映画『アルビノの木』世界11冠凱旋!金子雅和監督インタビュー
【写真】金子雅和監督

映画『アルビノの木』(自然と人間の関係を真摯に見つめる)

世界11冠凱旋!金子雅和監督インタビュー 

世界に羽ばたいた新進気鋭の日本人監督に迫る!!

金子雅和監督が自然と人間の関係を真摯に見つめ、独自の世界観と映像美で表現した映画『アルビノの木』が4月21日(土)より東京・池袋シネマ・ロサにて上映される。

【画像】映画『アルビノの木』メインカット1

本作は、2016年にゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016フォアキャスト部門でワールドプレミア上映され、東京・テアトル新宿で劇場公開された後、ポルトガルのフィゲイラ・フィルム・アート2017(Figueira Film Art 2017)での3冠をはじめ世界各国の映画祭で次々と賞に輝き、11冠という偉業を成し遂げた。

スペイン・バルセロナで4月6日ー8日に開催された第2回バルセロナ・クラフト・フィルムフェスト(Craft Film Festival Barcelona 2018)では、観客が選ぶ最高作品賞を受賞。同映画祭の賞は”Audience Award”と審査員が選ぶ”Jury Award”の2つの賞のみ。日本人の受賞は初となる。

『アルビノの木』が2016年にテアトル新宿で初上映された時に、主演の松岡龍平氏と共にインタビューしてからのご縁であるが、今回の凱旋上映を迎える『アルビノの木』に再びフォーカス。あれから約2年、海外で11の賞に輝き、当時の考えに確信が増した金子監督に話を聞いた。

金子雅和監督インタビュー動画

インタビューを終えて

2016年に金子監督とお話をした当時のことを思い浮かべながら振り返ると、当時の考えのままブレずに、一連の受賞は自分の中であくまでも通過点、特別凄いという様な奢りもなく、淡々と次回作のことを考えている。その様な印象を受けた。金子監督にとっては自分の表現の確認だったのかも知れない。確信がより一層深まった金子監督の次回作に期待したい。

[インタビュー&撮影: 坂本 貴光]

プロフィール

金子 雅和 (Masakazu Kaneko)

監督・脚本・撮影・編集・プロデューサー
1978年、東京都生まれ。大学時代に古道具屋で見つけた8mmフィルムカメラを手にして以来映画作りに没頭。大学卒業後、古書店で働きながら映画美学校に通い本格的に学ぶ。自然など失われゆくものと人間との関係性に対する疑問を映像化し続ける。

【写真】金子雅和監督

映画『アルビノの木』凱旋+金子雅和監督特集予告

映画作品情報

【画像】映画『アルビノの木』ポスタービジュアル

《ストーリー》

農作物を荒らす害獣駆除に従事する若者が、
山の人たちが長いこと大切にしてきた特別な存在の一頭の白鹿を撃つために、山に分け入っていく。

村人が大切にしてきた白い鹿を撃つために、農作物を荒らす害獣駆除に従事しているひとりの若者が、山に入っていく。害獣駆除会社で働くユクの元に、多額の報酬の仕事の依頼が舞い込む。鉱山として栄えた山間の村で「白鹿様」と言われる珍しい鹿を秘密裏に撃つこと。普通の鹿と異なる存在が悪い噂になることを危惧し、過疎化した村を切り捨てようとする町の役人の苦肉の策だった。害のない動物を殺すことに仄かな疑問を抱えつつもユクは村に向かう。山で出会った、故郷に対し複雑な思いを抱いている村の女性ナギ、その婚約者で木食器職人の羊市、山小屋に住み、不本意ながらも仕事を続ける昔気質の罠猟師、山の集落で静かに暮らす人々。連なる山々、生い茂る樹々、ときに赤く色を変える川、白い飛沫をあげる滝壺…圧倒的な自然の中に静かに佇む白鹿がいた。病床の母のために、人々が大切に思っている命を奪うという事は…。

【画像】映画『アルビノの木』世界十冠

邦題: アルビノの木
英題: The Albino’s Trees
 
出演: 松岡龍平、東加奈子、福地祐介、増田修一朗、尾崎愛、細井学、松蔭浩之、松永麻里、山口智恵、山田キヌヲ、長谷川初範
 
監督・撮影・編集: 金子雅和
脚本: 金子雅和、金子美由紀
プロデューサー: 金子雅和、金子美由紀
協力: 長野県須坂市 / 制作: プロダクション / 製作: kinone 
配給: マコトヤ
 
2016|JAPAN|COLOR|2.0ch & 5.1ch|shot by NIKON D7100|screened by DCP & Blu-Ray Disc|86 minutes
© kinone
 
順次全国公開中!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @albinotrees0716

映画上映情報

4/21(土)~ 映画『アルビノの木』池袋シネマ・ロサにて凱旋上映!! 初日舞台挨拶決定!

登壇者: 松岡 龍平、長谷川初範、細井 学、増田修一朗、松永麻里、金子雅和監督
4/21(土) 20:00~上映前舞台挨拶 <1年9ヶ月ぶりの東京上映>

4月21日(土)~5月4日(金) 池袋シネマ・ロサにて凱旋上映!!
http://www.cinemarosa.net/lateshow.htm
 

4/14(土)~『金子雅和監督特集』トークゲスト一覧

4/14(土) 乙一(作家)、小深山菜美(女優『失はれる物語』出演)
4/15(日) 松蔭浩之(現代美術家『すみれ人形』出演)
4/16(月) 上原三由樹(脚本家)、中村邦晃(俳優『逢瀬』出演)、松蔭浩之(現代美術家『鏡の娘』ほか出演)
4/17(火) 生田茂之(俳優『ショウタロウの涙』出演)
4/18(水) 瀬々敬久(映画監督)、山田キヌヲ(女優『すみれ人形』出演』)
4/19(木) 内田伸輝(映画監督)、上田慎一郎(映画監督)、高木公佑(俳優『復元師』出演)
4/20(金) 山口晃(画家)、松蔭浩之(現代美術家)
http://www.cinemarosa.net/kaneko.htm

【特典プレゼント!】

『金子雅和監督特集』(全3プログラム)+『アルビノの木』凱旋上映の計4プログラム中、3つご覧頂いたお客様に先着プレゼント!
『アルビノの木』特製白鹿マグネット+『アルビノの木』+『水の足跡』海外版ポストカードの3点セット
シネマ・ロサ劇場窓口で発行される当日券の半券を日にち違いで3枚ご提示下さい。

前売鑑賞券(1200円)絶賛発売中!
特別料金:一般1500円、大学生1300円、シニア・高校以下1000円 ※水曜レディースデー割引あり
『金子雅和監督特集』半券提示で一般・大学1200円に割引
『心と体と』との相互割引実施! 『心と体と』当館の半券提示で一般・大学1200円に割引

http://www.cinemarosa.net/lateshow.ht

この記事の著者

坂本 貴光フォトグラファー

写真家の家系に生まれ3代目となる。
“精神性”と“コンセプトワーク”を重要視した撮影による写真が国内外で高く評価されている。
2015年にはブラジルで開催さてた世界最大規模のジャパンエキスポでメインビジュアルに写真が使われ、「るろうに剣心」と共に紹介される。
2016年、NYで開催の世界最高峰のバリアフリーアートフェア MvVO ARTにアジア人で唯一選出される。

好きな映画は、『生きる』 (1952年)、『蜘蛛巣城』 (1957年)、『隠し砦の三悪人』 (1958年)で、黒澤明監督の映画に魅せられ、映画が大好きになった。

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