映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』(拆彈專家 Shock Wave)

【画像】映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』メインカット

(原題:拆彈專家 Shock Wave)

裏切りの代償は香港最大の海底トンネルの爆破!
アンディ・ラウの渋い演技が光る

アンディ・ラウがテロリストと戦う香港警察爆弾処理班の隊長を演じたアクション映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』が公開された。「2017東京/沖縄・中国映画週間」ですでに上映されているので、ご覧になった方もいるかもしれない。中国で興行収入60億円を記録し、香港、マレーシア、シンガポールなど東南アジアでも大ヒット中である。香港のアカデミー賞である第37回香港電影金像奨では、7部門(作品、監督、主演男優、助演男優、編集、音響効果、視覚効果)にノミネートされ、フィリップ・キョンが最優秀助演男優賞を初受賞。アクション映画ながらも高い評価を受けた。監督・撮影・脚本は『イップマン 最終章』(2013年)のハーマン・ヤウが手掛けている。

【画像】映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』場面カット

香港警察爆弾物処理局(EOD)のチョン警官(アンディ・ラウ)がホン(チアン・ウー)をボスとする爆弾を使う犯罪グループに潜入捜査をしているところから物語は始まる。優秀なチョンはすっかりホンに気に入られるが、ホンの弟ビウ(ワン・レオズイ)はそれが気に食わない。犯罪グループが銀行強盗を決行するのをきっかけに一網打尽にするはずだったが、ビウの小細工で失敗してしまう。
警察は逃走するホンたちとカーチェイスを繰り広げ、何とかビウだけは逮捕する。ホンの信頼を裏切ることへの後ろめたさ、それでも任務を遂行したにもかかわらず失敗したことへの責任感。チョンの複雑な内面をアンディ・ラウが立ち居振る舞いで滲み出す。ファンにとっての最初の見どころだ。また、ホンが見せた怒りは尋常ではなかった。ホンを演じたチアン・ウーの凄みのある表情からこれから起こることの甚大さが察せられる。

【画像】映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』場面カット

1年半後。ホンはチョンへの怨みを晴らすべく、香港に舞い戻る。得意の爆弾を使っての宣戦布告。そして香港最大の海底トンネルで事件は起きた。大量の爆弾を仕掛け、数百人の一般人を人質に立て篭もったのだ。ホンはチョンを交渉役に指名。テンポのいい展開は観客の緊張感を絶えず刺激する。しかも、その合間にチョンのラブストーリーやすれ違うホンとビウ兄弟の思いも挟み込み、脚本はストーリーに緩急をつける。

【画像】映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』場面カット

爆弾処理は死と隣り合わせ。チョンは常に自分の正義を全うし、苦渋の決断もする。それはハリウッド映画や日本映画ではありえない結果をもたらす。香港映画ならではの警察アクションものといえるだろう。

最後にアンディ・ラウは歌声まで披露する。ファンにはたまらない作品となった。

 [文: 堀木 三紀]

映画『SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班』予告篇

映画作品情報

《ストーリー》

香港警察爆弾物処理局(EOD)のチョン警官(アンディ・ラウ)は、潜入捜査で爆弾を使うホン(チアン・ウー)ら犯罪グループを逮捕するが、主犯のホンをとり逃してしまった。18か月後、香港にホンが現れ、武器を持った武装集団を引き連れて海底トンネルを占拠し、香港市民を人質に取り、1000キロの爆弾をトンネル内に仕掛けた。要求は捕まっている弟の解放と莫大な身代金。ホンは警察の窓口にチョンを指名するが、それは彼に対する復讐でもあった。48時間のタイムリミットまでに人質を救出し、ホンを捕えようと奔走するチョンの前に、綿密に仕掛けられた罠が襲う。

 
原題・英題: 拆彈專家Shock Wave
邦題: SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班
 
キャスト: アンディ・ラウ、チアン・ウー、フィリップ・キョン、ソン・ジア、フェリックス・ウォン、ベイビージョン・チョイ
 
監督: ハーマン・ヤウ
脚本: ハーマン・ヤウ、エリカ・リー
製作:アンディ・ラウ、アルヴィン・ラム
アクション監督・製作総指揮:ディオン・ラム
2017年中国=香港映画 / 広東語 / 118分 / カラー / ステレオ / シネマスコープ / デジタル
配給: アーク・フィルムズ
提供:TBSサービス
© 2017 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED / INFINITUS ENTERTAINMENT LIMITED
 
2018年8月18日(土)より
シネマート新宿ほかにて全国順次ロードショー!
 
映画公式サイト

この記事の著者

堀木 三紀

堀木 三紀ライター

映画の楽しみ方はひとそれぞれ。ハートフルな作品で疲れた心を癒したい人がいれば、勧善懲悪モノでスカッと爽やかな気持ちになりたい人もいる。その人にあった作品を届けたい。日々、試写室に通い、ジャンルを問わず2~3本鑑賞している。(2015年は417本、2016年は429本、2017年は504本の映画作品を鑑賞)

主に映画監督を中心にインタビューを行っており、これまでにインタビューした監督は三池崇史、是枝裕和、阪本順治、岸善幸、篠原哲雄、大九明子、入江悠、本広克行、荻上直子、吉田照幸、ジョン・ウーなど30人を超える。

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