映画『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』レビュー
映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

未経験者ばかりのチアダンスチームがその夢を叶えるまで
汗と涙の三年間が、今笑いと感動でつつみこまれる 

《ストーリー》 

晴れて高校に進学した友永ひかり(広瀬すず)は、チアダンス部へ入部する。だがそれはチアダンスへの憧れがあったわけではなく、心を寄せていた中学の同級生・山下孝介(真剣佑)がサッカー部へ入部し、それを応援したい一心からであった。

映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

チアダンスの“チ”の字も知らない彼女を待ち構えていたのは、熱血教師の早乙女薫子のスパルタ教育。薫子は全米制覇を目標に厳しい指導を行うが、ひかりをはじめ部長の玉置彩乃(中条あやみ)や紀藤唯(山崎紘菜)はその苛烈さに戸惑うばかり。どうにか練習についていけるようになったメンバーは、まずは全国大会出場に挑んでいくが・・・。

 

《みどころ》

広瀬すずが主演し、高校部活動がテーマの青春ムービー。おまけに真剣佑まで出演している―と聞くと、どうしても昨年同じ頃に公開された映画『ちはやふる』シリーズを思い出してしまう。どちらもコミカルながらも胸が熱くなる快作だが、『ちはやふる』公開直後から『チア☆ダン~』は様々なメディアで取り上げられてきた。言い換えれば一年間ずっと話題にのぼり続け、満を持してようやく封切りとなったわけだが、それだけに見ごたえタップリの作品となっている。

映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

「初めはド素人だが、努力と友情によってやがて勝利をおさめる」というのが定番の青春サクセス・ストーリーだが、本作はそうそう単純でない。いや、基本は「努力」や「友情」、そして根性などといった王道のエッセンスがふんだんに盛り込まれているのだが、さらに広がりを見せるパンチあるストーリー展開となっている。仲良しグループでは強くなれない。

映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

胸の中が思わずザワつくようなキツイ指導もチョコチョコ出てきて、それが果たして良い事なのか悪い事なのか…観る人それぞれが、思わず考え込んでしまうのではないだろうか。ただ、そうは言っても作風そのものはコミカルで可愛らしく、肩を張らずに楽しめる映画だ。

映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

また女子高校生役の俳優陣のチアダンスもみどころの一つなのだが、実際の物語どおり段々と皆が上手くなっていく様が手に取るようにわかって、素晴らしい演出となっている。演じている彼女たちは、もちろんチア素人なのだが、中級者の頃や上級者の頃の演技レベルをきちんと使い分けていて、おかげで全米制覇までの道のりをよりリアルに感じることができる。

映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

広瀬すずはじめ、中条あやみ、山崎紘菜(TOHOシネマズで予告編スタート前に出てくるあのコです)、富田望生など、これからの活躍が大いに期待される若手実力派俳優の美の競演。胸高まる女子高校生の青春謳歌とともに是非劇場で楽しんで頂きたい。

[ライター: 藤田 哲朗]

©2017 映画「チア☆ダン」製作委員会

映画『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』予告編

映画作品情報

映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

監督: 河合勇人
脚本: 林民夫
出演: 広瀬すず、中条あやみ、山崎紘菜、富田望生、福原遥、真剣佑、柳ゆり菜、健太郎、南乃彩希、陽月華、木下隆行(TKO)、安藤玉恵、緋田康人、きたろう、天海祐希
配給: 東宝株式会社
© 2017 映画「チア☆ダン」製作委員会
 
2017年3月11日(土) 全国東宝系にてロードショー!
 

映画公式サイト
公式Twitter: @cheerdance_mov

この記事の著者

藤田 哲朗映画ライター・愛好家

大手出版取次会社で20代後半より一貫してDVDのバイヤー/セールスの仕事に従事する。
担当したクライアントは、各映画会社や映像メーカーの他、大手のレンタルビデオチェーン、eコマース、コンビニチェーンなど多岐にわたり、あらゆるDVDの販売チャネルにかかわって数多くの映画作品を視聴。
プライベートでも週末は必ず都内のどこかの映画館で過ごすなど、公私とも映画づけの日々を送っている。

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