸命自然体で未来人を演じました」と微笑ましいコメントを残した。

【画像】映画『リライト』場面カット2

池田は、「これまで特殊な役をやってきたけど、高校生をやるということで、何かを足すことは出来ない。あくまで引き算を意識して、『いつから私はすっぴんで出て良いことになったんですか?(笑)』と確認しちゃうくらい、素のままで演じました」と引き算の演技を心がけたことを語った。

【画像】映画『リライト』美雪/池田エライザ

橋本は、「保彦役の阿達さんとは、実年齢は10年くらい離れているのに同級生として演じたので、その若さを盗むぐらいの気持ちで演じていました(笑)。阿達さんの自然体でピュアで得体の知れない感じは、“未来人”感もあり、その空気感に助けられました。(池田さん演じる)美雪とは、仲の良いシーンもありながら、でもお互いに完璧に心を開き合ってはいない関係というところで生々しさもありつつ楽しめました」と物語のキーパーソンとなる役どころについて慎重に答えた。

【画像】映画『リライト』場面カット6

原作の魅力と最強の布陣が生み出す化学反応

脚本を書く上で意識したことについて、上田は「原作の帯に“史上最悪のパラドックス”と大きく書いてあって、これを映画化したら面白そうだと思って松居監督に相談したら、松居監督がこの映画を尾道で撮りたいと言い出して、最初は『映画の聖地で…!?』という不安もあったのですが、エヴァーグリーンな王道の青春物に乗った、時間のパズルとエモーショナルを兼ね備えた映画になったと思います」と語った。

松居監督はキャスト陣について、「池田エライザさんと橋本愛さんを一つの画角に収めるというのは、映画作家として全員の夢だと思います。初共演の2人の相乗効果が感じられて撮っていて幸せを感じました」と述べた。阿達については「オーディションで出会いましたが、初めて甥っ子に会った時のような、なぜかみんながニヤニヤしてしまう感じが印象的で…クラスにやってくる謎の転校生としてピッタリだなと思いました。阿達くんと出会えて、保彦を教えてもらいました」と“未来人”としての説得力を語り、阿達も「めっちゃ嬉しいです!」とにんまりしていた。

【画像】映画『リライト』保彦/阿達慶

撮影秘話:友情が芽生えた図書室、先輩との絆

さらに、SNSで募集した質問が発表された。撮影中に印象に残ったエピソードについて聞かれると、池田は「(橋本さん演じる)友恵と美雪が図書室で話しているシーンで、ちょっとしたアドリブもあって、本当に学生時代のように本について話してみたり、友恵の素の部分が初めて垣間見えて、ときめきました」と橋本演じる友恵との友情を感じさせるエピソードを披露した。

阿達からは、「(茂役の)倉(悠貴)くんとの思い出。尾道のホテルで、ドアの向こうから『保彦~!保彦~!』と声が聞こえてきて、びっくりしてドアを開けたら倉くんがいて。翌日に倉くんとのシーンがある日だったので、一緒に練習してくれて、本当の同級生のようでした。優しくて、お兄ちゃんみたいな存在でした」とまさに青春を感じさせる素敵なエピソードが語られた。

【画像】映画『リライト』茂/倉悠貴

もし本を出版するなら?個性豊かなアイデアが続々!

続けて、大人になった美雪が小説家になることにちなみ、“もし本を出版するとしたら?”という質問に、池田は「SNSに載せきれない猫の写真がたくさんあるので、猫の本を作りたい」と語ると、猫に反応した阿達も、「僕、“あだちねこ”っていう自分のオリジナルの猫のキャラクターがあって、飼ってはないのですが、それこそ尾道を舞台に“あだちねこ”の絵本を作りたい」と独特の世界観溢れるトークを繰り広げ、会場からは歓声が上がった。

【画像】映画『リライト』場面カット9

学生時代にタイムリープ!?
“リライト”したい思い出を学生時代の写真と共に告白!!

また、映画のタイトルにちなんで、「学生時代の“リライト”したいこと」エピソードを学生時代の写真とあわせて発表した。

池田エライザ:もっと友達と深く関わりたかった

池田は高校時代にギターを持っている写真を見せ、「当時カリスマJKみたいな感じで取り上げていただくこともあったのですが、実際はギターを背負って土手に行くような高校生でした。リライトするなら、ケンカするほど仲が良いというような友達を作ってみたいです」と回顧した。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (池田エライザ)

阿達慶:高校時代の思い出をたくさん作りたい

続いて阿達は、中学時代の犬と映った寝顔の写真を披露すると、「実は高校時代の写真がなくて…。既に(事務所に)入所していてイベントにもあまり参加出来なかったので、高校時代に戻ったら、青春を謳歌…出来なそうだけど(笑)、写真をたくさん撮ったり思い出を作りたいです」と願望を語った。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (阿達 慶)

橋本愛:先生と論理的に渡り合いたかった

橋本は、中学時代の写真を見せると、「今だったら先生ともっとやり合えたと思う!あの頃は怒られても落ち込んで帰るだけだったけど、今なら理詰めで言い返せると思う(笑)」と大人になったからこその独特の持論を語り笑いを誘った。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (橋本 愛)

上田誠:もっと早く“ものづくり”に専念したかった

上田は高校時代の写真を披露し、「当時、ゲームのプログラミングをしていたのですが、表向きはバレー部やバドミントン部に所属していたんです。それをリライトしたい。スポーツを辞めて、もっと早くものづくりを始めていればよかった」と語った。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (上田 誠)

松居大悟監督:天然パーマコンプレックスからの解放

松居も高校時代の写真を披露すると、「僕は小さい頃からずっと天然パーマで、それがすごく嫌だったんです。今だと、天パでよかったですねと周りから言われたりもするのですが、当時は受け入れられなくて一生懸命髪を引っ張ったりして…『そんなに気にしなくていいよ』と言いたい」とコメント。すると、阿達は松居に「天パだったんですね!」とチャーミングな反応で場を沸かせた。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (松居大悟監督)

最後に観客へ向けてメッセージ

最後に観客に向けてのメッセージを聞かれると、松居監督は「今日初めてこの映画を観ていただく皆さんのことを仲間だと思っています。ぜひ感じたままの感想を、誰かに伝えて広めていただけたら嬉しいです」と語った。

続けて池田は「内容について言語化するのが難しい映画。私たちが一昨年の夏に汗をかきながら尾道の風や匂いや音とか、不思議な出来事を砂浜の瓶に詰めるように閉じ込めてきたので、ぜひそれを目撃して、皆さんにとっての夏の出来事にしていただけると嬉しいと思います。そして、Rin音さんも素晴らしい曲(主題歌)を書いてくださったので、歌詞も浴びるように聴いてほしいです」とイベントを締めくくり、大盛況のなか舞台挨拶は終了した。

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (池田エライザ)

イベント情報

映画『リライト』完成披露上映会 舞台挨拶 

■開催日: 2025年5月19日(月)
■会場: 有楽町朝日ホール
■登壇者: 池田エライザ、阿達慶、橋本愛、松居大悟(監督)、上田誠(脚本)

【写真】映画『リライト』完成披露試写会 舞台挨拶 (池田エライザ、阿達 慶、橋本 愛、松居大悟監督、上田 誠)

映画『リライト』予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『リライト』ポスタービジュアル

《ストーリー》

高校3年の夏、転校生の保彦がやってきた。彼はある小説を読み、憧れて、300年後からタイムリープしてきた未来人だった。保彦と秘密を共有する美雪。やがて二人は恋に落ちた。そして、7月21日、運命が大きく動く。保彦からもらった薬で、美雪は10年後にタイムリープする。未来の美雪は1冊の本を見せ、「あなたが書く小説。……絶対書ける」と告げる。それは保彦が未来で出会う小説―タイムリープから戻った美雪は、未来へ帰っていく彼を見送った。「この夏の彼と私の物語を書き、必ず時間のループを完成させる」という約束を交わし―。

10年後、小説家になった美雪は、ようやく出版にこぎつけた保彦との“自分だけの物語”を手に帰省する。

しかし運命の日、いくら待っても 10年前の美雪は来なかった。なぜ来ない!?

現在、過去、そして未来、時を翔けめぐり「リライト」される運命の行方は?

 
出演: 池田エライザ、阿達 慶、久保田紗友、倉 悠貴、山谷花純、大関れいか、森田 想、福永朱梨、若林元太、池田永吉、晃平、八条院蔵人、篠原 篤、前田旺志郎、長田庄平(チョコレートプラネット)、マキタスポーツ、町田マリー、津田寛治、尾美としのり、石田ひかり、橋本 愛
 
監督: 松居大悟
脚本: 上田 誠
原作: 法条 遥 「リライト」(ハヤカワ文庫)
主題歌: Rin音「scenario」
音楽: 森 優太
製作・配給: バンダイナムコフィルムワークス
 
© 2025『リライト』製作委員会
 
2025年6月13日(金) 全国公開!
 
映画公式サイト
 
公式X:@Rewrite_movie
公式Instagram:@rewrite_movie
 
 

この記事の著者

Cinema Art Online編集部

本記事を読んでくださりありがとうございます。

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