映画『アクアマン』レビュー&ScreenX体験レポート

【画像】映画『アクアマン』(原題:Aquaman) メインカット

映画『アクアマン』ScreenX

270°のフルスクリーンで、無限に広がる海底王国を体感!

世界各国で記録的なヒットを打ち出している映画『アクアマン』(原題:Aquaman)が、ついに日本でも公開を迎えた。

本作は、2012年にCJ CGVが世界初で開発した視界の限界を超える270°の3⾯マルチ上映システム「ScreenX」でも上映されている。正面だけでなく、左右側面を使った超大型のワイドスクリーン。深海に広がるいくつもの海底王国が舞台の本作には、まさにうってつけの舞台。映画レビューとともにScreenX体験をレポートする。

【画像】映画『アクアマン』(原題:Aquaman) SCREEN X

孤高のヒーロー「アクアマン」の誕生

2017年に公開された、DCコミックスのヒーローが集結した映画『ジャスティス・リーグ』。誰よりも寡黙でクールなアクアマンは謎多きヒーローであった。DCコミックスを普段読むことのない日本人にとってはなおさら。その出自や正体が鮮明に明かされたのが映画『アクアマン』だ。

悲しいプロローグから始まったアクアマンことアーサー(ジェイソン・モモア)の人生。だがそんな暗さは微塵も感じさせない。暖かな人間に囲まれ、アーサー常に陽気だ。悪辣な海賊を懲らしめる時でも、どこかユーモアにあふれている。海底人の血を引きながら、大地の人間を獅子奮迅で守る姿は、まさにスーパーマンやバットマンと同じであった。

【画像】映画『アクアマン』(原題:Aquaman) 場面カット

七つの海をまたにかける冒険を無限に体感

人類の平和を守るため闘いの日々を送るアーサーだが、常に心の中には一点の翳りがあった。「人間でも海底人でもない自分は、果たして何者なのだろう」自身の存在意義や居場所に苦悩するアーサー。そんなある日、海底王国の王族であるメラ(アンバー・ハード)が現れる。海の底で起きようとしている争いを止めるのに協力して欲しいというのだ。それは陸地に住む人類の危機を救うことでもあった。海底から言わば見放された存在であったアーサーだが、地上の平和のためメラと一緒に母の故郷であるアトランティス国へ向かう。

【画像】映画『アクアマン』(原題:Aquaman) 場面カット

そこで目にしたのは、目を追うばかりの美しい世界であった。本来であれば漆黒の闇に包まれているはずの深海。だが、古代より栄えた文明国家の明りが、ところかまわず照らし出される。縦横無尽に駆け抜ける乗り物や、無数の兵士や武器たち…圧倒的な海底の世界観が視覚だけでなく、左右両肩にも突き刺さる。ワイドスクリーンを超えた三方位スクリーンのScreenXだからこその体感であろう。無限に広がる世界に体ごと陥るような感覚だ。

そして弟王との超絶な闘い。アーサーは複雑な思いを抱きつつも、矛をとり撃ち合った。だが一敗地にまみれ、通常の武器では闘いに終止符が打てないと気づく。そこから本作の第二章とも言うべき世界の海を巡る旅が始まる。そう伝説の武器“トライデント”を求めて――。

【画像】映画『アクアマン』(原題:Aquaman) 場面カット

拓かれた新たな戦場と豪華なキャスティング

DCコミックスは、スーパーマン・バットマンのいわば二大看板に加えて、2017年に映画『ワンダーウーマン』をリリースした。イスラエル出身の美人女優ガル・ガドットを主人公に抜擢し、スーパーマンのような超人的肉体をもった麗しのヒロインという新たな“正義の味方”を生み出したのだ。DCコミックスとワーナーのクロス・オーバー戦略がまさに始動したのだが、アクアマンはその第二の矢と言っていい。誕生の経緯が一筋縄ではいかず、ある種の孤独で暗い過去を持つのは、アメコミ映画のお約束といって良いかもしれないが、その主戦場がはるか海の底というのは類例を見ないような斬新さだ。呼吸の問題があるし…第一、水圧が邪魔をして爽快なスピード感を観客に与えることだってできない。少なくとも映像化には不向きな戦場であった。あえてそこに焦点をあて、アクアマンを誕生させたスタッフの功績は計り知れない。アクアマンは極めてエモーショナルで人間臭さを感じさせる伝統的なアメコミのヒーロー像だが、同時にかつてない映像美で観客の心を大いに騰げてくれる作品とも言えよう。

【画像】映画『アクアマン』(原題:Aquaman) 場面カット

まさに最新の技術を駆使したScreenXで堪能するのに最適な映画と言えるが、脇を固めたキャストが重厚感をさらに演出してくれる。アーサーの母親役にはニコール・キッドマンを配置。何年たっても変わらない美貌と澄んだ瞳から放たれる彼女特有の透明感は、まさに海の女王というのに相応しい。また強固な意志と力を持ち合わせた勝気さも十二分に魅せてくれる。

【画像】映画『アクアマン』(原題:Aquaman) 場面カット

さらにアーサーを陰からサポートする家臣バルコには、名優ウィレム・デフォーを起用した。数々の名ドラマ映画に出演してきたウィレムは、スパイダーマン・シリーズなどに出演した経歴はあるものの、アメコミ・アクション映画というイメージとはおよそほど遠い。だが劇中の彼は愚直で物静かな忠臣を演じ上げ、そのアンマッチさを見ごとに覆してくれた。アーサーはジョークを好みアクティブに行動するタイプなだけに、重鎮とも言えるバルコの存在はより一層作品を引き締めてくれる存在といえよう。

その卓越した映像美や最新のVFX技術に始まり、絶妙な配役まで…冒頭に世界中で記録的なヒットを打ち出していると述べたが、それは至極当然の結果と言えるかもしれない。そして、これまでに体現したことのない世界観を持ち合わせたニューヒーロー映画を心ゆくまで堪能するのに、観客自身を作品の世界へ引きずりこんでくれる「ScreenX」は実に最適だ。270度に広がる豪華スクリーンをまだ味わっていない人に映画『アクアマン』はまさにうってつけの作品。そう強く勧めたい。

[記者: 藤田 哲朗]

ScreenXスクリーン・エックス シアターについて

「ScreenX」とは、次世代型映画上映システムとして世界的に注目を集めている、3面マルチプロジェクション・映画上映システム。正面のスクリーンに加え、両側面(壁面)にも映像が投影され、270度の視界すべてで映画を鑑賞することができ、映画の世界に自分の感覚が没入していくような臨場感を体験することができる。「ScreenX」で上映される映画は、シーンによって正面のみに映像が投影されるシーンと、両側面に映像が投影されるシーンがある。左右に広がる画面は映画のシーンにさらなる抑揚と臨場感をもたらす効果を生み出し、映画自体の持つポテンシャルを最大限に表現することを可能となっている。

CJ CGV ScreenX 公式サイト

https://www.screenx.co.kr/

映画『アクアマン』ScreenX上映劇場: 

【ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場】【ユナイテッド・シネマ 福岡ももち】
http://www.unitedcinemas.jp/screenx/

【シネマサンシャインかほく】
http://www.cinemasunshine.co.jp/theater/kahoku/

【シネマサンシャイン下関】
http://www.cinemasunshine.co.jp/theater/shimonoseki/

映画『アクアマン』予告篇

映画作品情報

【写真】映画『アクアマン』ポスタービジュアル

《ストーリー》

海底から、見たこともない世界が攻めてくる!立ち向かえるのはただ一人。人間と海底アトランティス帝国の2つの血を引き、海の生物すべてを操り戦う「アクアマン」。規格外の能力をもつ彼と、人類の征服をもくろむ海底帝国、そして最狂の巨大モンスターらとの、空前のバトルが始まる!

 
原題: AQUAMAN
邦題: アクアマン
 
監督: ジェームズ・ワン
脚本: ウィル・ビオール
原案: ジェームズ・ワン、ジェフ・ジョンズ
 
出演: ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、パトリック・ウィルソン、ウィレム・デフォー、ニコール・キッドマン、ドルフ・ラングレン
 
配給: ワーナーブラザース映画
© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & c DC Comics
 
2019年2月8日(金) IMAXR 3D/4D 同時公開
2019年2月8日(金)より、全国ScreenX劇場にてロードショー!
 
映画公式サイト
 
DC公式Twitter: @dc_jp
公式ハッシュタグ: 

この記事の著者

藤田 哲朗

藤田 哲朗映画ライター・愛好家

大手出版取次会社で20代後半より一貫してDVDのバイヤー/セールスの仕事に従事する。
担当したクライアントは、各映画会社や映像メーカーの他、大手のレンタルビデオチェーン、eコマース、コンビニチェーンなど多岐にわたり、あらゆるDVDの販売チャネルにかかわって数多くの映画作品を視聴。
プライベートでも週末は必ず都内のどこかの映画館で過ごすなど、公私とも映画づけの日々を送っている。

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