映画『明け方の若者たち』㊗️公開記念舞台挨拶
北村匠海、黒島結菜、井上祐貴が勢揃い!
北村の“爪を無くす”熱演ぶりに井上も驚嘆!?
人生の“マジックアワー”を描いた20代の青春譚、映画『明け方の若者たち』が12月31日(金)より公開された。主人公<僕>役の北村匠海をはじめ、<僕>が明大前の飲み会で一目惚れする<彼女>役の黒島結菜や<僕>の会社同期で親友の<尚人>役の井上祐貴ら人気若手俳優を迎え、松本花奈監督がメガホンをとった。さらに主題歌はマカロニえんぴつが担当。同世代が集結し、近くて遠い2010年代のリアリティ溢れる青春劇を描いた。
公開翌日となる1月8日(土)、公開記念舞台挨拶がTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、北村匠海、黒島結菜、井上祐貴らキャスト陣と、原作者のカツセマサヒコ、そして松本花奈監督が登壇。撮影秘話や登壇者の今年の抱負についてトークを展開した。
北村カツセは高知県の映画館をチェック!?
登壇者の年末年始の過ごし方は?
年明け初のイベントということで、登壇者それぞれの年末年始の過ごし方について聞いた。
松本監督が金沢旅行、北村は紅白歌合戦に参加したことを挙げる中、黒島は「映画アプリを見ていたら、この作品が上の方に出ていて嬉しかったです。感想を見ると、それぞれの感じ方があって。こういう風にこの映画が届いているのかと感じました」と回答。同様に井上も「初めて自分の出演した映画がお正月映画になって。三が日に友達や家族からたくさんメッセージやメールが届きました。とても幸せな年末年始でしたね」と振り返った。
さらにカツセは「すごく気持ち悪いんですが、全国ロードショーがすごく嬉しくて。全国の映画館で『明け方の若者たち』を検索して、例えば高知の朝一の回にはどんな人が入っているのかを(座席の予約ページを見ながら)チェックしていましたね」と独特の楽しみ方を披露。さらに続けて「初日は劇場に1人で観に行って。上映終了直後に、後ろに座っていた男の子たちがエンディングの考察を始めたんですね。それをずっと聴いていて泣きそうになりました。こうやって届いていくのかということを目の当たりにして、あまりに嬉しくてパンフレットを買って帰りましたね」と感激した様子で語った。
<彼女>視点のアナザーストーリー配信開始‼︎
黒島が<彼女>役への思いを語る!
<彼女>の原作と映画では描かれなかった人生を描いたアナザーストーリー「ある夜、彼女は明け方を想う」がAmazon Prime Videoにて1月8日(土)より独占配信が開始された。
黒島は<彼女>への思いを「原作で描かれている彼女は謎めいていて、何を考えているのかわからなくて。彼女視点で描かれたお話を撮影前に読んだ時に、彼女も壁にぶつかっても今を生きようとしてたので、彼女の1番の友達になってそばで支えてあげられたらいいなと思いながら撮影していました。映画を観て彼女について思うところもあると思いますが、スピンオフを観ると彼女の見え方が変わって、共感してもらえると思います」と熱く語った。
原作者のカツセはスピンオフ作品の映像化について「映画本編で完結している作品であると思っています。ただ、登場人物全てに背景があって、(作中に)少ししか出てこない人物でも苦悩や怒りが存在しているんですよね。この本編だけで楽しんでもらいたいとも思いつつ、もし他の人生が気になったという方には(スピンオフも)観ていただきたいです」とコメントした。
撮影現場でのエピソードを語る!
北村は熱演のあまり爪を無くす!?
井上から「主人公の<僕>が、シャワールームで感情的になるシーンがあるのですが、(北村が)本当に怪我をしているんですよ」と衝撃の暴露。これに北村は「シャワーヘッドで壁をぶっ叩くシーンがあって、段取りから本気でやってみたら見事に血だらけになって(笑)。爪が半分になりました。爪に透明の絆創膏を貼って擬似の爪を作っていたので、途中から爪がないです。よく見ていただいたらわかるかも(笑)」と笑いながら詳細を明かした。
さらに井上が「高円寺駅前の明け方のシーンを撮った後に、そのまま撮影したんですよね」と限られた期間の中で行われた撮影ならではの苦労を明かし、北村も「色々ハイになっちゃっていたんですよね。マネージャーにめっちゃ怒られました」と当時を振り返った。
登壇者それぞれの今年の抱負は?
北村の抱負は「地味に生きる」!?
登壇者それぞれが2022年はどのような1年にしたいか、抱負を語った。
松本監督はまず免許の取得と大学卒業を挙げ、さらに「映画が広がるといいな」とコメント。井上は「去年の自分を超えたいと思います。今年は新しい挑戦をどんどんしていきたいですし、少しでも自分が満足できるクオリティに持っていけるように、自分を信じて突き進みたいと思います」と回答した。
続いて北村は「去年は役者としてもバンドとしても、得たものがとても多かったんです。だからこそ、1回ここで立ち止まって、色々なことを学び直す1、2年にしたいです。なので地味に生きるのが抱負ですかね。芝居だけじゃなく、色々なことを今一度学び直さないと10年、20年後に中身のない人間になりそうな予感もしたので。ここは1度、身のぎっしり詰まった蟹味噌みたいな感じで。2022年は蟹味噌です」とまとめた。
一方黒島は「ハッピーに楽しく1年過ごしていけたらいいなと思っています」と端的に回答。これにカツセが「主人公が“地味に生きたい”と言って、ヒロインが“ハッピーに生きたい”と言うのは、この作品まんまですね(笑)」と反応した。さらに続けて「僕はこの作品がデビュー作で、デビュー作が代表作と言われる形になっていることを実感しています。ここで止まらず、次の作品を認めてもらえるように頑張っていきたいです。今日ご一緒しているキャストの皆さんが背中を押してくださっているので期待に応えていきたいです」と意気込んだ。
北村、松本監督からのメッセージ
舞台挨拶の最後には北村と松本監督から観客に向けてメッセージが送られた。
北村は「僕にもこの映画のキーワードである“人生のマジックアワー”があって、皆さんの人生の中にもきっとあると思います。映画を観た時に、1つの同じ出来事を見ているはずなのに、みんな違う角度から自分の思い出を共有できる映画はなかなか無いと思いました。カツセさんから始まった思い出の共有リレーみたいな。人それぞれ主人公の道があって、僕は皆さんの人生を歩めないし、皆さんも僕の人生を歩めない。それぞれの人生が日々積まれていく中での、たった一瞬を切り取った映画です。この世の中を生きていくのは大変だけど、もしかしたら今が“マジックアワー”かもしれないし、こんな時間も笑い飛ばせる日がいつか来るかもしれない。自分が歩んできた道を振り返ったり、前を向ける映画だと思います。楽しんでください」と作品の魅力を熱弁した。
最後に松本監督は「この映画には“好き”の瞬間がたくさん写っているんじゃないかなと思っています。<僕>は<彼女>が好きで、<彼女>は<僕>が好きなこと。街や音楽。その時の匂いや景色も含めて、そういう瞬間がたくさんあります。何かを好きになるのはめんどくさいことやしんどいこともあると思います。でもこの映画を観て、皆さんの好きなことや、これから好きになることを恐れない気持ちを感じてほしいです」と映画への思いをまとめ、舞台挨拶は幕を閉じた。
イベント情報
映画『明け方の若者たち』公開記念舞台挨拶
|
映画『明け方の若者たち』予告篇🎞
アナザーストーリー「ある夜、彼女は明け方を想う」予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》「私と飲んだ方が、楽しいかもよ?笑」 その16文字から始まった、沼のような5年間。 明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。 下北沢のスズナリで観た舞台、高円寺で一人暮らしを始めた日、フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり・・・。 世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、””こんなハズじゃなかった人生””に打ちのめされていく。 息の詰まる会社、夢見た未来とは異なる現在。夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、救いだったあの頃。 でも、僕はわかっていた。 いつか、この時間に終わりが来ることを・・・。 |
https://cinema.u-cs.jp/event/akegata-wakamono_premiere/