映画『パーティで女の子に話しかけるには』(How to Talk to Girls at Parties)

【画像】映画『パーティで女の子に話しかけるには』メインカット

映画『パーティで女の子に話しかけるには』(How to Talk to Girls at Parties)

叫び出したいパンクな思いは異星にもきっと届いてる。

日本でも一大ブームを巻き起こした名作『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2001年)のジョン・キャメロン・ミッチェル監督待望の最新作!

ヒロイン役の異星人ザンを演じるのは、『マレフィセント』(2014年)では無垢なプリンセス、『ネオン・デーモン』では野心溢れるトップモデルと幅広い演技で観客を魅了するエル・ファイング。内気な少年エンは、ブロードウェイデビューを果たした舞台で、史上最年少でのトニー賞主演男優賞を受賞したアレックス・シャープ。原作は、ヒューゴー賞やカーネギー賞を受賞したニール・ゲイマンの短編集「壊れやすいもの」に収められた自伝的小説。ファンタジーとパンクミュージック&ファッションが描かれた世界に1つのラブストーリー。当時の若者たちの破壊的な生き方そのものだったパンクファッションと、遠い惑星の誰も見たことのないスタイルを手掛けたのは、アカデミー賞®に12度ノミネートされ、3度受賞したサンディ・パウエル。この映画に関わった全ての人が完璧な世界観を作り出している。

【画像】映画『パーティで女の子に話しかけるには』場面カット1

《ストーリー》

1977年イギリス・ロンドン。パンクミュージックのことで頭がいっぱいな少年エン(アレックス・シャープ)の悩みは、パーティーで女の子といい感じになれないこと。同じパンク仲間のヴィック、ジョンとライブハウスに繰り出しては、勇気を出して話しかけるけれど、会話が弾まない。

ある日、見慣れないライブハウスで美少女ザン(エル・ファニング)と出会う。やりきれない思いを抱えて反抗的だった彼女は、エンに興味を持って話を聞いてくれた。

ザンへの思いがとまらないエンだったが、2人には「48時間」という制限時間が付きまとう。なんとザンは異星からやってきた、違う世界の住人だったのだ。

「パンク」を見に行ったり、ママに会わせたり、ザンの存在は世界を極彩色に染め上げる。しかしタイムリミットは迫る。愛を知ったザンが下す決断とは……!?

【画像】映画『パーティで女の子に話しかけるには』場面カット2

《みどころ》

「もっとパンクして!」ザンは女の子に話しかけるのが苦手なエンの心にすんなり入っていった。勝気な美少女と内気なパンク少年の恋物語。恋もパンクも新たな自分を発見するきっかけになる。

エンは父親が家を出て行ってしまったことで感じている愛の欠乏感、ザンは自分の一族が持つ独特なルールへの違和感から、内に秘めたエネルギー(反骨精神)を持っていた。そのエネルギーは、2人が出会ったことで爆発。自分1人ではどうにもならない。でも大人しくなんてしていられない。振り回されている自分と決別して、「自分達が世界を変えてやる!」くらいの勢いで突き進む2人の逃避行はまさにパンクの精神そのもの。

登場するパンクロッカー達は、1977年イギリス・ロンドンからそのまま抜け出してきたかのようにリアルだ。そこにミックスされた極彩色のファンタジーは、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督からの贈り物。まるで宇宙空間に放り出されたような、未だかつて味わったことがない新しい世界観に観る者は誘われる。

パンク×宇宙、リアル×ファンタジー。異色同士の組み合わせで新たに生まれる感覚は、他人同士の恋心にも似たようなビックバンを生み出す。異なるものを拒むのではなく、受け入れることで広がる新しい世界はきっと美しい。

[文: 大石 百合奈]

映画予告篇

映画作品情報

【画像】映画『パーティで女の子に話しかけるには』ポスター

第70回 カンヌ国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門出品作品
 
原題: How to Talk to Girls at Parties
邦題: パーティで女の子に話しかけるには
出演: エル・ファニング、アレックス・シャープ、ニコール・キッドマン
監督・脚本: ジョン・キャメロン・ミッチェル
脚本: フィリッパ・ゴスレット
プロデューサー: ハワード・ガートラー、イアン・カニング
原作: ニール・ゲイマン
撮影: フランク・デマルコ
美術: ヘレン・スコット
衣装: サンディ・パウエル
音楽: ニコ・ミューリー、ジェイミー・スチュワート
2017年 / イギリス、アメリカ / カラー / シネスコ / 5.1chデジタル / 103分
字幕翻訳: 稲田嵯裕里
配給: ギャガGAGA★
© 2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.
 
2017年12月1日(金)
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次ロードショー!
 

映画公式サイト

この記事の著者

大石 百合奈

大石 百合奈ライター

幼い頃、本気で映画 『ジュラシックパーク』 の世界に行ってみたい!と思っていた。社会人になって、ハワイのオアフ島にあるロケ地を訪れた時は感動!“ロケ地を巡る”、“おしゃれの参考にする”など、“映画を観る”ことから広がる世界は無限だ。

★好きな映画
『スイートリトルライズ』 [監督: 矢崎仁司 製作: 2010年/日本]
『はじまりのうた』 (Begin Again) [監督: John Carney 製作: 2013年/米]
『ザ・ビーチ』 (The Beach) [監督: Danny Boyle 製作: 2000年/米・英]

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