映画『絶壁の上のトランペット』完成披露上映会舞台挨拶レポート
【写真】映画『絶壁の上のトランペット』完成披露上映会舞台挨拶

映画 「絶壁の上のトランペット」

桜庭ななみ、L.Joe、辰巳琢郎、ハン・サンヒ監督登壇!
完成披露上映会舞台挨拶開催!

桜庭ななみ、「クレヨンしんちゃんに似ている!」
TEENTOP・L.Joeから衝撃告白され、困惑した撮影秘話を暴露!

沖縄・石垣島の美しい景色を背景に命を見つめる日韓合作映画『絶壁の上のトランペット』の完成披露上映会が8月17日(水)東京・お台場シネマメディアージュにて行われ、主演の桜庭ななみ、共演のL.Joe(TEENTOP)、辰巳琢郎、そしてハン・サンヒ監督が登壇した。

心臓移植手術を受けたことから石垣島を訪れるヒロイン・アオイ役の桜庭は「台本を読んでイメージしたのは明るくて元気な女性でしたが、監督からは『温かくて優しい女性を演じてほしい』と言われ、そこを中心に考えて一つの切なさを大切にしながら演じました」と役作りを回想した。

【画像】映画『絶壁の上のトランペット』

石垣島での2週間に及んだロケは「あっと言う間。石垣島の温かさと雰囲気が映画の雰囲気と通ずるものがあって、東京にいる時と石垣にいる時の時間の進み方も違うと思いました。いい時間の過ごし方が出来ました」と声を弾ませた。

石垣島でトランペットを奏でる神秘的な青年ジオ役のL.Joeは、この日のために緊急来日。「日韓合作ということが嬉しかったし、日本でも演技をしたかったので、すぐに出演を決めました」と心境を明かすも、トランペット演奏初挑戦には「練習があまり出来なかったので下手です」と照れ笑い。

日本語セリフでの演技も初チャレンジとなったが「撮影があった1年前は実は演技をスタートさせたばかり。それに加えて日本語を覚える事にも苦戦しました。だから一人でお酒を飲んだりしていました」とやけ酒を告白し「日本のお酒は最高ですね」と会場を笑わせた。

L.Joeの演技に関し、桜庭は「一緒のシーンで台詞でのNGは全くありませんでした」と言い、例えば、劇中自転車を二人乗りするシーンでは、急な坂道で自転車をこぐだけでも難しいのに、台詞を全く間違えなかったL.Joeに桜庭は「芝居でも助けられた」。対してL.Joeは「お酒が(ここでも)一役かったんです」と照れくさそうにはにかんだ。

アオイの叔父で児童小説家役の辰巳は、桜庭とL.Joeを見て「大人っぽくなってしっかりしている。この1年という時間って何だろうと感慨深くなりました」と成長に目を細め「撮影も楽しかったし、バカンス気分なところもあった。スタッフも韓国クルーが多かったけれど、言葉よりも互いの心と心が自然と繋がったような現場だった」と絆を実感した。

【写真】映画『絶壁の上のトランペット』完成披露上映会舞台挨拶 (桜庭ななみ&辰巳琢郎)

メガホンをとったサンヒ監督も「桜庭さんは奥の深い女優。どこから元気が出ているのかわからないけれど、先に現場に入って来ては毎回のように元気な顔をしている。それに韓国語がめっちゃ上手いし、芝居も完璧です」と太鼓判を押していた。

【写真】映画『絶壁の上のトランペット』完成披露上映会舞台挨拶 (ハン・サンヒ監督&L.Joe)

そんな桜庭は、人見知りのL.Joeと距離を縮めるために写真を撮ったというが「撮影した写真を見て『クレヨンしんちゃんに似ている』と言われた」と驚きと共に振り返り「そんな事を言われたのは初めてだった。これは喜んでいいのか?それとも本当にクレヨンしんちゃんに見えたのか?その気持ちを聞きたい」とL.Joeに真意を尋ねた。ところがL.Joeは「僕はクレヨンしんちゃんが大好きなので、桜庭さんが似ていた事が凄く嬉しかった」と曖昧な返答。これには桜庭も「それは大丈夫だった、という事でしょうか……」と首をかしげ、L.Joeにさらに詰め寄ると、会場は爆笑の渦に。

【写真】映画『絶壁の上のトランペット』完成披露上映会舞台挨拶 (L.Joe&桜庭ななみ)

「クレヨンしんちゃんに似ている」告白は、桜庭にとってかなりのインパクトだったようだ。

 舞台挨拶最後に、9月17日(土)初日にも、L.Joeの来日舞台挨拶が決定したことが発表されると、ファンの女性陣から、拍手が沸き起こった。 登壇者も、1ヶ月後の初日での再会が今から待ち遠しそうだ。

[記者: 宮﨑 千尋 / スチール撮影: Cinema Art Online UK] 

イベント情報

<映画『絶壁の上のトランペット』完成披露上映会> 

■開催日: 2016年8月17日(水)
■会場: お台場シネマメディアージュ
■登壇者: 桜庭ななみ、L.Joe(TEENTOP)、辰巳琢郎、ハン・サンヒ監督

映画作品情報

映画 「絶壁の上のトランペット」

石垣島の美しい景色を背景に、命を見つめる感動の物語

東京で写真を学ぶ女子大生アオイは心臓移植という大きな手術を受け、療養のため叔父の住む沖縄の小さな島を訪れた。ちょうど夏の祭りが始まる頃。ポラロイドカメラを手に海岸を散策するアオイの耳に、微かなトランペットの音色が届く。引き寄せられるように向かった先には、繊細に動く長くて白い指先とその隙間から輝く金色の夕陽。指の動きに合わせて生まれる音が、絶壁の向こうの海へと広がっていた。

【画像】映画『絶壁の上のトランペット』

本作でメガホンをとったのは、『初雪の恋』『忘れ雪』など繊細な映像美でファンを獲得しているハン・サンヒ監督。石垣島に拠点を置き、日韓合作作品に意欲的な監督が、壮大な石垣の自然に主人公アオイとジオとの切なく儚い愛の物語を重ね、命を見つめる感動作を作り上げた。

主人公・アオイを演じるのは、2010年『書道ガールズ!! わたしたちの甲⼦園』『最後の忠⾂蔵』で、第35回報知映画賞新⼈賞および第84回キネマ旬報ベスト・テン新⼈⼥優賞をはじめ数々の新⼈賞を受賞し、着実に演技の幅を広げる桜庭ななみ。桜庭ななみの透明感あふれる存在感が本作の持つファンタジックな世界観に見事なコラボレーションを奏でる。神秘的な⻘年・ジオを韓国の⼈気⾳楽グループ「TEENTOP」のメンバーで本作がスクリーンデビューとなる L.Joe(エルジョー)が演じる。

【画像】映画『絶壁の上のトランペット』

韓国では、演技力にも注目され韓流スター・チソンと共演するSBS制作ドラマ「タンタラ」で地上波ドラマ初出演を果たすなど、次世代スターとして注目度急上昇中。更に、優しくて情熱的なアオイの⺟ミツコには、TV ドラマ、映画で安定した演技を⾒せる⼤塚寧々。児童⼩説家であるアオイの叔⽗には、「浅⾒光彦シリーズ」他、NHK連続テレビ⼩説「あさが来た」の眉⼭栄達役が記憶に新しい⾠⺒琢郎。また、ジオの祖⽗コヤマに重厚な存在を放つベテラン俳優 堀⽥眞三、アオイの元彼コウイチに⼈気上昇中の俳優 久保⽥悠来と、ベテラン俳優と若⼿実⼒派俳優たちが顔を揃え、⾒事なコラボレーションを奏でる。

《ストーリー》

東京で写真を学ぶ女子大生だったアオイ(桜庭ななみ)は、心臓移植という大きな手術を受けた後、母・ミツコ(大塚寧々)とともに療養のため伯父・イチロウ(辰巳琢郎)が暮らす沖縄の小さな島を訪れる。そこでふと見上げた絶壁の上に、淋しげにトランペットを吹く青年(L.Joe)を見つけた。その青年ジオが営んでいるという食堂や秘密の海岸で楽しい時を過ごし急速に距離を縮めていく二人。祭りを前に、アオイとジオとの神秘的な出会いが続く。トランペットのこと、イルカのこと、願いを叶えてくれる手紙のこと、家族のこと。そして祭りの最終日、突如心臓の痛みに襲われたアオイは再び命の危機を迎え・・・。

 
 
出演: 桜庭ななみ、L.Joe(TEEN TOP)、大塚寧々、辰巳琢郎、堀田眞三、久保田悠来、立花美優 他
 
監督・脚本: ハン・サンヒ(『初雪の恋』『愛の言葉』『忘れ雪』)
配給: アーチ・エンタテインメント株式会社 配給協力: 株式会社トリプルアップ
2016年 / 日本・韓国 / 102分 / カラー / 映倫区分: G
© 2016 「絶壁の上のトランペット」 製作委員会
 
2016年9月17日(土) よりシネマート新宿ほか全国順次公開!

映画公式サイト

公式Twitter: @Official_TofC
公式Facebook: @trumpetofthcliff

この記事の著者

宮﨑 千尋ライター

一番古い映画に関する記憶は、姉と「天使にラブソングを...」ごっこをして遊んだこと。
10代後半でひとり暮らしを始めてから、ひとり映画にどっぷりはまっている。
映画館の独特な雰囲気を好み、休みの日にはミニシアターや小さなカフェで行われる自主上映にも足を運んでいる。

★好きな映画
『天使にラブソングを...』 (Sister Act) [監督: Emile Ardolino 製作:1992年/米]
『アバウトタイム~愛おしい時間について~』 (ABOUT TIME) [監督: Richard Curtis 製作: 2013年/英]
『シックスセンス』 (The Sixth Sense) [監督: M. Night Shyamalan 製作: 1999年/米]

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